「真実の口」876 環境回復農法~技術指導~⑯

前回の続き・・・。

ビールによる駆除方法を紹介したが、これには致命的な弱点があるのだ・・・。

それは、ナメクジの行動範囲である。

ナメクジの行動範囲は、数m程度と意外なほど狭いのである・・・。

つまり、家庭菜園やガーデニング等の狭い範囲であれば、安易に駆除できるのだろうが、農地やビニールハウスとなると、どれだけのビールを準備しなければいけないのかということになる。

それでは、一般的なその他の駆除法も紹介しよう・・・。

まずは、一番原始的な方法で、夜行性のナメクジに対して、夜間、ひたすら取る・・・。

前回、ビールでの誘き寄せを紹介したが、それ以外にも、バナナ、野菜くず、米糠等で誘き寄せるという方法もあるようだ・・・。

そして、駆除・・・。

駆除法も原始的に、塩をかける・・・。

炎天下に晒す・・・。

ガスバーナーで焼く・・・。

スマートではないなぁ・・・。

これ以外にも、ナメクジを寄せ付けない方法があるらしい・・・。

銅イオンを忌避する性質があるらしく、銅線、銅板を敷くという方法・・・。

コーヒーの豆かすを撒くという方法・・・。

紅茶(あるいはカフェインを含む飲み物)の水溶液を撒布・・・。

殺菌剤を撒く方法・・・。

しかし、これらも徹底的な方法にはならないらしい・・・。

というわけで、最終的にナメクジ駆除剤の出番となるようなのだが・・・。

調べてみる、結構、色んなナメクジ駆除剤があるようだ・・・。

しかし、薬剤を使ったのでは、環境回復農法とは言えない・・・。

そこで、9/4に寄稿した際の、この台詞に戻るのである・・・。

私:「まあ、しばらくはそれで良いとも居ますが、あることをやってみて下さい・・・。」

それが、以下のことである・・・。

まず、菌床栽培の一番下にある土壌にダイレクトにえみな粉のまま撒く。

容量は・・・。

適当である・・・(笑)

そして、ナメクジの通り道には、付きもののあの“ヌメヌメ”に着目してみたのである。

インドにあるクジャラート学の生物学者であるダラール氏とパンジャ氏の研究論文を発見・・・!

アシヒダナメクジの足腺の粘液に関する組織化学とその季節変化

これによると、「粘液の成分は、酸性ムコ多糖類、中性の粘液物質、スルホムチンであった。」とある。

酸性ムコ多糖類とは、ヘキソサミンを構成糖とする多糖のうち、構成糖が酸性の基をもつものの総称のことである。

例えれば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸・・・(笑)

スルホムチンとは、硫酸基を有するムコ物質で粘質を持った物質のようだ・・・。

「持った物質のようだ」と記したのは、明確な説明を日本語で探しても出てこないからである・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

例えれば、グルコサミン・・・(笑)

何だか、『グ〇グ〇グ〇グ〇コサミ〇~♪ 〇〇〇育ちのグ〇コサミ〇~♪』という歌が聞こえてきそうだが・・・。

さて、結果は次回へ・・・。