「真実の口」2,313 サバイバー SeasonⅡ ⑥ ~転移~

前回の続き・・・。

診察を出て、椅子に座って待つことしばし・・・。

看:「佐々田さ~ん。」

私:「はい。」

看:「準備が出来ましたので、こちらにお入り下さい。」

私:「はい。」

診察室に入る。

私:「よろしくお願いします。」

医:「もう少し詳しく見てみたいんで、上衣を脱いでベッドに横になって頂けますか?」

私:「はい。」

医:「ゼリーを塗ります。少し冷っとしますよ~。」

私:「はい。」

首の膨らみがあるところを中心に、探触子(プローブ)が当てられていく。

次に、胸部から腹部にかけて検査する。

医:「はい。良いですよ~。起きて上衣を来て下さい。」

私:「はい。」

医:「佐々田さん。詳しい検査と病理検査をしなくては、はっきりとは言えませんが、ガンの可能性が高いと思います。」

私:「はい。そんな感じはしてました(笑)。」

医:「明日、ご家族のどなたかとご一緒にお出でになることは出来ますか?」

私:「まあ、家内は大丈夫だと思いますが、一緒の方が良いんですか?」

医:「今回は手術を急いだほうが良いので、ご一緒に説明をさせて頂きたいと思います。」

私:「分かりました。」

医:「検査と手術の日程も決めて行きたいと思いますのでよろしくお願いします。」

私:「はい。」

医:「では、今日は以上です。検査の日程をお知らせしますので、前でお待ちください。」

私:「はい。」

椅子に座りながら、複雑な感情を持つ。

首に膨らみが出て、「転移したかもしれない。」という気持ちは持っていたが、いざ、現実味を覚えるとかなりのショックを受けているのだろう。

それを第三者的に客観的に見ている自分がいた。

頭の中で思考がグルグルしていると・・・。

看護師さんが説明に来てくれた。

看:「佐々田さん。」

私:「はい。」

看:「明日、心電図と肺機能検査を行いますので、時間に合わせてお越しください。」

私:「はい。」

看:「検査が終わりましたら、こちらの頭頚部外科にお越しください。」

私:「はい。」

会計はメディカル・ゲートに登録しているのでそのままスルーである。

帰宅しながら、家内にどういう風に伝えたらショックが少ないかをシミレーションしてみた・・・ウゥ━━━|li(σ・ω・`;)il|━━━ン

ただ、どう伝えても現実は変わらないんだから、「普通に伝えよう。」と言うところに落ち着くこの楽天家な私・・・(笑)。

帰宅して・・・。

私:「ごめん。ちょっと良いか?」

家:「うん?何?」

私:「首んところ見て。」

家:「うん。」

私:「少し膨らんでるるやろ?」

家:「うん。」

私:「何日前から気になってて、今日、先生に診てもらったら、ガンの可能性が高いって。」

家:「え・・・っ!?」

私:「リンパ節に転移している可能性が高いから、早めに手術したほうが良いってさ。」

家:「うん・・・。それで・・・?」

私:「明日から検査があるから、その後、一緒に説明をしてくれるらしい・・・。明日、大丈夫か?」

家:「うん。空いてるけど・・・。」

私:「明日、結構早いから、後から来るか?」

家:「何時から?」

私:「 9 時半やから、 8 時半ちょっと前に出るかな?」

家:「う~ん。〇〇(末娘の名)は大丈夫だろうから一緒に行くわ。」

私:「ああ・・・。悪いな・・・。」

家:「え~っ!?いつから気付いてたん?」

私:「いや、ほんの数日前に、何かプクッとしているなあって思ってただけで・・・。」

家:「何も言ってなかったやん・・・。」

私:「まあ、心配させたくなかったしなぁ・・・。」

この後、あーだこーだの会話をしばし・・・。

娘にも仕事から帰って伝えた。

私:「お父さん、ガンが転移したからもう一回手術せにゃならんようになったから・・・。」

娘:「うん。お母さんから聞いた。」

