真実の口 2,017 Coffee Brake 37

WBC 2023 の決勝がで日本が劇的な優勝を遂げてから 10 日。

決勝直後から‟侍ロス”という言葉が生まれ、 10 日経った今でも、話題に尽きないほど、日本全体で盛り上がった大会だったようだ。

・・・ということで、今回も WBC のこぼれ話をネットで拾ってみた(笑)。

★トラウト 0.39% の屈辱

日本 VS アメリカの決勝の 9 回 2 死走者なしの場面で、大谷翔平・投手がアメリカの主将で、トラウト外野手を空振り三振で締めた。最後の打者となったトラウトだが、大谷の前に、 3 ストライクすべてを空振りした。 MVP を 3 度獲得しているトラウトはメジャー通算 6,174 打席(ポストシーズン含む)で、 3 ストライクすべて空振りの三振は 24 回しかないという。確率にして、 0.39% 。更に、複数回記録した唯一の投手がダルビッシュらしい。

★海外メディアはサヨナラ劇を呼び込んだ準決勝・メキシコ戦の源田の「後ろ向きキャッチ」を絶賛!!

準決勝メキシコ代表戦では苦しい試合展開のなか、選手全員が最後まで堅実なプレーに徹したことで 9 回裏の逆転劇を生んだ。

吉田正尚・外野手の本塁打や村上宗隆・内野手のサヨナラタイムリーなど、強く印象に残るシーンが続いたこのゲームにおいて、海外メディアは 9 回の日本の守備に注目している。

9 回表、 1 死からアラン・トレーホ・内野手のショート後方へのフライに対し、源田がレフト方向へ走り落下地点に入ると、最後は両ひざをグラウンドにつきながらボールをグラブに収めた。背番号 2 が土壇場で見せたこのプレーについて、ドミニカ共和国メディア『 Diario Record 』の記事では「ワールド・ベースボール・クラシック 2023 の準決勝で、日本がすべてを失ったと思われた時、ソウスケ・ゲンダの奇跡的なキャッチがメキシコに流れを渡さず、アジアチームに活力を与えた。このショートのキャッチはリリーフのタイセイ・オオタに守備での大きなサポートとなり、メキシコに最後の 1 点を与えることなく、日本に試合をひっくり返す絶好のチャンスを残すこととなった」として、日本の逆転劇を呼び込むプレーだったと絶賛。

同じメキシコ戦では相手の盗塁を阻止する絶妙なタッチプレーも披露し、スリーバントも決め、その他にも味方投手が本塁打を浴びた場面では真っ先にマウンドに駆け寄るシーンも見られるなど、様々な場面でチームに貢献していた源田を賞賛。

★岡本和真・内野手が野手陣の集合写真投稿。しかし、「僕映ってないじゃないですか?」とツッコミが(笑)。

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた侍ジャパンの岡本和真内野手(巨人)が、23日までに自身のインスタグラムを更新し、野手陣の集合写真をアップした。

WBC 侍ジャパン内野陣

ともに戦った山川、源田、牧、山田らと笑顔でメダルを手にしたショットを投稿した岡本。するとコメント欄に、村上から「野手のやつ僕映ってないじゃないですか」とツッコミが入る。指摘があるまで気付かなかったようで、岡本は「ほんまや」と返信した。

村上からは「師匠」と呼ばれて慕われる仲で、 21 年には本塁打王を分け合ったライバルでもある両選手。決勝戦では、初めてのアベック弾を放ち優勝に貢献した。

★侍ジャパン帰国で「たいせいのファン」がトレンド入り!

3 月 23 日、成田空港着のチャーター機で帰国した侍ジャパン。「全勝優勝おめでとう」「感動ありがとう!」などと書かれたメッセージボードや花束、大谷や村上らの侍ユニホームを手にした“大勢のファン”が世界一になったメンバーを出迎え、空港は騒然となった。

そんな中、ツイッターでは「たいせいのファン」がトレンド入り。同じくトレンド入りした「大勢(おおぜい)のファン」を、侍ジャパンの一員として活躍した巨人の大勢投手のファンがたくさん集まったと認識してしまい「たいせいのファン」と読む人が続出したもようだ。このトレンド入りには「勘違いする」「たいせいのファンにしか見えなくて混乱してしまった」「たいせいのファンがいっぱいなの?」「騒然となりますわね」「読み間違える野球脳」「いつかやると思ったよコレ」「勘違いしてうる人、私以外にもいたわ」などのツイートが多数投稿されている。

★ WBC 優勝決定の瞬間、吉田こける(笑)

大谷翔平・投手が最後の打者トラウト・外野手を空振り三振に打ち取った瞬間、ベンチから一斉にナインが飛び出したが、吉田正尚・外野手が柵を乗り越える際に転んだように見える 30 秒の映像が、 Youtube で「 WBC 優勝の瞬間吉田こける」の題で投稿され、 2 日で 254 万人が再生する事態となった。

