< 前回の続き・・・。
採血が無事終わると、看護師が尋ねてきた・・・。
看:「次は、検尿ですけど、こちらでしますか?奥様がなさいますか?」
私:「・・・?」
看:「奥様で大丈夫そうですね~?」
私:「いやいや・・・自分でしますよ・・・ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ」
看:「じゃあ、ニョウキ(?)を持ってきますね~」
声:「ん?ニョウキ?・・・ああ、尿器か!最近は尿瓶(しびん)とは言わないのか???」
看:「10cc程度の少量で良いですからね~。」
私:「はい・・・。」
家内が、看護師から尿器を受け取り、看護師はカーテンを引いてくれた。
声:「確かに、瓶ではない・・・。・・・って、何でカーテンの中に家内までいるんだ?」
家:「大丈夫?」
・・・と気遣ってくれる家内に、「出といてくれ」とも言えない・・・il||li _| ̄|○ il||li
私は、意地と根性で、腰の痛みを忘れ、ベッドサイドに腰掛け、家内から尿器を受け取った。
そして、尿器に我が〇〇〇を差し入れて、尿を出す。
声:「何が悲しくて、家内の前で、放尿しなければいけないんだ? (v_v`)はぁ・・・。」
座薬と言い、検尿と言い、病院とは、人間の尊厳を奪っていくところらしい。
看護師は、少量で良いですよと言ったのだが、如何せん、腰の痛みでトイレどころでなかったため、結構、溜まっていたらしい・・・。
私:「10ccって言ってたけど、結構出るぞ・・・。大丈夫かな?」
家:「大丈夫だよ・・・。」
声:「こんな会話も情けない・・・。」
検尿も無事終わり、看護師を呼んで、尿器を渡す。
そして、次に、さっきは腰のレントゲンしか撮らなかったので、入院にあたっては、胸のレントゲンも撮らなければいけないらしい。
院内感染があるからか、入院時には、レントゲン、血液検査、尿検査は必須らしい・・・?
可動式ベッドのままレントゲン室に連れて行かれた私・・・。
技:「身体を浮かすことが出来ますか?」
どうやら、X線フィルムを差し込みたいらしい・・・。
私は、腰と背中で、身体を浮かそうとするのだが、ウンともスンとも動かない。
技:「では、座ることは出来ますか?」
私:「さっきよりは、ましになっているので多分大丈夫だと思います。」
技:「ベッドを起こしていきます・・・。」
私:「はい・・・」
技師は、身体がある程度、起きたところでベッドを止めて、頭の方から。X線フィルムを胸の後ろに滑り込ませてくれた。
これで、なんとか胸部レントゲンも終わった。
再度、別室に連れて行かれた私に、看護師が言ってきた。
看:「血圧が高かったので、もう一度、計っときましょうね~。」
私:「はい・・・。」
声:「またかよ・・・。」
看:「上が162・・・、下が90・・・。やはり、かなり高いですね~。身体が火照ったり、頭がボウッとしていませんか?」
私:「いいえ・・・。」
声:「やはり、私を高血圧症にしたいみたいだ・・・(-_-#)。」
看:「病室の準備が出来たら、移動しますから、もう少しお待ち下さいね~。」
私:「はい・・・。」
待つこと十数分、看護師がやって来た。
看:「では、部屋が準備できましたので、移動しますね~。そのまま、寝たままで良いですからね~。」
私:「はい・・・。」
声:「ベッドの乗り降り無しで、部屋まで移動できるとは助かる・・・。」
部屋は4階の整形外科の4人部屋だった。
部屋に着いた私は、安心したのか、急に空腹を感じた。
私:「何か、食べ物を買ってこれるかなあ?」
家:「さっき、聞いたけど、病院を出たところに、コンビニがあるらしいから、何か買ってくるね。」
私:「何でも良いわ・・・。」
家内がコンビニで、チキンカツ弁当を買ってきてくれたので、それをがっつくように貪り、何とか、空腹を満たした。
しかし、この時の私には、病院食の恐怖がまだ分かっていなかった。
家内も帰り、いよいよ、入院である。
次回へ・・・。