約 1 ヶ月の休みを要したが、ヘルニアの症状も落ち着いてきたので投稿を再開したいと思う。
休稿している間に、日本は様々な感染症が流行しているようだ。
新型コロナウィルス感染症は元より、サル痘、 RS ウィルス、感染性胃腸炎、インフルエンザ、ヘルパンギーナ、手足口病、 etc ・・・。
言わずと知れた コロナ対策の緩和と 3 年にわたるコロナとの闘いによる免疫力低下の影響だろう。
新型コロナウィルス感染症の状況は以下のようになっている。
上の画像は、 6 月 19 日~ 25 日の都道府県の 1 医療機関あたりの新型コロナの感染状況である。
全国平均で 6.13 人となっている。
新型コロナウィルスの感染症法上の位置づけが、 2023 年 5 月 8 日(月)に「 5 類」に移行したことに伴い、新型コロナの感染状況を示すデータは、これまでの「全数把握」から、全国 5,000 の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わった。
それ以降の感染推移である。
2023 年 6 月 12 日〜 6 月 18 日・・・ 5.60 人
2023 年 6 月 5 日〜 6 月 11 日・・・ 5.12 人
2023 年 5 月 29 日〜 6 月 4 日・・・ 4.56 人
2023 年 5 月 22 日〜 6 月 28 日・・・ 3.64 人
2023 年 5 月 15 日〜 6 月 21 日・・・ 3.55 人
2023 年 5 月 8 日〜 5 月 14 日・・・ 2.63 人
徐々に増加傾向にあることは明白だが、定点把握なので実態はつかめないのが現状である。
特に、沖縄などは、 6 月 19 日~ 25 日の 1 医療機関あたりの感染者数が 39.48 人と昨冬の第 8 波のピークを越える水準となっている。
地域別でみると南部保健所管内が 50.79 人と最も多く、次いで八重山が 38.67 人、那覇市が 37.50 人と全ての圏域で前の週より感染者が増えている。
病床使用率は本島が 68.5% 、八重山が 53.8% 、宮古が 30.8% とこちらもすべての圏域で前の週を上回っている。
報道でコロナの第 9 波を訴えると、折角 5 類に移行し元の生活を取り戻せるところなのに流れに逆行すると揶揄する‟阿呆”もいるようだが、まだまだ、感染対策をしっかりする必要があることは必須である。
次いで、サル痘だが、令和 4 年 7 月の国内初症例の報告以降、令和 5 年 6 月 25 日時点で、 186 例の症例が確認されている。
見てわかるように全て男性である。
欧米でも 98% 以上が男性の感染者のため、一部のニュースで、米国や欧州で確認された患者の中にゲイやバイセクシュアル男性など同性と性的接触を持つ人が含まれている為、性的接触で感染すると誤報されたりもした、性的指向には全く関係がなく、そもそも性感染症ではない。
感染経路は、感染動物に咬まれること、あるいは感染動物の血液・体液・皮膚病変(発疹部位との接触である。
ヒトからヒトへの感染は稀で、患者の飛沫・体液・皮膚病変(発疹部位)との接触により感染する可能性があるため、「感染者の体液や発疹に触れたり、衣類や寝具などの‟感染された物”を共有したりすること」にと米疾病対策センター( CDC )は注意を促している。
次いで、 RS ウィルスだが全国的に増加傾向にある。
2023 年 6 月 12 日~ 6 月 18 日の 1 医療機関あたりの感染者数は 2.90 人となっている。
2023 年 6 月 5 日〜 6 月 11 日・・・ 2.64 人
2023 年 5 月 29 日〜 6 月 4 日・・・ 2.12 人
2023 年 5 月 22 日〜 6 月 28 日・・・ 1.95 人
2023 年 5 月 15 日〜 6 月 21 日・・・ 1.56 人
2023 年 5 月 8 日〜 5 月 14 日・・・ 1.04 人
2023 年 5 月 1 日〜 5 月 7 日・・・ 0.99 人
2023 年 4 月 24 日〜 4 月 30 日・・・ 1.08 人
2023 年 4 月 17 日〜 4 月 23 日・・・ 1.12 人
2023 年 4 月 10 日〜 4 月 16 日・・・ 0.87 人
こうしてみると、コロナの 5 類移行から感染が拡大しているのが分かる。
昨年同時期は 0.26 人なので今年の数字が異常であるのは間違いない。
RS ウィルス感染症とは、 RS ウィルスによって引き起こされる呼吸器の病気で、感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染や、ウィルスが付着した手指や物品を介した接触感染によって鼻や口からウィルスが入り込み、上気道から肺に感染する感染症である。
感染すると、発熱、鼻水や咳などの上気道症状がみられ、多くは軽症で済むが、場合によっては肺に向かって感染が波及し、細気管支炎、肺炎へと進展することもある。
RS ウィルスはごく一般的なウィルスで、 2 歳までにほとんどの子どもが初感染するといわれているのだが、新型コロナ対策により、本来感染すべき時期に感染できず、免疫が落ちた乳幼児の間で爆発的に感染していることと思われる。
千葉県では、「地域小児科センター」として、小児医療の中核的な役割を担う千葉市立海浜病院に、入院の受け入れを要請するクリニックや救急隊からの電話が鳴りやまない日々が続いているという。
36 ある小児科の病床稼働率は 9 割前後で、受け入れを断らざるをえないこともあるという。
RS ウィルス感染症による入院患者は、 5 月下旬から増え始め、 6 月は 29 日時点で、 41 人まで急増している。
このうち 7 割が 2 歳未満だという。
千葉県では上記感染状況をみてみると、前週より減少している。
それでも、医療逼迫の状況だというのだから、上昇傾向が続くいている都道府県では、もっと酷い状況になっていることは想像に難くない。
乳幼児を抱える家庭では、子どもが日常的に触れる物品のこまめな消毒、人混みを避ける、避けられない場合は人込みでのマスクの着用などの基本的な感染予防対策が必要なようだ。
次回へ・・・。