「真実の口」1,419 環境回復農法技術指導編・in青森・・・⑤

前回の続き・・・。

到着早々、リンゴ園を見させていただく。

弘前・リンゴ農園①

土を触ってみたが、意外に、固くない・・・?

実も色づきはじめ、大きくなってきている・・・。

弘前・リンゴ農園②

作業小屋に移動して、話を伺うことに・・・。

取り敢えず、環境回復農法と慣行農法との違いの写真を見ていただいた。

そう、何度も登場しているタマネギの鮮度保持の実験である。

北海道産特別栽培タマネギ~・・・。

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熊本県産有機栽培タマネギ~・・・。

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環境回復農法栽培タマネギ~・・・。

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この三種の比較である。

北海道産特別栽培タマネギは産地比農薬五割減・肥料六割減で栽培されている・・・。

詳細は以下のリンクを参考にして欲しい。

「真実の口」1,011 不如意・・・九

2016年4月8日・・・。

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(左:熊本県産有機栽培タマネギ、中央:環境回復農法栽培タマネギ、右:北海道産特別栽培タマネギ)

2016年4月15日・・・。

北海道産特別栽培タマネギ(4月15日)北海道産特別栽培タマネギ(4月15日)

熊本県産有機栽培タマネギ(4月15日)熊本県産有機栽培タマネギ(4月15日)

環境回復農法栽培タマネギ(4月15日)環境回復農法栽培タマネギ(4月15日)

・・・【中略】・・・

2016年9月16日・・・。

北海道産特別栽培タマネギ(9月16日)北海道産特別栽培タマネギ(9月16日)

熊本県産有機栽培タマネギ(9月16日)熊本県産有機栽培タマネギ(9月16日)

環境回復農法栽培タマネギ(9月16日)環境回復農法栽培タマネギ(9月16日)

私:「如何ですか・・・?」

M :「こんなに差が出るんですね?」

私:「見た目の変化は一目瞭然だとおもうんですが、写真では、臭いが分からないじゃないですか?」

M :「はい。」

私:「臭いが酷かったのはどれだと思います?」

M :「えっ?見た感じでは、特別栽培のタマネギじゃないんですか?」

私:「撮影の度に蓋を開けていたんですが、その都度、臭いが酷かったのは、有機栽培のタマネギの方なんです。」

M :「えっ?そうなんですか?」

私:「はい。ホント、皆に体験させてあげたいくらいの臭いでした。」

M :「有機農法は良いと思っていたんですけど・・・。」

私:「もちろん、環境回復農法のタマネギは、最終日の 9 月 16 日時点でも、タマネギ臭しかしていなかったですけど・・・(笑)。

M:「へ~っ!!!」

私:「有機栽培は、本来自然にない動物のフンを堆肥化させたものを使用するじゃないですか?」

M :「はい。」

私:「・・・で皆さんは、その工程が発酵だとおもっていらっしゃるでしょう?」

M :「えっ?違うんですか?」

私:「有機肥料の作り方は、菌を加えて、更に、熱を加えて速醸させるんです。」

M :「えっ?そうなんですか?」

私:「この時点で発酵型のバクテリアは、死んでしまいますよね?」

M :「そうなんですね?」

私:「元々、速醸と言う技術はお酒の醸造でも使われているんですが、温度管理が厳しくて、酵母が死なない温度を維持させるんですよ。」

M :「ああ・・・。そうなんですね・・・。」

私:「ただ、私は有機栽培を完全否定しているわけでは無いんですよ。」

M :「えっ?そうなんですか?」

私:「はい。現在、主流の動物型の堆肥を否定しているだけです。」

M :「そうなんですね。」

私:「農地に、本来、“ウンコ”は大量に無いですから・・・(笑)。」

M :「はい・・・。確かに・・・(笑)。」

私:「従来型の、作物、果実、草や木を時間をかけて発酵させる有機栽培はどんどん推奨しています。」

M :「そうなんですね?」

私:「それらを抗酸化処理でやれば、短時間で堆肥が出来るんです。」

M :「ああ・・・。そうなんですか?」

私:「 M さんは売り物になりそうにないリンゴはどうされていますか?」

M :「廃棄していますね・・・。」

私:「そうですよね?もし、それらを堆肥化出来るとしたらどうですか?」

M :「ああ・・・。」

私:「その地で作った果実や作物には、その地の常在菌が生きています。」

M :「はい・・・。」

私:「つまり、その地ににあった常在菌を餌とする堆肥を使ったとしたら、土地にとって一石二鳥にも三鳥にもなるんです。」

M:「ああ・・・。そういうことでうね。」

私:「それと、もう一点。 M さんは、 E〇 菌とか■田酵素とか聞いたことがあると思うんですが、どう思われます?」

M :「使っている人は知っていますね~。」

私:「成果はどうですか?」

M :「私の知る範囲では、余り、良くないかんじですかね~。」

私:「当然なんですよ。 E〇 菌やら■田酵素やら、その他にも、何たら菌だの何たら酵素だのって腐るほど存在します。」

M :「はい。」

私:「でも、本来、農家の方たちが大切にしなくていけないのは、常在菌なんです。」

M :「はい。」

私:「そこに、別の土地で成功した何たら菌だの何たら酵素だのってのを使えば、土の中のバクテリアのバランスを失うだけなんです。」

M :「ああ。そうなんですね?」

私:「はい。取り組み始めの一年目は、新しく入れた何たら菌だの何たら酵素が優位に働いて、収穫も増え、上手くいったようにみえるんです。」

M :「ああ・・・。」

私:「でも、 3 ~ 4 年もすると、バクテリアのバランスが崩れて収穫も減り、何たら菌だの何たら酵素の量を増やして投入しなければいけなくなるんです。」

M :「ああ・・・。」

私:「そうなってくると、常在菌は瀕死状態になってくるんで、取り返しがつかなくなるんです。特に、 E〇 菌は、菌が強すぎるので瀕死どころか壊滅状態になるんです。」

M :「え~っ!!」

私:「農業にもこういう知識を持って取り組むと違ってくると思いませんか?」

M :「はい。」

次回へ・・・。