前回の続き・・・。
インターネットで、“介護者支援団体”と検索してみると、結構な数がHitする。
いくつかの団体を見てみたのだが、ほとんどの団体が、僅かであるが年会費を取っている・・・?
いや・・・。
運営やら何やらで、お金が必要なのは、重々、判っているのだが・・・。
私の中で腑に落ちない部分があるのだ・・・。
何だか、モヤモヤするのである。
これを書いて良いものか悩んだのだが・・・。
大阪の事務所があるマンションにも、朝に夕に、デイケアやデイサービスの送迎の車が駐まっていることがある。
介護という立派なことをしているのは理解できるのだが、さも、当然のごとく、駐車場の入り口を塞ぐように駐車しているのである。
少しずらせば、駐められるスペースは十二分にあるのにである・・・。
それも、一施設の車だけでなく、ほとんどの施設がそうなのである。
多分、5~6施設くらいあるのではないだろうか?
私が根っからの天の邪鬼だからかもしれないが・・・。
その心の奥に、「介護をしているのだから、少しくらい我慢するのが当然だろう。」という心の声が見え隠れするのである。
私の心が狭いと言われれば、それまでの話だが、介護をビジネスとして、食い物にしているというイメージが沸いてしまうのだ・・・。
介護支援団体がお金を取るということに関しても、同じ臭いがしてしまい、嫌悪感を抱くのである。
介護殺人にいたる家族の多くは、貧困に喘いでいる・・・。
その状況で、たかだか1,000円やたかだか5,000円と言えないような気がするのだ。
少し、愚痴&ボヤキになってしまったが・・・。
閑話休題。
昨日(2月14)の毎日新聞と1面トップに悲しい記事が掲載された。
『介護で殺人7割男性』
「716件分析 家事不慣れ 孤立」
記事は・・・。
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介護疲れなどが原因とされる殺人や無理心中の約7割は男性が加害者であることが、日本福祉大の湯原悦子准教授(司法福祉論)の調査で分かった。
湯原准教授は今年1月、1998?2015年の18年間に、60歳以上の被介護者が家族・親族に殺されたり、死亡させられたりした事件を毎日新聞など30紙の過去記事を基に集計した。
介護による疲れや将来への悲観が背景として疑われるケースに絞っている。
その結果、全国で発生した介護殺人や心中は計716件。
夫婦間333件(47%)と子が親を死亡させたケース331件(46%)が大半を占めた。
加害者の性別をみると、男性512件(72%)、女性194件(27%)、不明か複数犯10件(1%)と男性の多さが際立っていた。
夫婦間の事件では、加害者が夫だったのは240件(72%)に対し、妻は93件(28%)だった。
子が親を死なせた事件でも、息子235件(71%)と娘の夫10件(3%)を合わせて7割以上が男性だった。
一方、女性の内訳は娘76件(23%)と息子の妻10件(3%)。
また、介護殺人や心中は98年は24件、99年は29件だが、近年は40?50件で推移している。
湯原准教授は「仕事中心で生きてきた男性は悩みを周囲に打ち明けることが少なく、孤立するケースが多い。介護の負担を抱え込んで、うつ状態になりやすいのではないか。」と分析している。
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当日の3面記事にも特集が組まれていたので、次回に紹介する。