WBC 優勝決定の瞬間、吉田こける(笑)

吉田曰く、「一番は、隣に一平さん(水原通訳)がいて、ぶつかるかなっていうのと、勢いよくいくと脚が張ってたので、けがもあるなって思って、とっさに受け身をとっていた。最善のパフォーマンスを出せたかと思います。苦渋の決断だと思います。」と、コケたのではなく、体育の柔道の授業で習った受け身だと強調した。

★ WBC 優勝決定の瞬間、一平猛ダッシュ(笑)

WBC 優勝の瞬間、水原一平・通訳は選手たちと一緒にベンチから猛ダッシュ。大谷翔平・投手にかけより、一瞬の歓喜ハグをしたものの、我に返り、スタッフで自分だけときづき慌ててベンチに引き返す。

★ WBC 優勝決定の瞬間、一平猛ダッシュ(笑)

★ WBC 優勝決定の瞬間、牧スルーされる(笑)

WBC 優勝の瞬間、ベンチから飛び出した牧秀悟内野手が大谷翔平投手の元へ誰より先に駆け寄るも、ハグをスルーされた。

WBC 牧するーされる

誰より早くベンチから飛び出し、大谷投手の元にジャンプして飛び込んだのが、ムードメーカーの牧・内野手。しかし大谷翔平・投手は飛び込んでくる牧選手のハグをいなすように「スルー」し、この日バッテリーを組んだ中村悠平・捕手と抱擁を交わした。

この場面に SNS 上では、「華麗にスルーされる牧くん」「めっちゃうける」「しっかりと大谷にいなされているところは、いかにも牧らしい」「福男みたい」などの書き込みが相次いでいる。

★チェコ戦での一幕

3 月 11 日、東京ドームで行われた一次リーグのチェコ戦。

大谷翔平・選手は、 4 回、右越えに二塁打。さらに 1 死二塁から三盗を決めた。三塁手スモラ・内野手は投手交代のタイミングで、笑顔で大谷と会話をかわしていた。

スモラ・内野手が大谷選手のユニホームを指さし、会話をする場面がライブ映像で映っていたのを見ていたファンから、スモラ外野手が、大谷翔平・選手にユニホームをねだったと SNS で話題になっていた。

その真相は、「周りは僕が彼にユニホームを欲しいとねだったと言っているようだけど、僕らは同じ背番号 16 で『粋だよね』と言ったんだ。彼はエンゼルスでは 17 番だけど、代表チームでは 16 番だから。それで『同じ背番号だね』と伝えたんです。」元々は背番号の話だった。しかし、大谷はスモラがユニホームをねだっていると勘違い。大谷の方から「僕のユニホームが欲しい?」と聞かれたという。スモラは「同じ背番号だと言いたかったんです」と返したらしい。

しかし、帰国を前に私服で侍ジャパンの練習を訪れたスモラらチェコ代表は、ユニホームやバット、サインボールなどをもらったという。スモラも大谷に書いてもらったサインボールを片手に、笑顔を見せたその後「ショウへイ・オオタニのサイン入りユニホームがもらえるならとっても粋だよね。彼はスーパースターだから」とジャージへのサインはねだっていたらしい。

★大谷翔平・選手からヌートバー・外野手への贈り物

WBC で優勝し、互いの球団に戻る前に大谷翔平・選手はヌートバー・外野手に時計をプレゼントしたらしい。「ごはんを食べているときに『どこの時計なの?』とか欲しそうな感じだったので、僕がつけているのを単純に(あげた)。そんなに使い込んでいない、比較的新しいやつですけど」と笑顔を見せた。

大谷選手は、日本ハム時代から、時計メーカーの SEIKO と広告契約を結んでおり、ア・リーグ MVP を受賞した 2021 年には、同社の最高級モデル『グランド・セイコー』の、価格が約 115 万円の『 SLGH005 』をプレゼントされているので、今回も大谷がヌートバーに贈ったのはグランド・セイコーだったのではないかといわれている???

ヌートバーが受け取ったこの時計、将来的には「 2 億円を超えるかもしれない」と語るのは現地紙記者。

「参考になるのは、“元祖二刀流”のベーブ・ルースですよ。たとえば、彼がほかの選手に送ったグラブは、日本円で約 2 億 1,000 万円で落札されました。さらに 500 本目の本塁打を放った記念のバットは、オークションで約 1 億 1,000 万円という価格が付いています。『伝説の大谷選手が、 WBC 優勝を記念して贈った時計』となれば、その価値は 2 億円を超える可能性だってありますよ。もちろん、数十年後、ヘタすれば 100 年後の話ですけどね(笑)。

ただし、「もし 2026年に、WBC に戻ってこなかったり、他の国を代表したりしたら返してもらうからね」と“条件”を付けられていたことも明かし、反響を呼んでいる。

★ MLB公式特集「 WBC 最も記憶に残る 10 の瞬間」に侍ジャパンが演じた 3 つの名場面がランクイン!

