前回の続き・・・。
11 月 11 日、政府は、新型コロナウィルス対策分科会を開き、‟第 8 波”に向けた新たな対応策を決めた。
都道府県知事が大人数の会食の自粛などを呼びかける『対策強化宣言』を出し、事態が悪化した際には、大幅な出勤の抑制などを求める『医療非常事態宣言』を出せるようにし、なお、飲食店の営業自粛などは求めないということらしい。
新型コロナとインフルエンザの同時流行が心配される中、経済活動への影響を抑えながら感染対策を進め、医療現場の崩壊を防ぐのがねらいらしいのだが・・・?
医療現場の負荷の大きさを目安に、新たに感染レベルを 4 段階に分類する。
発熱外来や救急外来で対応できないほど患者が増えて、現場が機能不全に陥る状態を避けるため、都道府県知事が病床使用率などを参考に判断することになるようだ。
何だか、自治体に丸投げ感が否めない(笑)。
具体的にはレベル 3 は病床使用率が 50% 超、レベル 4 が 80% 超となっている。
次に、以下のグラフを見てもらおう。
新型コロナウィルスの各波の死亡者数と致死率の推移である。
これを見ると致死率が下がっているから安心だと思う人もいるだろう。
メデイアでは、この数字だけを取って季節性インフルエンザの致死率 0.05~ 0.5% と比較しても大差がないという論調を展開しているようだ。
しかし、これは新規感染者数が莫大に増えたためで、死亡報告数は増えていることを忘れてはいけない。
また、肺炎の発生頻度も、データは少ないが、オミクロン株感染では 5.6% で、季節性インフルエンザの 1 ~ 2%台より高いことも併せて考えた方が良い。
そして、後遺症の深刻さは季節性インフルエンザの比ではない。
安易な考えは捨てて、罹患しない対策を取るべきではないだろうか?
先週前半の感染動向を追ってみよう。
次回へ・・・。