前回の続き・・・。
腹ごしらえを済ませた私は、市内を車で走ってみた。
釜石市役所の近くには仮設住宅が・・・。
仮設住宅が建てられているエリアに車を止めて写真を撮っていたら、仮設住宅に住んでいるらしき人が歩いてきた。
「少し話を聞けないでしょうか?」と話かけてみたら、怪訝そうな顔をされた。
しかし、大学時代には、こうやって数多くの人に声をかけて、写真を撮ってきた私である。
事情を話すと、少し顔もほころんだ・・・。
色んな話を聞かせて頂くことができたのだが、プライベートな部分がかなりあり、何よりブログに書くことへの承諾をもらっていないので、具体的な話は割愛させていただく。
もし、どこかで私とお会いして、今回の話を話す機会があれば、お伝えすることは吝かではない。
ただ、ニュースにもなっていた寒さ対策について聞いたことぐらいは良いだろう。
その人が言うには、暖房設備があるので、とりあえずは、不便はないが、仮設によっては、部屋の仕切りが甘くすきま風が入ってくる大変な部屋もあるという話を溢れ聞くらしい・・・。
寒冷地に仮設住宅を建てるのだから、断熱が必要なことは、予め解っていたはずなのに・・・。
栃木にある仮設住宅には、抗酸化工法が採用された仮設住宅もある。
先を見越した計画があれば、仮設で暮らす人たちも、少しは精神的にも楽になるのに・・・。
まあ、私も県庁を訪れながら、仮設住宅への抗酸化工法の導入を積極的に奨めなかったのだから、言えた義理ではない・・・_| ̄|○
私は、話を聞かせて頂いたお礼と、いきいきパック等の生活で使えそうなものを送る約束をして、別れを告げた。
ちなみに釜石市の仮設住宅の現状は以下のようになっている。
http://www.actiz.jp/kasetu/index.html/?pref_id=03&muni_id=211&page=1
一覧の右端にある地図のリンクを見てもらえば解ると思うのだが、結構、街中から外れた高台にも仮設住宅が建てられている。
私は、国道45号線を南下していったのだが、集落から、結構な距離を車で走らせたところにも点在する。
これでは、車がないと何も出来ない・・・。
仮設住宅に入ったとしても、不便な生活を強いられ、仮設によって不満のばらつきがあるのもうなずける。
更に、国道45号線を南下していたら、瓦礫処理場があった。
瓦礫が飛散しないようにするためか、緑のシートで覆われていた。
因みに、釜石市の瓦礫処理状況は・・・。
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2012/4/9時点の震災瓦礫処理状況(環境省公表資料より)
瓦礫推計量:76万2千トン
※ うち建物解体に伴う瓦礫発生推計量:40万トン
解体を除いた瓦礫推計量に対する撤去率:100%
解体を含んだ瓦礫推計量に対する撤去率:50%
※ 撤去は仮置き場への搬入のこと。
処理・処分量:1万9千トン
処理・処分割合:2.5%
※ 破砕・選別等により有価売却、原燃料利用、焼却やセメント焼成、埋立処分等により処理・処分された量。
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私は、大量の瓦礫に見送られながら、釜石市を後にし、車を大船渡市へと走らせた・・。
次回へ・・・。