一つ目は、最後の最後に実現した大谷翔平・投手、マイク・トラウト・外野手(ともにエンジェルス)の対決。決勝の 9 回 2 死走者なしという局面で訪れたこの対戦は、大谷がトラウトから空振り三振を奪い、最高のフィナーレを迎えたが、「 2023 年大会最後のマッチアップでこれ以上の筋書きを立てるのは難しい」と紹介されている。

二つ目は、準決勝・メキシコ戦で見られた村上宗隆・内野手のサヨナラ二塁打。 1 点ビハインドの 9 回無死一、二塁という場面で値千金の一打を放ち、劇的なエンディングとなったこのシーン。記事内では、「日本 vs メキシコの緊迫したスリリングな一戦は、これ以上ないほど刺激的な結末だった」と記述されており、強く印象に残っているようだ。

三つ目は、同じくメキシコ戦での強烈な一発。 3 点ビハインドの 7 回 2 死一、二塁で打席に立った吉田正尚・外野手は、 5 球目のチェンジアップを強振し、これがライトスタンドへの同点 3 ランとなった。同サイトは、「投球が悪かったわけではない。ただマサタカ・ヨシダがそのように見せたのだ」と称賛の言葉を綴っている。

★ WBC 世界一侍ジャパン試合前円陣の「言葉」

【 1 次ラウンド】

◆ 3 月 9 日・中国戦 / 村上宗隆内野手

「いよいよ今日から始まります。長くて 7 試合。 1 つ 1 つ勝ちを積み重ねて絶対世界一になりましょう。ケガで出られなかった鈴木誠也さんのユニホームもベンチに飾ってるのでチームジャパンで世界一絶対とりましょう。良いですか?さあいこう!」

◆ 3 月 10 日・韓国戦 / ラーズ・ヌートバー外野手)

「兄弟として、家族として残り 6 試合。昨夜の試合で緊張が解けたので今日は自由に動きましょう。ガンバリマス!さーー行こう!」

◆ 3 月 11 日・チェコ戦 / 甲斐拓也・捕手

「東日本大震災から 12 年が経った今日。たくさんが僕たちの野球を見てくれています。嶋基宏さんがこのような言葉を言っていました。『誰かのために頑張る人間は強い』と。今日は全力でプレーする中で、失敗も起こるかもしれませんが、全員でカバーし合って助け合って戦い抜きましょう。今日も勝ちましょう。さあいこう!」

◆ 3 月 12 日・オーストラリア戦 / 牧秀悟・内野手

「お疲れさまです!昨日はナイスゲームでした。しかし今日勝たな意味ないです。良い感じで今日勝って、次につなげていきましょう。そのために今日のスタートの人たち、存分に暴れてきてください。こんな最高のメンバーでやるのあと 4 試合しかないです。行きましょう。今日、絶対に勝ちますよ。いいですか?行きましょう。さーーー、行こーーー!」。

【準々決勝】

◆ 3 月 16 日・イタリア戦 / ラーズ・ヌートバー・外野手

「行きましょう! 家族として、あと 3 試合残ってます。今日の試合が僕たちをマイアミに連れていきます。かっこよく自分のプレーをして、勝って、飛行機でパーティーしましょう。頑張りましょう!さあーーー行こう!」。

【準決勝・アメリカ / マイアミ】

◆ 3 月 21 日・メキシコ / ダルビッシュ有・投手

「お疲れさまです!宮崎から始まって約 1 カ月、ファンの方々、監督、コーチ、スタッフ、この選手たちで作り上げてきた侍ジャパン、控えめに言ってチームワークも実力も今大会ナンバーワンだと思います。このチームで出来るのはあと少しで今日が最後になるのはもったいないのでみんなで全力プレーをしてメキシコ代表を倒して明日につなげましょう。さあいこう」

【決勝・アメリカ / マイアミ】

◆ 3 月 22 日・アメリカ/ 大谷翔平・投手

「僕からは 1 個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたりとか、センター見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたりとか。まあ野球やっていれば誰しもが聞いたことがあるような選手たちがやっぱりいると思うんですけど。今日 1 日だけは、やっぱ憧れてしまったら超えられないんでね。僕らは今日超えるために、やっぱトップになるために来たので。今日 1 日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えて行きましょう。さあ行こう!」

いや~、表舞台も裏舞台も実に楽しい大会だった!!