またまた・・・野球に興味のない人には申し訳ないが、ソフトバンクに逆転優勝をさらわれて、全くと言っていい程やる気が出ない。
とは言え、月曜日なので、安易な話題で茶を濁させてもらう。
我が国の対岸で虫による被害が相次いでいる。
日本海を挟んだお隣の中国では、マダニにかまれた後発病、死亡する例が多発している。
これがそのマダニである。
症状は、ダニにかまれた1~2週間後に40度以上もの高熱となり、血小板と白血球が急激に減少する。
発症は5~8月に集中し、40~70歳の患者が多い。
今年5月には、中国疾病予防対策センターは、この病気を「血小板減少を伴う発熱総合症」と命名している。
中国ではまだ病原体の分離に成功しておらず、伝染経路も不明ということである。
実は、この病気自体は昨年から確認されており、得意の隠蔽体質で表に出るのを当局が抑えていた。
もちろん当局は、原因不明の病気だけにパニックを避けるため情報公開を見送っていたと弁明している。
また、太平洋を挟んだアメリカではトコジラミが大発生しているらしい。
トコジラミとは和名で南京虫と呼ばれている。
これが南京虫である。
刺咬されると、激しいかゆみが生じる
かゆみは刺された当日よりも2日目以降の方が強く、刺咬の痕は1ないし2週間以上消えない。
畳の隙間やコンセントの隙間、壁の隙間、ベッドの裏、絨毯の裏などに隠れていることが多い。
最近ではパソコンのキーボードに隠れているらしい。
マダニにしてもトコジラミにしても吸血性で非常に厄介である。
マダニは、高温多湿を好む。
トコジラミは、乾燥したところを好む。
何故、マダニやトコジラミが急に増加したのかは不明のようだが・・・
前回まで寄稿していた”殺す技術から活かす技術へ”でも書いたように、耐性をつけてきたのではないかと思われる。
特に、トコジラミに関しては、DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)の使用により根絶やしにされたと言われていたにも関わらず、近年、アメリカ、オーストラリア等で大繁殖をしていることを考えれば、耐性をつけたとしか考えられない。
トコジラミに関しては、媒介する伝染病の症例はないようだが、マダニに関しては、「日本紅斑熱」、「発疹チフス」、「ツツガムシ病」等を媒介する、厄介な存在である。
もし、これらに更に強い薬品で対応したならば、更に耐性をつけ、あらたな病気を作り出しかねない。
特に、隠蔽体質を持つ中国では、どのような処理をするのかさえ不明であり、その結果がどうなったということさえ我々には伝わらない。
是非とも殺す技術を使わなくても済む方法があることに気付いて欲しい。