前回の続き・・・。
女川町を後にし、車を石巻方面へと走らせる。
その途中、「この先、東北大震災の慰霊碑があります」という案内板が見えた。
私が事前に調べたリストの中には無かったのだが、立ち寄ってみることにした。
これは、帰ってから調べたのだが、石巻市渡波にある法音寺の谷川住職が、2013年3月11日、建立した慰霊塔らしい・・・。
碑には、“久遠の祈り”と刻まれているのだが、「追悼の祈り、復興の祈りが久遠(くおん)に広がるように」と願って名付けたという・・・。
建立地は法音寺が管理していた土地で、金華山参詣者の安全を祈願するお題目碑があったのだが、震災の津波で流されたものの、無事に見つかり、慰霊塔の後ろに立て直されている。
碑の左には、碑文が書かれていたのだが、映り込みすぎてしまった・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
読経・・・。
再び、車に戻り、次の目的地へ向かった・・・。
30分ほどして、目的地、禅昌寺へ着く。
ここには、2011年12月、記念碑や慰霊碑を製造販売する東京の企業から「東日本大震災の遺族の心を明るくしたい」と寄贈された一風変わった慰霊碑があるらしい・・・。
詳細はこちらを見ていただきたい。
http://www.4thplace.com/company/20120207news.html
写真を見ていただくとお判りのように、ガラス製の透き通った慰霊碑なのだ。
桂田文隆住職は、「最初に見たときは変わった慰霊碑だと思った」と語る。
慰霊碑には「鎮魂」、台座には「寂静」の文字を桂田住職がしたためている。
慰霊碑の裏には臨済宗の大本山・妙心寺派管長の河野太通老大師が禅昌寺での百か日法要で唱えた、震災の悲惨さを物語る「香語」(漢詩)が刻まれている。
声:「いかん・・・。また、映り込んでしまった・・・。」
読経・・・。
境内を彷徨いてみると・・・。
金色に輝く涅槃像・・・。
そして、境内には、東日本大震災で亡くなった人たちの鎮魂と震災からの復興を願い、「竜王プロジェクト」がチェーンソーを使って木材制作した龍の彫刻が・・・。
帰って調べたら、こんなものがHit!
http://blog.goo.ne.jp/keijikidokoro/e/61e2af52f30ad55c0657add0c2081deb
色んな形で、東日本大震災を捉えている人がいるものだと、感慨に耽る・・・。
禅昌寺を後にして、次の目的地へ向かった。
20分ほどで、次の目的地、宮城県漁業協同組合に着く。
漁連本部前に、慰霊碑があった。
表には、宮城県漁業協同組合 東日本大震災犠牲者慰霊碑・・・。
裏には、碑文が地元の書道家・山崎晁秋氏の手で書かれ、被害概況に加え、鎮魂と慰霊、漁業再生への誓いを刻んでいる。
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この深い悲しみが再び繰り返されないことを祈りつつ、犠牲となられた組合員の鎮魂と慰霊、そして漁業の真の再生を誓い、この碑を建立する
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声:「どうやら、今度は映り込まずに済んだ・・・。」
読経・・・。
次の目的地へ向かう・・・。
20分ほどで、次の目的地、人気のないところに石巻釜会館はあった。
この地区では6mの津波が押し寄せたらしく、宅地跡がそのまま残されていた。
石碑は、会館の隅にポツリと建てられていた。
表面には、「大地が揺れたらすぐ逃げろ、より遠くへ、より高台へ」という碑文が刻まれ、裏面には、震災の状況が書き込まれていた。
読経・・・。
最後になるが、我が友、金栄春が永眠して3年を迎えた。
次回へ・・・。