前回の続き・・・。
前回、GM作物及びGM食品についての国民の意識調査として、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)が、平成18年3月に発表した『遺伝子組換え技術・農作物・食品についての意識調査報告書』をご紹介させていただいた。
それから、7年後に発表された『遺伝子組換え作物等に関する意識調査委託事業実績報告書』というものがある・・・。
我々の意識はどのように変化したのだろうか・・・???
この報告書は、平成21 年度の農林水産省委託事業として、社団法人農林水産先端技術産業振興センターが受託し、実施したものである。
ただし、本事業の趣旨は、「遺伝子組換え作物等の研究開発の推進に資するため、農林水産省で実施している農林水産分野における遺伝子組換え農作物等バイオテクノロジーに関する国民との双方向コミュニケーション活動の支援及び強化を目的として、外部専門家による検討及び取組みを実施し、遺伝子組換え技術等に関する国民の正しい理解の促進及び不安の解消を図る。」とある・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
内容としては、双方向コミュニケーション活動の実施に関して、不特定対象の200名規模の「大規模コミュニケーション」を2回開催する予定であったが中止、一方、数10名程度の規模での大学・短期大学、管理栄養士・栄養士・調理師、生活協同組合、消費者団体等の重点対象者に対しての「小規模コミュニケーション」を全国各地で55 回開催する予定であったが51 回実施した。
小規模コミュニケーションに関しては、公募チラシを送付して、応募があった地方・団体を対象にしている・・・。
チラシを送った総数は、4,438 ヵ所で97件の応募があったらしい・・・。
採用になった地方・団体は全国に渡り、属性も多岐に渡っているようだ・・・。
参加前と参加後にアンケートを取っているようなので、興味があるものをピックアップしてみる。
ただし、棒グラフ表記なので、具体的な数字は出ていないので、約●%と言う形で紹介する。
Q1:あなたは遺伝子組換え農作物・食品の安全性について、どのように思いますか?
A.開始前〕安全だと思う(約3%)、どちらかといえば安全(約16%)、どちらともいえない、(45%)、どちらかといえば危険(28%)、危険だと思う(7%)、無回答(1%)
〔開始後〕安全だと思う(約16%)、どちらかといえば安全(約47%)、どちらともいえない、(28%)、どちらかといえば危険(6%)、危険だと思う(2%)、無回答(1%)
声:「恐ろしいほど、洗脳に成功しているではないか・・・!」
Q2:あなたは遺伝子組換え農作物は、日本の食糧供給にとって必要だと思いますか?
A.〔開始前〕必要だと思う(12%)、どちらかといえば必要(29%)、どちらともいえない(33%)、どちらかと言えば必要でない(13%)、必要だとは思わない(12%)、無回答(1%)
〔開始後〕必要だと思う(26%)、どちらかといえば必要(38%)、どちらともいえない(11%)、どちらかと言えば必要でない(137%)、必要だとは思わない(4%)、無回答(4%)
声:「洗脳は成功している物の、無回答が増えているのが興味あるなあ・・・???」
Q4:あなたは日本でも遺伝子組換え農作物を商業的に栽培することに関して賛成ですか、反対ですか?
A:〔開始前〕必要だと思う(6%)、どちらかといえば必要(17%)、どちらともいえない(39%)、どちらかと言えば必要でない(24%)、必要だとは思わない(12.5%)、無回答(0.5%)
〔開始後〕必要だと思う(16%)、どちらかといえば必要(33%)、どちらともいえない(30%)、どちらかと言えば必要でない(10%)、必要だとは思わない(7%)、無回答(4%)
声:「( ̄へ ̄|||) ウーム」
Q: 農林水産省として貴団体と行わせて頂いたコミュニケーション活動を、他の団体、グループに対しても、今後、継続して行うべきであるとお考えですか。
A. 続けていくべきである(84.3%)、どちらともいえない(13.7%)、続ける必要はない(2%)
声:「どれだけ素晴らしいプレゼンテーションなのか判らないが、これだけ意識を変えられるのであれば・・・Σ(○д○ノ)ノ」
今回と前回の意識調査の比較では、コミュニケーション参加前でさえ、どちらかと言えばやや楽観視している感があったのだが、参加後の意識変化は目を見張る物がある・・・
特に、我が国には、“喉元過ぎれば熱さを忘れる”という風潮があるので、かなり不安要素が残る・・・。
次回へ・・・。