インフルエンザと新型コロナウィルス感染症の感染者数が、いずれも前の週から増加し、同時流行が続いている。
【新型コロナウィルス感染症】
※ 1 医療機関あたりの感染者数
2024 年 1 月 15 日 〜 1 月 21 日・・・ 12.23 人
2024 年 1 月 22 日 〜 1 月 28 日・・・ 14.93 人
※報告総数
2024 年 1 月 15 日 〜 1 月 21 日・・・ 60,268 人
2024 年 1 月 22 日 〜 1 月 28 日・・・ 73,607 人
冬の流行期を迎えた新型コロナウィルスの感染者が昨年 11 月から緩やかに増え続け、流行「第 10 波」に入っていることは明らかである。
国内で感染者が初めて確認されてから 4 年が過ぎ、新たな変異株「 JN.1 」が世界的に拡大するのに遅れる形で、国内でも主流となっている。
今後も冬と夏に大きな流行を繰り返すとみられ、専門家は引き続き感染対策の徹底を呼び掛けている。
新型コロナは昨年 5 月に感染症法上の位置づけが「 5 類」に引き下げられ、感染状況を示すデータは「全数把握」から、全国約 5,000 の定点医療機関による「定点把握」に変わった。
5 類移行後では、「第 9 波」とされる昨年 8 月 28 日 ~ 9 月 3 日に 1 医療機関当たりの感染者数が 20.50 人とピークを迎え、その後は減少に転じた。
しかし、昨年 11 月下旬から 10 週連続で増加し、直近の 1 月 22 日 ~ 28 日には、 1 医療機関当たり 14.93 人と、インフルエンザであれば「注意報=基準値 10 人」レベルとなっている。
【インフルエンザ】
※ 1 医療機関あたりの感染者数
2024 年 1 月 15 日 〜 1 月 21 日・・・ 17.72 人(昨年同期・・・ 9.59 人)
2024 年 1 月 22 日 〜 1 月 28 日・・・ 19.2 人(昨年同期・・・ 10.36 人)
※報告総数
2024 年 1 月 15 日 〜 1 月 21 日・・・ 87,318 人(昨年同期・・・ 47,366 人)
2024 年 1 月 22 日 〜 1 月 28 日・・・ 94,694 人 (昨年同期・・・ 51,219 人)
暖冬にもかかわらず、インフルエンザの流行が続いている。
今シーズンは 3 種類のウイルスが流行しているそうだ。
2023 年夏から秋口までの流行は「 A 香港型」がメインだったが、次第に「 A ソ連型」が増加したことが報告されている。
コロナ以前の流行パターンでは、 1 月末に A 型インフルエンザがピークを迎え、その後は B 型インフルエンザが流行し、 GW 前まで続くことが多い。
今シーズンも同様であるならば、引き続き B 型インフルエンザ流行に備えておいたほうが良いようだ。
私の末娘が通う中学校でも、先月 26 日、 1 年生が学年閉鎖となった。
娘によると、金曜日( 1/26 ) 、学校に行くとクラスの 32 人中 13 人が欠席していたらしく、午前中に体調不良で 2 人が帰ったらしい。
午前中には、学年閉鎖が決定され、昼食後に帰宅ということになった。
学年閉鎖は 2/5 (月)までだったのだが、娘は 2/4 (日)に発熱し、翌月曜日に病院に行くと A 型インフルエンザに罹っているということで、 7 日(水)まで休むことになった。
ただ、我が家は抗酸化工法で建てているので、罹っても、熱が上がることなくすぐに治り、家族全員うつることは無かった。
特に、里帰りしていた長女と 1 歳の孫がいたのだが、何ら心配なく過ごすとは出来た。
上記 2 つに合わせて、ノロウィルスによる感染性胃腸炎の患者数も急増している。
【ノロウィルス】
和歌山県では、 1 月 31 日、岩出市にあるこども園で園児ら約50人がノロウイルスに集団感染したとが発表された。
和歌山県によると、岩出市金池にあるこども園で先月 26 日に複数の園児や職員が嘔吐や下痢の症状を訴えていると保健所に連絡があったという。
保健所が調査を行ったところ、 23 日 ~ 29 日までに園児ら 46 人と職員 2 人の計 48 人が症状を訴えていることが判明し、県が園児の便を検査したところ、検査した 5 人中 5 人からノロウィルスが検出された。
こうしたことから、県は症状があった 48 人については、ノロウィルスによる集団感染と判断した。
園児らの症状はいずれも軽症である。
岩手県では、 2 月 5 日、中部保健所管内の教育・保育施設でノロウイルスによる感染性胃腸炎が集団発生し、園児 17 人が嘔吐や下痢等の症状を訴えていることが発表された。
県によると、 2 月 1 日、中部保健所管内の教育・保育施設(園児 81 人・職員 23 人)から、複数の園児が嘔吐や下痢等の症状があると保健所へ連絡があり、調査した結果、 1 月 29 日 ~ 2 月 2 日にかけて、 1 歳から 5 歳までの園児 17 人が嘔吐や下痢等の症状があったことがわかった。
保健所が調べた結果、症状のある 1 人からノロウィルスが検出された。
重症者はおらずいずれも回復に向かっているという。
栃木県では、2 月 2 日、県北地域の認定こども園で園児と職員あわせて 50 人が、おう吐や下痢などの症状を訴え、このうち 3 人からノロウィルスが検出され、県はノロウィルスによる集団感染が発生したことが発表された。
県によると、1 月 16 日 ~ 2 月 2 日にかけて、「県北健康福祉センター」管内の認定こども園で園児 46 人と職員 4 人のあわせて 50 人が、おう吐や下痢などの症状を相次いで訴えたが、重症者はおらず、全員が快方に向かっているという。
このうち4 人について県が検査を行ったところ、 3 人からノロウィルスが検出され。
長崎市では、2 月 3 日、長崎市保健所は市内の飲食店でノロウィルスによる食中毒が発生し、この店を 2 日間の営業停止処分としたことが発表された。
長崎市銅座町の「銀鍋」で 1 月 28 日に会食をした 20 ~ 60 代の男女 6 人が、 30 日 ~ 31 日にかけ下痢やおう吐などの症状を訴え、保健所が検査したところ、客や調理関係者の便からノロウィルスが検出された。
原因となる食品は特定されていないが、保健所は店を 3 日と 4 日を営業停止とした。
6 人は入院はしておらず、すでに治ったか、快方に向かっている。
様々な感染症が流行しているが、感染予防は何ら変わらない。
1 人 1 人が気を付けるに越したことはない。