「真実の口」200 問題提起

今回で私のブログも200回を数える。

私の戯れ言に、お付き合いいただいてきた方には、感謝の意が絶えない。

200回を記念して、今日は一つの問題提起をしてみたい。

今日は成人式である。

2010年中に成人に達した人、つまり、2011年1月1日現在20歳の新成人は約124万人ということである。

男性が63万人、女性が61万人。

毎年、各地の成人式が伝えられるが、中には“荒れる成人式”が恒例となっている自治体もある。

今年も、山口県下関市では、模造刀を持っていたとして、新成人が銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。

今の若者を作りだしているのは我々大人である。

社会のルールを逸脱している者に対して、注意をするという大人がほとんどいない。

昨年、エコプロダクツに出展した際、設営のために前日入りし、羽田空港から会場に向かうリムジンバスの中で、バスが動き出してすぐに電話をかけ始めた御仁がいた。

それも車内に響き渡る位で・・・

私からかなり離れた後の方なので、すぐに携帯を切れば、私も何も言わなかったのだが、延々と話し続けている。

また、周囲の誰も注意しない。

とうとう、我慢の限界に来て、「いつまで携帯を使っているんや?」と、つい語気を荒げて言わねばならない羽目に陥った。

お陰で、会場へ着くまで、バスの中で誰も一言もしゃべらなくなってしまった。

なんと気まずい雰囲気・・・

また、その翌日。

朝、私がブログをアップしようと、文章を書いていると、ホテルの廊下で大声で会話している御仁がいた。

文章がまとまらないので5分程待っていた。

しかし、延々と話しを続けるので、ドアを開けてみた。

私の部屋の真ん前で話していたのである。

「申し訳ないが、廊下で話すのは止めてもらえないか?自分の部屋で話しなよ」

注意した相手は、50代半ばのいい年をした大人である。

これらの話しを、手伝いに来ていた工務店の仲間に話してみたら、「普通は何も言いませんよ」という返事が返ってきた。

確かにそんなもんかもしれない・・・

面倒なことに関わり合うことを避けたがるのが現代の風潮である。

しかし、いい年をした大人でさえ、非常識な行動をとる世の中である。

そして、誰もが無関心を装う。

誰が今の若者が“非常識だ”とか、“無関心だ”とか責めることが出来るのだろうか?

これからの日本を作っていくのは、今の若者である。

バブルがはじけ、リーマンショックを体験し、もうそろそろ金儲け至上主義から脱却しなければいけない。

自分さえ良ければいい・・

自分の会社が儲かればいい・・・

そういう大人の姿を子供らは見抜いているのである。

そういう社会では夢も希望を持っても無意味に思えてしまう。

若者が夢や希望を持てる未来のために・・・

我々大人は、誤りは誤りと認め、より正しき道へ導かねばならない

そのためには真偽を見極めるアンテナを持たなければいけない。

政治家やマスコミや学者・・・

金や名誉にしがみつく魑魅魍魎にだまされてはいけない。

そして、新成人も、何が真実で、何が虚偽なのかをしっかりと見極め、新しい日本を作って欲しい!!