「真実の口」1,548 新型コロナウィルス・・・80

前回の続き・・・。

先週、球磨村入りしていたのだが、その為、 Blog を予約寄稿する必要があり、水曜日には、 7/29 及び 7/31 分を書き上げていた。

そして、 29 日の昼、休憩がてら、 TV を点けたら、驚くような会話がなされていた。

まさに、“目が点”状態である・・・。

その TV 番組とは、フジテレビ系情報番組の『グッディ』である。

同番組に電話出演した京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授おっしゃるには・・・。

「日本人の多くは集団免疫をすでに獲得済み。再自粛は不要である。」

氏の説によると、新型コロナウィルスを「 S 型」「 K 型」「 G 型」に分類した上で、昨年 11 月時点で毒性の弱く、感知できない「 S 型」が世界中で感染拡大しており、日本では「 K 型」が今年 1 月にピークになったという。

また、中国・武漢で発生し、欧米に広がった毒性の強い「 G 型」が国内に入る前に入国制限したため、「 K 型」を通じて、「 G 型」への耐性ができたらしい。

更に、既に日本人は集団免疫が確立されており、 80 ~ 90% の人が抗体を持っているとも言い切っていた。

厚労省が実施した抗体保有調査で東京の抗体保有率が 0.1% だったことについては、ウィルス撃退直後は抗体が少なくなっているため、抗体検査では陰性になる可能性があるといい、今後感染が広がることはあっても重症化する人は少ないと力説していた。

氏は最後に、「普通の生活をして大丈夫だと思います。」とまで語った。

工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

このフジテレビ系情報番組の『グッディ』の放送を補足するかの如く、同系列新聞夕刊フジでは以下のような配信をしている。

京大研究者が明言「再自粛不要論」 欧米より圧倒的に低い日本の死亡率…この差は「集団免疫」で説明できる 抗体検査には“盲点”も

 

配信系のものは後日見られなくなることがあるので、敢えて、全文を掲載する。

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日本の新型コロナウィルス感染による死者数や死亡率が欧米より圧倒的に少ない理由について、夕刊フジでは 5 月に「日本人はすでに集団免疫を獲得している」という研究グループの仮説を報じた。

その後、国内の抗体保有率が低いという調査結果や、抗体が短期間で消えるとする海外の報告も出てきたが、研究グループは「集団免疫理論を覆すものではない」と強調する。

東京都を中心に全国で感染者が再び増えているが、「自粛は不要」とも明言した。

京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と順天堂大の奥村康特任教授は 27 日、記者会見を開き、このところ感染者数が増加しているが、「 3 週間経過しても死者数は横ばいだ」とし、感染者の増加は PCR 検査数の増大と相関しているとの見解を示した。

米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、 27 日現在の日本国内の死者は 998 人(人口 100 万人あたり 7.9 人)。

米国の 146,935 人(同 448.3 人)、英国の 45,837 人(同 689.9 人)と比べると、死者数、死亡率ともに大幅に低い。

この差を「集団免疫」で説明できるというのが、上久保氏と吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループだ。

研究によると、新型コロナウィルスは「 S 型」「 K 型」「 G 型」の 3 タイプに大別される。

感染しても無症状から軽症が多い「S 型」は、昨年 10 ~12 月ごろに世界に拡散し、同じく無症状から軽症が多い「 K 型」は、今年 1 月ごろをピークに日本に侵入した。

やや遅れて「 G 型」が中国・武漢で拡散、さらに上海で変異したG 型が欧米にも広がったとしている。

これらは鳥インフルエンザ対策のために設立された国際イニシアチブ「 GISAID 」や、現在の日本のパンデミック(世界的大流行)の状況により立証されているという。

武漢が 1 月 23 日にロックダウン(都市封鎖)されたことを受け、欧米各国は 2 月上旬に中国全土からの入国制限を行った。

しかし、「すでに広がっていた S 型は G 型の致死率を上げる特徴がある」ことから多数の死者が出た。

これに対し、日本が入国制限を中国全土に強化したのは 3 月 9 日と遅れた。

その間に日本国内で広がっていた K 型のウィルスは、「 G 型に対する獲得免疫を有する」ことから、結果的に集団免疫が確立したという説だ。

仮説を立てるうえで、上久保氏らが着目したのが、新型コロナウィルスに感染すると、インフルエンザに感染しなくなる「ウィルス干渉」という現象だった。

「体内に入ったウィルスにより活性化されたサイトカイン(免疫系細胞から分泌されるタンパク質)の反応が出るために、同時に他のウィルスの感染も妨げられる」と説明する。

昨年 10 月から今年 1 月のインフルエンザの流行の波が前年の同じ時期より小さくなっていたといい、ここで S 型や K 型のウィルスが広がっていたと上久保氏はみる。

その後、仮説と一見矛盾するような調査結果も出てきた。

集団免疫が確立しているということは 80 ~ 90% の人が抗体を持っているはずだが、厚生労働省が実施した抗体保有調査では、東京の抗体保有率は 0.10% 、大阪が 0.17% 、宮城が 0.03% と極めて低かった。

