前回の続き・・・。
前回、舌がんに関する統計を紹介したが、次に、医師に言われたステージ Ⅱ というものが気になり調べることにした。
“舌癌 ステージ Ⅱ ”と検索してみる・・・□_ヾ(・_・ )カタカタ
一番上の検索に『舌がんがステージ Ⅱ で診断された場合、がんはまだ局所的であり、周囲の組織やリンパ節への広がりが制限されています。これは早期発見と治療が可能であることを示唆しています。』とある。
こんな情報が欲しいわけではない。
序に、その下の検索には、『遠隔転移があるとさらに生存率は低下します。 舌がんの 5 年全生存率は、 I 期: 91% 、 II 期: 80% 、 III 期: 65% 、 IV 期: 45% 。』とある。
5 年生存率・・・(笑)
前回告知したが、この 5 年生存率にはカラクリがあるということを知っておいた方が良い。
現代医学の解釈では、“がん”の早期発見が重要であることには間違いない。
“がん”がいつ発見されるかである。
1 つのがん細胞ができてから、検診で発見できるような大きさになるまでの期間は、約 10 〜 15 年と言われている。
つまり、私が“がん”と診断されたのは、 60 歳の時だが、実は、体の中では、 45 ~ 50 歳の時に変化が起きていた可能性があるということだ。
つまり、“がん”が何時の時点で出来たのかは分からないのである。
例えば、仮に、 60 歳男性 S 氏が“がん”を発症して、 70 歳で亡くなったとしよう。
しかし、この男性は、病院嫌いの検査嫌いだったため、検診を全く受けず、毎日を当たり前のごとく過ごしていた。
当然、検査は受けていないので、本人はその“がん”の発生には気づかない。
しかし、 67 歳のときに身体に違和感・自覚症状を覚え、検査をしたところ“がん”が発見された。
この状態では、 5 年生存率は 0% になってしまうのである。
因みに、病院嫌いの検査嫌いは私のことである。
実は、流石に何年も健康診断を受けていなかったので 60 歳になったので、家内と一緒に市のがん検診を受けていた。
市の検診で診てくれるのは、胃がん、肺がん、大腸がんである。
まさかの、舌がん・・・(笑)。
話を戻そう。
この S 氏が病院嫌い検査嫌いでなく、検査を毎年受けていたとしよう。
その検査の中で、 63 歳で検査をしっかりやって、“がん”を発見出来たとしよう。
そして、仮に 60 歳で発症して、早期手術、様々な検査を受けたとしても、 70 歳で亡くなってしまうという未来が変わらなかったとしたら・・・。
S 氏の 5 年生存率は、 100% となるわけだ。
貴方が“がん”になった時に、このカラクリは知っておいた方が良いと思う。
もう少し、深いカラクリもあるようだが、今回は触れないでおこう。
もし、触れる機会があれば、それを知ることが幸せなのか不幸なのかは分からない・・・。
“がん”のステージに話を戻そう。
言うまでもないだろうが、“がん”の進行の程度は、「ステージ」として分類される。
「ステージ」は、ローマ数字を使って表記することが一般的で、 Ⅰ 期(ステージ Ⅰ )・ Ⅱ 期(ステージ Ⅱ )・ Ⅲ 期(ステージ Ⅲ )・ Ⅳ 期(ステージ Ⅳ )と表される
“がん”の進行度合いにより、より進行したがんであることを示している。
“がん”のステージは、 次の TNM の 3 種のカテゴリー( TNM 分類)の組み合わせで決まるそうだ。
T カテゴリー:原発腫瘍(※注 1 )の広がりと深さ
N カテゴリー:頸部のリンパ節に転移した“がん”の大きさと個数
M カテゴリー:“がん”ができた場所から離れた臓器への転移(遠隔転移)の有無
(※注 1 ) 原発部位(“がん”がはじめに発生した部位)にある“がん”のことで、原発巣ともいわれる。
不謹慎だが、順番を並び替えると、バブル期に一世風靡した小室哲哉氏率いる TMN を思い出し笑ってしまった。
それぞれのアルファベットの意味は以下のようだ。
T : tumor (腫瘍)
N : lymph nodes (リンパ節)
M : metastasis (遠隔転移)
更に、 TNM の中でそれぞれ分類される。
「 T 因子」:腫瘍を認めない T0 から腫瘍の程度によって T1 ~ T4 に分類される
「 N 因子」:所属リンパ節転移を認めない N0 から、転移の程度によって N1 ~ N4 のに分類される
「 M 因子」:遠隔転移がないものを M0 、転移があるものを M1 とする。
また、 TNM 分類に必要な検査を行っていないなど評価不能の場合は、数字の代わりに「 X 」を用いて「 TX 」や「 MX 」などと表記することもある。
これから様々な検査を受けなければ正確には分からないが、私のステージは以下のようになるようだ。
“がん”の大きさ、 2.2cm × 1.3cm 、浸潤はない(だろう?)→ T2
触診だが、頸部への転移が見当たらない(だろう?)→ N0
遠隔転移がない(だろう?)→ M0
更に、ステージ表に照らし合わせてみよう。
T2NO でステージ Ⅱ ということになるようだ。
治療の方法は、以下になるようだ。
治療は、ステージ(病期)や組織型に応じた標準治療を基本として、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討し、担当医と話し合って決めていくことになる。
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基本、舌がんは、手術療法が標準的な治療となる。
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体の状態により手術が難しい場合は、薬物療法や放射線治療など手術以外の治療を行うこともある。
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T1 ~ T2 、 T3 で舌の表面からの腫瘍の深さが 10mm 以下(表在性)の場合では、放射線治療の 1 つである組織内照射を行う場合もある。
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手術後は病理診断(病理検査)の結果に基づき、再発のリスクが高い場合には薬物療法(細胞障害性抗がん薬)と放射線治療を組み合わせる術後補助療法を行うことがある。
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病気の広がりや体の状態などにより手術や組織内照射などの局所療法が難しい場合は、薬物療法や化学放射線療法、光免疫療法(アルミノックス治療)(※注 2 )などの治療を検討する。
(※注 2 ) 光に反応する薬を投与し、薬ががんに十分集まったところでがんに対してレーザー光をあてることで治療する、新しいがん治療法。日本においては、「切除不能な局所進行又は局所 再発の頭頸部癌」に対する治療として 2020 年 9 月に承認され、現在は保険診療として治療を受けることが可能。
取り敢えず、以下の図を見てもらおう。
私の治療法は、赤枠になるようだ。
頸部郭清術とは、頸部(首)のリンパ節への転移がある場合に、転移のあるリンパ節を周囲の組織ごと手術で取り除く方法らしい。
“がん”の状態によっては、取り除く範囲が異なり、周辺の血管や神経をできるだけ残すように手術を行うようだがが、“がん”の状態によってはそれらを残すことができないこともあるそうだ・・・Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン
また、リンパ節への転移が明らかでなくても、その可能性が高いと判断された場合には、予防的頸部郭清術として、頸部郭清術を行うこともあるらしい・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
次回へ・・・。