私:「そうか。まあ、心配すんな。」

娘:「うん・・・。」

やはり、家内より娘の方がショックが大きいようだった。

翌朝、病院へ向かう。

受付を済ませる。

私:「どうする?一緒に来る?どこかで時間つぶしといても良いぞ。」

家:「う~ん。いいや。一緒に行く。」

最初の検査は“マスター負荷心電図”である。

すっかり来慣れた 3F 生理機能検査室である。

大阪国際がんセンター 3F 案内図

受付を済ませると、すぐに呼ばれた。

技師(以下:技):「 ○○○ 番の方~。」

私:「はい。じゃあ、ちょっと行ってくるわ。」

家∶「うん。」

恒例の本人確認は省力する。

技:「これから心電図検査を行います。」

私:「はい。」

技:「まず、上半身裸になられてベッドに横になってください。」

私:「はい。」

技:「準備が出来たら呼んでください。」

私:「はい。」

技師さんは、カーテンを閉めて奥に消えていった・・・。

私は、上半身裸になり、ベッドに横になり、技師さんに声をかける。

私:「準備出来ました。」

技:「寒くはありませんか~?」

私:「はい。大丈夫です。」

技:「寒かったら言ってくださいね~。」

私:「はい。」

ん・・・?

デジャヴか・・・??

まるっきり同じやり取りを覚えているぞ・・・(笑)。

技:「手首と足首、そして胸に電極シールを貼りますが、シール等でカブレたことはありませんか?」

私:「いいえ。」

技:「はい。では貼っていきます。少し、冷っとしますよ~。」

私:「はい。」

技:「では、手を身体の横に付けて、リラックスしてください。」

私:「はい。」

技:「それでは心電図を取っていきます。」

私:「はい。」

技師さんは、再度、カーテンを閉めて奥に消えていった・・・。

カーテンの奥から・・・。

技:「はい。それでは始めま~す。」

私:「はい。」

暫くして・・・。

技:「はい。大丈夫です。」

私:「はい。」

技:「それでは、起きてください。」

私:「はい。」

技:「次に、階段を上り下りして頂きます。」

私:「はい。」

技:「誘導ランプが付きますので、それに合わせて、階段を上り下りしてください。」

私:「はい。」

技:「反対側に行ったら、振り返って、同じように誘導ランプに合わせて上り下りしてください。」

私:「はい。」

技:「これを 3 分間行います。」

私:「はい。」

技:「はい。では始めます。」

私:「はい。」

ピッ・・・。

ピッ・・・。

ピッ・・・。

誘導等に合わせて、階段を上り下りして、往復を繰り返す。

技:「心臓が痛くなったり、呼吸が苦しくなったり、気分が悪くなったら言ってくださいね~。」

私:「はい。」

検査は進む。

技:「はい。ちょうど半分です。心臓や呼吸は大丈夫ですか~?」

私:「はい。」

更に、検査は進む。

技:「はい。あと一往復で~す。」

私:「はい。」

技:「はい。終了です。」

私:「はい。」

技:「それでは、もう一度、ベッドに横になってください。」

私:「はい。」

技:「心電図を取りますね~。」

私:「はい。」

技師さんは、カーテンを閉めて奥に消えていった・・・。

暫くして・・・。

技:「はい。もう一度、取りますんでリラックスしてください。」

私:「はい。」

暫くして・・・。

技:「はい。終了です。」

私:「はい。ありがとうございました。」

技:「では、シールを剝がしていきますね~。」

私:「はい。」

技:「はい。これで終わりです。服を着られて、準備が出来たら声を掛けてください。」

私:「はい。」

服を着て・・・。

私:「はい。お願いします。」

技:「はい。ではファイルをお渡しします。次は、 肺検査ですね。窓口にファイルを渡してください。」

私:「はい。ありがとうございました。」

マスター心電図検査、終了。

次回へ・・・。