2016 年(平成 28 年) 4 月 14 日 21 時 26 分、熊本県熊本地方を震央とし、震源の深さ: 11km 、マグニチュード: 6.5 、熊本県益城町では最大震度 7 の前震が観測された。
そして、その約 28 時間後の 4 月 16 日 1 時 25 分、同じく熊本県熊本地方を震央とし、震源の深さ: 12km 、マグニチュード: 7.3 、西原村と益城町で最大震度 7 の本震が観測された。
平成 28 年熊本地震である。
あれから 2 年が経過した・・・。
平成 30 年 4 月 10 日、内閣府から発表された熊本地震の被害状況は以下のようになっている。
熊本県熊本地方を震源とする地震(第 113 報)
■人的被害
・死亡者数: 267 人(熊本県: 264 人、大分県: 3人)
・重傷者数: 1,198 人(熊本県: 1,179 人、大分県: 11 人、佐賀県: 4 人、宮崎県:3 人、福岡県: 1 人)
・軽傷者数: 1,606 人(熊本県: 1,553 人、大分県: 23 人、福岡県: 16 人、佐賀県: 9 人、宮崎県: 5 人)
《参考》死者数の内訳
【熊本県からの報告】平成 30 年 4 月 10 日 15 時 00 分現在
・警察が検視により確認している死者数 50 人
・市町村において災害弔慰金の支給等に関する法律に基づき災害が原因で死亡 したものと認められたもの 209 人
・6 月 19日から 6 月 25 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震との関連が認められた死者数 5 人
【大分県からの報告】平成 29 年 3 月 27 日 16 時 30 分現在
・災害弔慰金の支給等に関する法律に基づき災害が原因で死亡したものと認められたもの 3 人
地震の全容が把握できるようになって以降の内閣府から発表された人的被害を時系列に並べてみる。
≪平成 28 年 4 月 26 日≫
死亡者数: 49 人、重傷者数: 283 人、軽傷者数: 1,107 人
≪平成 28 年 5 月 16 日≫
死亡者数: 49 人、重傷者数: 360 人、軽傷者数: 1,311 人
≪平成 28 年 6 月 16 日≫
死亡者数: 49 人、重傷者数: 347 人、軽傷者数: 1,318 人
≪平成 28 年 7 月 14 日≫
死亡者数: 5 5 人、重傷者数: 392 人、軽傷者数: 1,422 人
≪平成 28 年 8 月 1 日≫
死亡者数: 64 人、重傷者数: 604 人、軽傷者数: 1,450 人
≪平成 28 年 9 月 14 日≫
死亡者数: 98 人、重傷者数: 830 人、軽傷者数: 1,491 人
≪平成 28 年 10 月 14 日≫
死亡者数: 110 人、重傷者数: 919 人、軽傷者数: 1,488 人
≪平成 28 年 11 月 14 日≫
死亡者数: 137 人、重傷者数: 993 人、軽傷者数: 1,486人
≪平成 28 年 12 月 14 日≫
死亡者数: 161 人、重傷者数: 1,087 人、軽傷者数: 1,605 人
≪平成 29 年 1 月 18 日≫
死亡者数: 181 人、重傷者数: 1,107 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 29 年 2 月 15 日≫
死亡者数: 202 人、重傷者数: 1,123 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 29 年 3 月 14 日≫
死亡者数: 211 人、重傷者数: 1,142 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 29 年 3 月 31 日≫
死亡者数: 225 人、重傷者数: 1,143 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 29 年 4 月 13 日≫
死亡者数: 228 人、重傷者数: 1,149 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 29 年 10 月 16 日≫
死亡者数: 249 人、重傷者数: 1,184 人、軽傷者数: 1,604 人
≪平成 30 年 4 月 10 日≫
死亡者数: 267 人、重傷者数: 1,198 人、軽傷者数: 1,606 人
■建物被害
・住宅被害
全壊: 8,697 棟
半壊: 34,720 棟
一部損壊: 162,136 棟
■避難状況
避難指示(緊急)・避難勧告発令状況≪平成 30 年 4 月 10 日 15 時 00 分現在発令中のもの≫
・避難指示(緊急): 1 市 1 町( 179 世帯 408人)
宇土市: 71 世帯 100 人
御船町: 108 世帯 308 人
・避難勧告: 1 町( 8 世帯 20 人)
御船町: 8 世帯 20 人
これらは土砂災害の恐れがあるための避難指示(緊急)・避難勧告なのだ。
■応急仮設住宅等の入居状況( H30.3.31 現在)
・建設型仮設住宅 県内 3,489 世帯 8,790 人 / 県外 0 世帯 0 人 / 合計 3,489 世帯 8,790 人
・借上型仮設住宅 県内 12,342 世帯 27,390 人/ 県外 120 世帯 210 人 / 合計 12,462 世帯 27,600 人
・公営住宅等 県内 682 世帯 1,451 人 / 県外 133 世帯 271 人 / 合計 815 世帯 1,722 人
総計 県内 16,513 世帯 37,631 人 / 県外 253 世帯 481 人 / 合計 16,766 世帯 38,112 人
驚かれただろうか?
熊本地震は過去のものでは無く、現在進行形なのである・・・。
熊本地震から 2 年になるのを前に、災害公営住宅を建てる計画のある熊本県内の12 市町村の首長に朝日新聞社がアンケートしたところ、 8 割が復興を終えるのにあと 2 年以上かかると答えたらしい・・・。
アンケートの内訳は・・・。
★復興の完了時期
2020 年度以降・・・ 10 市町村
2019 年度中・・・ 2 町
★完了を“ 100 ”としての現在進捗状況
40 ~ 60 ・・・ 9 市町村
25 ・・・南阿蘇村
回答困難・・・熊本市、益城町
平均値・・・ 51
★復興の遅れている分野(複数回答)
住まい・・・ 11 市町村
道路・鉄道などのインフラ・・・8 市町村
★遅れの理由
業者や作業員の不足・・・ 10 市長村
職員の人手不足・・・ 5 市町村
財源不足・・・ 5 市町村
資材の不足・高騰・・・ 5 市町村
また、国の財政支援については 7 市町村が“どちらかと言えば不十分”と回答している。
2 年が経過し、忘れがちになっているかもしれないが、まだまだ、復興半ばということを頭の片隅に留めて、自身で出来ることがあれば行動して欲しいm(_ _)m
震災一年後の Blog でも紹介したのだが、言い出しっぺが何もしないのは可笑しいので、あの後、“復興城主”の寄付をした・・・。
https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/fukkou/
『「平成28年熊本地震」により、熊本城は甚大な被害を受け、その復旧・復元には長い年月と莫大な費用を要することが見込まれます。
このような中、震災直後から、熊本城の早期復旧を願う多くの皆様からのご支援を「熊本城災害復旧支援金」として賜ってまいりましたが、同時に休止しておりました「一口城主」制度の再開を望む声も多くお寄せいただいています。
そこで、この度、熊本城を愛する皆様の想いに応えるとともに、さらに多くの皆様からの息の長いご支援を賜りたく、芳名板のデジタル化や新たな特典などを設けた「復興城主」制度として、城主制度を再開いたします。
なお、震災以前に一口城主になられた方についても、デジタル芳名板へお名前を掲載し、城主手形(有効期限内)の特典も引き続きお受けいただけます。
※平成28年4月21日から「復興城主」制度が開始される、平成28年10月31日までの間に熊本城災害復旧支援金に1回につき1万円以上の寄附をされた方も、希望される方については、 別途申込みにより「復興城主」とします。』