昨年の晩秋である・・・。
一本の電話が掛かってきた。
(トゥルルル~)・・・p(・o・)・・・(トゥルルル~)
私:「はい。もしもし。」
私の携帯は、事務所を留守にしている場合、携帯電話に転送できるように設定しており、時折、営業を含めた訳の分からない電話も掛かってくるため、名乗らないようにしている。
相手(以下:相):「佐々田社長の携帯でしょうか?」
私:「はい。佐々田です。」
相:「すみません。広島県に住んでいる K と申します。」
私:「はい。お世話になります。」
相(以下: K ):「佐賀の本社の方に電話を掛けさせていただいたら、直接、電話をするようにと携帯電話を教えて頂いたんですが大丈夫でしょうか?」
私:「はい、大丈夫ですよ。皆さん、ダイレクトに掛けるようにしてもらっていますから・・・。」
K :「ずっと商品を使わせて頂いていて、凄い商品だなと常々実感しています。」
私:「ああ。ありがとうございます。光栄です。」
K :「実は、古くから付き合いのある友人で、青森でリンゴを作っているんですが・・・。」
私:「はい。」
K :「それが今年、病気でリンゴがほとんど駄目だったようなんです。」
私:「はい。青森は酷かったというのは聞いていますが・・・。」
K :「その友人は、あまり農薬とかを使いたくないらしいんですが、流石に状況が酷いので、ここ数年、農薬を増やしているようなんです。」
私:「はい・・・。」
K :「そうなると体の方も心配になってくるんで、そこで、えみなを奨めてみようと思うんですが・・・。」
私:「ああ。リンゴ栽培にも実績がありますから大丈夫ですよ。」
K :「それでどのように薦めたら良いのかお伺いしたくてお電話したんです。」
私:「ああ・・・。ただ、農家の方は、慣行農法に固執していますから、なかなか、新しいことを取り入れようとはしないですよ。」
K :「そうなんですか?」
私:「残念ながら・・・(笑)。」
K :「どうしたら良いでしょうか?」
私:「まずは、本人に、商品の良さを理解させることが先だと思いますよ。」
K :「どうしたら分かってもらえますかねぇ?」
私:「青森だったら、もう、寒くなってきていますから、お風呂に入れて使ってもらったら如何ですか?」
K :「はい。」
私:「農作業で疲れた身体には持って来いだと思いますよ!」
K :「ああ・・・。」
私:「疲れもほぐれるし・・・。温まるし・・・。ぐっすり眠れるようになるんじゃないですか?」
K :「分かりました。早速、商品を送って、試してもらいます。」
私:「ただし、余り無理強いはしない方が良いですよ。友人関係にヒビが入る可能性もありますから(笑)。」
K :「ありがとうございます(笑)。判断は本人に任せてみます。」
それから、しばらくして・・・。
(トゥルルル~)・・・p(・o・)・・・(トゥルルル~)
K :「もしもし、先日、お電話させていただきました広島の K です。」
私:「はいはい。 K さん。ちゃんと、登録しているんで分かっていますよ(笑)。」
K :「ああ。そうなんですか。ありがとうございます(笑)。」
私:「あれから、どうでしたか?」
K :「はい。お風呂とかに使ってみて、すごく良かったって言っていました。」
私:「それは良かったですね。」
K :「それでリンゴへの使い方を教えて欲しいんですけど・・・。」
私:「ああ。はい。基本は葉面散布で 1/40,000 です。」
K :「両面?」
私:「いやいや。葉っぱの面で、葉面です。要は、葉っぱに 4万倍で希釈したものを噴霧してください。」
K :「そんなに少なくていいんですか?」
私:「はい。大丈夫です。」
K :「はい。分かりました。」
私:「ただ、農業の基本は、土を変えることにあるんですよ。」
K :「はい。」
私:「土が化学肥料や農薬を使用することによって酸化型の土壌になって、腐敗菌優勢になってしまうんです。」
K :「そうなんですか?」
私:「腐敗菌優勢だから、木も実も病気になりやすくなるんです。」
K :「ああ・・・。」
私:「これを発酵菌優勢の土壌にすれば、発酵型の土壌になって、病気はなくなります。まあ、言うは易しですけどね(笑)。」
K :「そうですうよね(笑)。」
私:「ただ、えみなであれば、結構簡単に出来るんですよ。」
K :「えっ?そうなんですか?」
私:「はい。」
K :「ぜひ、教えてください。」
私:「取り敢えず、木の根元に、ダイレクトにえみなの粉を撒いてみるように言ってください。」
K :「えっ?量はどの程度撒くんですか?」
私:「基本は1/10,000・・・。一万倍なんですけど、まあ、撒きすぎないように適当で良いですよ。」
K :「えっ?適当で良いんですか?」
私:「はい。それを何回かやって、雪の降る直前には、必ず撒いて、雪の下で寝かせるように伝えてください。」
K :「わかりました。取り敢えず、伝えてみます。」
私:「はい。頑張ってみてください。」
K :「ありがとうございます。」
次回へ・・・。