前回の続き・・・。
石巻市を後にした私は、宿泊先の仙台市内へ車を走らせた。
途中、ガソリンスタンドの価格表示板が倒れていたり、看板が飛ばされていたりという光景を目にする。
どうやら、私が盛岡から宮古市へと、雪山越えにチャレンジしている位の時間帯に、仙台では、爆弾低気圧により、観測史上1位となる最大瞬間風速42.2mの暴風が吹き荒れていたらしい・・・。
仙台に入り、ホテルのチェック・インを済ませ、晩ご飯を食べようと、前回、訪れた際に見つけた店に、再度、足を運んだ。
もちろん、地元にお金を落とすことが最大の目的である・・・( ̄∀ ̄;)
地元の魚のお造りや地元の料理数点とグラスビールをオーダーする。
ビールを飲みながら、次に飲む日本酒のメニューを見ていると、“復活浜娘・・・大槌町復興の願いと祈りをこめて、震災前の人口15,994本を目標に製造”と書かれた日本酒があるではないか・・・。
大槌町は岩手県だが、これを飲まない手はないと、早速、女性スタッフを呼ぶ。
しかし、残念ながら、売り切れだった・・・。
やはり、私と同じような考えで、頼む人が多いのだろうか・・・?
帰阪して、“復活浜娘”で検索したら、酒造メーカーの赤武酒造が出てきた。
早速、注文しようとしたのだが、商品リストを見ると、全て、「おかげさまで完売いたしました。ありがとうございました。」となっている。
諦めかけたのだが、コンテンツの中に、“復活!浜娘”とあるではないか!!
こちらからは、注文が出来るようになっているようだ。
早速、純米酒と大吟醸を注文した。
本来は、甘口が好きな私だが、ほのかな日本酒の甘い香りときりっとしたやや辛口の飲み口に、着いた日に一升瓶が空いてしまった・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
赤武酒造のトップページには、15,994本までの道のりがカウントダウンされている。
2012年4月26日現在、12,560本販売、あと3,434本となっている。
私の2本もこの中に入っている・・・(≧▽≦)☆。
私は、前職時代に仲の良かった友人とFaceBook を通して、情報を交換しているのだが、私が東北入りをする旨を伝えたら、学生時代に、東北一周をして、思い出があるらしいのだが、「何も出来ない」と嘆いていた。
東北から遠い場所に住んでいても、こういう風に、商品を購入したりすることで、ほんの少しでも力になることが出来るのだから、是非、日本酒が好きな人は、注文してみるのも一興だと思う。
翌日・・・ん?
一日の行動で、ブログ10回分も費やしたようだ・・・ァハハ・・(^д^;)
ホテルをチェックアウトした私は、相馬市・南相馬市へ向けて、国道6号線を南下していった。
海岸線から離れた内陸部でも、地震から1年以上経過してるというのに、屋根を応急処置したままの家屋が多数見られる。
途中、亘理郡に入った辺りで、国道6号線から離れて、海岸線により近い道路へ車を走らせた。
何もない・・・。
奥の方に見える家は被害を免れたのであろう・・・?
手つかずの家や店舗も散見される。
この写真がわかるだろうか?
本来は、ここにはレールがあったのである。
常磐線の内陸部移転が叫ばれる中、地元では、同じ地に再開を望んでいるのか(?)、こんな立て看板があった・・・。
そして、昨年、地震直後に行った常磐線山下駅の画像である。
今では、レールも撤去され、かつての面影は一つもない・・・。
ところどころに堆く積まれた瓦礫の山。
因みに、亘理町の瓦礫処理の状況は・・・。
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2012/4/9時点の震災瓦礫処理状況(※環境省公表資料より)
瓦礫推計量:126万7千トン
※ うち建物解体に伴う瓦礫発生推計量:1万0千トン
解体を除いた瓦礫推計量に対する撤去率:100%
解体を含んだ瓦礫推計量に対する撤去率:97%
※ 撤去は仮置き場への搬入のこと。
処理・処分量:1万3千トン
処理・処分割合:1.1%
※ 破砕・選別等により有価売却、原燃料利用、焼却やセメント焼成、埋立処分等により処理・処分された量。
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亘理町と相馬市を結ぶ宮城県道38号相馬亘理線は、私が行った時点でも、通行止めになっていた・・・。
次回へ・・・。