前回の続き・・・。
新型コロナウィルス対策としての約 3 年に及ぶ大規模検査と厳格なロックダウン(都市封鎖)を強いて、国民の怒りを買い、習近平氏は、予想外のハイペースで「ゼロ・コロナ政策」の解除に舵を切っている。
しかし、国民はゼロ・コロナ解除がされて、浮かれているのかと思えば、感染を恐れて、市中には人もまばらな閑散な状況である。
中国国家衛生健康委員会は、 25 日、新型コロナウィルスの感染者数と死者数の公表をやめたと発表した。
今後は、下部組織の中国疾病予防コントロールセンターが情報提供を行うと説明した。
同センターから発表された 24 日の新規感染者数は 2,940 人で、死者は ゼロだった。
当局の発表は実態を反映していないとの批判が高まるなか、一部の地方都市では独自に推計を明かす動きが出ていた。
山東省青島市は 1 日あたり 49 ~ 53 万人、広東省東莞市では 25 ~ 30 万人が感染しているとのデータが公表された。
北京では火葬場の予約が埋まり、お別れが滞る事態も起きている。
基礎疾患のある高齢者を中心に息を引き取る事例が次々と起きているが、政府の統計ではコロナによる死亡とは数えられていない模様だ。
19 日午前、北京市東部。中心部から車で 20 分超の場所にある火葬場では、遺体を乗せた車や、火葬に立ち会う遺族らを乗せた車が、 100 台超のスペースがある駐車場にも入れず道にあふれている状況だったという。
中国の感染拡大が世界にどのような影響を与えるのだろうか?
先週後半の感染動向をリンクで報告する。
次回へ・・・。