前回の続き・・・。
私:「あっ!車を見に行かんと行かんわ!」
末:「車って?」
私:「〇〇〇(※注 1 )だよ。」
(※注 1 ) 300km 圏内の車で移動できるくらいの中距離出張用愛車である。事務所のあるマンション駐車場には、常用している軽自動車を停めているので、事務所から少し離れた駐車場を借りているのである。
末:「どうして?」
私:「車に衝撃があったら、盗難警報が作動するかもしれんから・・・。」
末:「作動って?」
私:「ああ。地震のショックでブザーが鳴りだすかもしれんのよ。」
末:「ふ~ん。」
私:「早く乗って!行くよ!!」
末:「うん。」
駐車場まで、車を回すと、私の車の盗難警報は作動していなかったが、階上の車から防犯ブザーが鳴っている音がした・・・(^▽^)=3 ホッ
後日、念のため、ドライブレコーダーを確認したが、 6 月 18 日に衝撃を受けた記録は残っていなかった。
車の確認も終わり、茨木へと車を走らせる。
帰りながら、チャンネルを変えつつテレビを見ていると、被害状況が少しずつ分かってきたようである。
高槻市内で、道路下の水道管が破裂して、水が吹き上げている様子・・・。
高槻市内で、住宅火災が発生している様子・・・。
寝屋川市内で、近所地の水道管が破裂し、電柱より高いところまで水が吹き上がっている様子・・・。
JR 茨木駅の電光掲示板が落下している様子・・・。
茨木市内にある寺社の被害・・・。
茨木神社・・・。
茨木市民にとって、初詣やら夏祭りやら、若者の間では、通称“イバジン”として愛されている神社である。
浄教寺・・・。
妙徳寺・・・。
念のため、駐車場ではなく、茨木市の自宅前に車を停める。
私 & 末:「ただいま~。」
リビングに入ると家内と次女だけだった。
家:「向こうの方が大変だったみたいだね?」
私:「うん。取り敢えず、事務所は一人じゃ無理だから、こっちを片付けてしまおうや。□□(長女の名前)は?」
家:「会社と連絡とれんからって、さっき、出て行ったよ。」
私:「そうなん?何やら、茨木駅の電光掲示板が落ちているらしいし、JR全線動いてないぞ。」
次:「あれ、茨木市駅だよ。」
私:「そうなん?阪急なん?」
次:「うん。毎日見ているから見間違わんって・・・(笑)。」
私:「そうなんや?と〇ダ〇もあてにならんな(笑)。」
リモコンで他局にチャンネルを変える。
私:「お前は?」
次:「休校だって・・・。」
私:「まあ。行く手段も無いけどな(笑)。」
次:「でも、自習室は開けているから使って良いんだって(笑)。」
私:「相変わらず、えげつない学校やな(笑)。」
次:「新しい課題が出んだけマシやけどな。」
私:「そうなん?」
次:「うん。」
私:「ちょっと、すぐにリビングから脱出できるように、玄関からこっちにサンダル系を持ってきとこうか?」
皆:「はい。」
私:「△△、風呂洗って、新しい水を貯めといてくれ?」
次:「オッケー。」
私:「ガスは?」
家:「うん。試してみる。」
キッチンに行って、元栓を開けて、コンロに火をつける家内。
家:「あ~。大丈夫みたい。」
私:「へ~っ。ここって古いから安全装置働無いんかな(笑)?」
そんな会話をしている時に、自宅の電話が鳴った。
家内が出て、何やら話を聞いていると、ガスの話のようだ。
私:「誰?」
家:「××さん。ガスが出ないんだって。」
私:「安全装置じゃないの?」
家:「そうかなと思って、安全装置を確認するように言っといた。」
私:「でも、なんで、ウチにかけてくるん?」
家:「まあ、一人だから・・・。」
私:「放っとけや。他にかけたらええやん。ウチより古い家いくらでもあるじゃろ?」
実は、この隣家は過去 Blog で登場した家である。
「真実の口」428 恐るべしハウスメーカー①
「真実の口」429 恐るべしハウスメーカー②
「真実の口」430 恐るべしハウスメーカー③
この際、工事が出来なかったことを、さも、私の所為みたいに吹聴したうえ、家内が体調をこわしていると言っているにも関わらず、謝りにもこなかったという経緯がある。
家:「まあ、あんまりご近所とは仲良くないみたいだから・・・。」
私:「まあ、そりゃそうじゃろ?塗料塗り替えの時に、散々、俺のことを悪く吹聴しとったからな。そりゃ、周囲も付き合いたくなくなるわ。」
家:「えっ?そうなん?」
私:「ああ。俺が道路を歩いていたら、家の中から、大声で、『俺のせいで工事が出来なくなった。』とか友達かなんか知らんけど話しているのが聞こえてきたわ。」
家:「え~っ!!」
私:「だからもう電話来ても相手せんでええよ。」
家:「うん・・・。そうは言っても・・・。お一人だし・・・。」
私:「まあ。好きにしたらいいわ。」
家:「うん・・・。」
そんな会話をしていると、テレビから速報が・・・。
『大阪府によりますと、高槻市立寿永小学校で、 9 歳の女の子がプールの壁に挟まれ心肺停止の状態・・・。』
私:「えっ?プールの壁に挟まれた?」
次:「どんな状況?」
家:「通学途中やったんやろうか?」
私:「でも、何でプールなんやろ??」
皆:「(沈黙・・・。)」
その後、無念にも、意識が回復することもなく、死亡と言う続報が・・・。
同い年位の娘がいる我が家には、胸を痛めるニュースだった。
この後の調査で、建築基準違法の人災ということがわかるのだが、表現のしようがない感情が込み上げてきた・・・。
ご両親やご家族の心中を察すると、ただただ、謹んで哀悼の誠を捧げるばかりでしかありません。
次回へ・・・。