前回の続き・・・。
12月から年が変わっての1月1日までの、ノロウイルスの感染状況を列挙するだけで、あれだけあったことに、自身驚いてしまった。
実は、私の家族も昨年2月にノロウイルスの攻撃を受けてしまった。
あの時は、娘達の期末試験をフイにさせてしまった・・・( ̄▽ ̄;)
ここで、少し豆知識を挟んでみる・・・(^-^)/
食中毒を起したときに、サルモネラ菌やボツリヌス菌等の名前は耳したことがあると思う。
これらは、ウイルスという表現ではなく、菌と表現される。
では、何故、ノロウイルスは菌という表現ではなく、ウイルスなのだろうか?
ウイルスと細菌を混同している方も多いと思うのだが、根本的にこれらには違いがある。
細菌は、自己増殖出来るが、ウイルスは、自己増殖出来ない。
細菌は、感染した物から栄養を摂り、自分にあった環境であれば、どんどんと増えていく。
我々は、日々の生活の中で、様々な細菌を口に入れている。
しかし、食中毒にかかることは稀である。
それは、何故かというと、菌が入ったとしても、自己免疫力で抑えることが出来るからである。
食べ物単体に、付着して、そのまま増殖していくこともできるということである。
つまり、菌による食中毒の発生は、体内に入る菌の量(数)で左右され、自己免疫力の強弱で発症が左右されると言うことである。
しかし、ウイルスは、人や動物の細胞の中でしか増殖することが出来ない。
少し難しくなるかも知れないが・・・。
我々の体内の細胞は、その種類によって表面の構造が違う。
ウイルスは、この構造の違いを認識して吸着していく。
そして、細胞の中に、ウイルス生産用の遺伝子(設計図)と、その遺伝子をつくるための酵素やタンパク質など(道具)を送り込む。
すると、細胞は、送り込まれた設計図と道具が、ウイルス生産用であるとは気づかずにこれらを使い、自分の遺伝子をつくるはずの材料でウイルス生産用の遺伝子をつくり、さらにこの遺伝子を基にウイルスを大量につくり出していく。
そして、細胞は、ウイルスの生産工場となり、この工場内で大量につくられた新しいウイルスは外へと飛び出し、新たな工場となる細胞を見つけては感染を繰り返す。
つまり、ウイルスの場合は、少量でも爆発的に増やしていく能力を持っているのである。
そう言う訳で、ノロウイルスは、10個~100個程度で、感染してしまうという筋書きである。
では、ノロウイルスの対策はと言うと、兎に角、手洗いをしっかりして、ウイルスを洗い落として、体内に入れないことらしい・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
昨年12月18日、フジテレビのとくダネ!でノロウイルスの特集を組んで放送していた。
その際に、非常に気になったことがある。
次の画像は、ノロウイルスの感染者が出た主な国である。
中国は、ひとまず置いておいて、先進国ばかりである。
もう一つ、気になったのは、前回あげた感染リストの中で病院や養護施設が多いと言うことである。
これらの施設は、普段から、消毒や殺菌、滅菌等を日常的に行っている施設である・・・。
先進国は、兎角、清潔を心掛ける・・・。
つまり、会田氏が普段から警鐘を鳴らしている、殺す技術の多用をしているということである。
如何だろう、ノロウイルス一つとっても、殺す技術を多用しすぎると、その反動が大きくなると言うのが判るのではないだろうか???
殺す技術から生かす技術へ・・・!
数年前から、会田氏が言い続けていたことである。
世界的な抗酸化の採用しか、この星を救う術は残っていないのではないだろうか?