「真実の口」433 命のちから(リアル入院編)・・・その弐拾弐

前回の続き・・・。

転た寝をしていると、意識の彼方で、廊下をパタパタ走ってくる音が聞こえてきた。

しばらくすると、「と~と~!!」と叫びながら、ドアを勢いよく開けて、末娘がやってきた。

病室に着くなり、サンダルを脱ぎ捨て、くつろぎタイムに入る。

家内の制止を押し切り、ベッドの上へよじ登ってくる。

ひとときの団欒。

しばらくすると、昼食が運ばれてきた。

ん・・・(@・Д・@)??

これを見て欲しい・・・。

7/17・・・昼食

なんと!

スパゲッティー+ご飯???

炭水化物+炭水化物・・・( ・◇・)?(・◇・ )

同じ、“ 炭水化物 + 炭水化物 ”でも、うどん+ご飯、焼きそば+ご飯、ラーメン+ご飯の組み合わせならば、世間でもよく見る光景だが・・・。

“ Spaghetti & Rice ”

英語に言い換えても、大差ないか・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…。

いかにも、カロリー計算して、不足分をご飯で補いました的な感じが否めない。

フォークとかも準備していなかったので、余計に違和感が・・・。

まあ、幸い、娘の好きな物ばかりだったので、スパゲッティー、ソーセージ、キイウイと次から次と、娘の口に吸い込まれていった・・・(^.^)

食事を済ませ、人心地着いていると、家内が娘に帰ろうかと言っている・・・。

何だか、毎回、慌ただしく帰るよなあと思っていたら、家内の一言で、その理由が分かった。

家:「1時間を超えると、駐車料金が掛かるのよねから~。」

私:「・・・。」

声:「そんなことで、娘との楽しい一時を、切り上げられていたのかΣ( ̄ロ ̄lll) ガビーン」

家:「お父さんも疲れるから、そろそろ、帰ろうね~」

・・・娘を諭している。

声:「明らかに、“ 私の疲れ < 駐車料金 ”じゃないか・・・。」

家内と娘が帰り、することもなく、例のごとくDVDを観ていると、リハビリの□□先生がやって来た。

リ:「佐々田さん、具合はどうですか~?」

私:「先生に言われたので、出来るだけ動こうと思って、トイレに行くのも、車椅子を手で押して行ってます。」

リ:「負担はなさそうですか?」

私:「支えがあれば何とか・・・って感じですかね~。」

リ:「もし、それが出来るのであれば、歩行器を使ってみますか?」

私:「はぁ・・・。」

リ:「では、歩行器を準備させますので、負担にならない程度に使用してみてください。」

私:「はい・・・。」

声:「結構、熱血やなぁ・・・。」

しばらくして、歩行器が運ばれてきた。

歩行器

かなり年季の入った歩行器である。

アームレストが裂けて、中から綿が飛び出している・・・。

とりあえず、初歩行器を体験してみることにした。

頭の中では、ロッキーのテーマが鳴り響いていた。

http://www.youtube.com/watch?v=YaAoBcCwiFI

声:「おっ!結構、いけるんじゃないか???」

調子に乗って、病棟を一周してみた・・・。

しかし、思った以上に、腰への負担は大きかった・・・。

病室へ帰るなり、私はベッドへ倒れ込んだ・・・三\__○/ズサー。

次回へ・・・。