これについて上久保氏は、抗体検査の問題点を指摘する。

検査キットには、カットオフ値(陽性・陰性の境を決める基準)が人為的に設定されるが、「新型コロナウィルスのように無症状が多い場合、カットオフ値は明らかに有症状の人の高い抗体値に合わせているため、基準が高く設定されすぎて抗体を持っていても陰性と出る可能性が高い」と話す。

海外でも抗体の研究が進んでいるが、英ロンドン大キングス・カレッジの追跡調査では、ウィルス感染後、抗体ができて回復した場合でも、抗体による免疫は数カ月以内に減退する可能性があると指摘された。

抗体が短期間で失われてしまうのなら、集団免疫ができないのではないか。

上久保氏は「既感染の状態では抗体が減衰することが多く、抗体があっても抗体検査で出てこない可能性が高い」と述べる。

■京大研究者・上久保氏「非科学を横行させるな」

「再感染」と免疫の関係について上久保氏は東京・新宿のホストクラブなどの PCR 集団検査で陽性が相次いだ事例を引き合いに、こう説明する。

「既感染者(免疫を獲得済み)ののどや、体内に再びウィルスが入ったところで、たまたま集団検査などで PCR 検査が行われたと考えられる。

抗体が減衰していても免疫が記憶されており、再度ウィルスが入ると、速やかにウィルスに対してその免疫が反応し、ウィルスを排除する。

また、免疫細胞が廃れかけた場合は再度ウィルスが曝露(=ウィルスにさらされること)することで、むしろ免疫にエンジンがかかるブースター効果というものがある」

これが事実なら、 PCR 検査を増やせば増やすだけ、感染者数が増えても、日本では欧米のように死者が急増する可能性は低いということになる。

「今年に入って半日ぐらい熱っぽいと感じたことがある人は、そのときに新型コロナウィルスに曝露していてもおかしくない。何日も曝露していれば、それだけの日数で微熱や、のどの痛みなどを感じる」という上久保氏。

7 月に入り、東京都内では連日 3 ケタの新規感染者が確認され、都は警戒レベルを 4 段階で最高の「感染が拡大していると思われる」に引き上げた。

再度、緊急事態宣言を出すべきだとの声もあるが、上久保氏はこれに反対の立場だ。

「免疫が形成されるまでに複数回の接種を要するワクチンがあるように、新型コロナウィルスに対する免疫を維持するには、ウィルスと生活していかなければならない。もともとコロナウィルスとはともに暮らしてきた。今から急に始まるわけではない。再度自粛すれば、かえってその機会が失われかねない。『 3 密』や換気など非科学的な話ばかりだ。すべてを真摯(しんし)に検証すべきだ。私は自分が間違っていたら、間違いは素直に認める。しかし、非科学は絶対に横行させてはならない」

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如何だろうか?

序に、 7 月 27 日の記者会見の動画も合わせてアップする・・・。

 

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免疫学の権威として知られる順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村康氏( 78 )と京都大学特定教授の上久保靖彦氏( 53 )が 27 日に都内で新型コロナウィルスに対する緊急会見を開催し、第 2 波の到来を真っ向否定した。

奥村氏は・・・

「頭隠して尻隠さず。

数字的にマスクの効果があるのか疑問に思う。

僕はまったく効果があるとは思わない。

過去に世界で流行したスペイン風邪や香港風邪、あるいは SARS (重症急性呼吸器症候群)や MERS (中東呼吸器症候群)など、いずれも最終的に終息したのは、人間が集団免疫を持ったからである。

今は猛威を振るっている新型コロナも最終的には集団免疫によって抑え込まれていくし、それ以外に人間が勝利する道筋はない。

自粛などしないで普通に生活を送れば多くの人が感染し、免疫を持つまでの期間を短縮できる。

しかし、それは犠牲者が増えてしまうので現実的ではない。

なるべく犠牲者を少なくしてから感染経験者を増やしていく戦略を考える必要がある。

日本人の多くはすでに抗体を獲得しているはず

新型コロナでは、 PCR 検査陽性の人でさえ、 9 割以上は無症状。

それは、感染後 5 日から 1 週間で抗体ができるから。

インフルエンザでは、ワクチンを打ってない人も抗体検査をすれば必ず引っかかる。

電車や街中で知らず知らずのうちにかかり、症状が出ないうちに治ってしまうためだ。

同様にコロナの集団免疫はできると考えている。」

上久保氏は・・・。

「免疫がなければ感染するし、免疫があれば感染しない。

人との距離を離したからといって唾が飛ばないというわけではない。

ウィルスなどの微生物はあたり一面にいる。

いくら離れようと全く関係ない。

密とかそういうことは、実はまったく関係のない話だ。

奥村氏・上久保氏記者会見資料

各国順番に感染が来て、ある時、必ず落ちていく。

急激に死者曲線が終息に入る。

山の高さは変わるけれど、曲線の形態は必ず同じ。

ロックダウンや行動制限によって終息したというよりも、みな同じ形で、ある段階で突然のように死者数が急激に減少する。

このデータから、私どもは集団免疫が達されないと終息することはないと考えている。

このデータはその証拠であると捉えている。」

如何だろうか?

信じるか信じないかはあなた次第である!

次回へ・・・。