前回の続き・・・。
受:「佐々田さ~ん。佐々田共一さ~ん。」
私:「はい。」
受:「血液検査とレントゲンを撮ってきてください。」
私:「はい。」
受:「場所は分かりますか?」
私:「はい。大丈夫です。」
血液検査は何事もなく済んだのだが、レントゲンが大変だった・・・。
レントゲン技師の方が角度を付けて撮影しようとするのだが、足が思う方向に曲がらず、固定している間、激痛が走りっ放しだった。
検査を終え、再び、整形外科の待合室に戻る私等・・・。
血液検査の結果が出るまで小一時間掛かるということだったので、致し方なく待たざるを得ない・・・。
声:「来てからすぐに血液検査してりゃ、もう、一時間は優に超えてるわ・・・ヽ(`Д´)ノ」
私の受付番号は G10 ・・・。
既に、 G グループ診察は終わり H グループの数字が次々と診察室に呼ばれては診察を終えて帰っていく・・・。
30 分経った頃だろうか・・・?
看護師( B )がやってきた。
B :「佐々田さん。患部を見せて頂けますか?」
私:「はい。」
B :「ああ・・・。結構、腫れていますね?」
私:「はい・・・。」
B :「何時からですか?」
私:「日曜日に少し腫れていて、捻挫でもしたのかなぁと思っていたんですけど、昨日、一応仕事に行って、夜になると、もっと腫れて足を地に着くことさえ出来ない状況になってしまったんで・・・。」
B :「うん。これでは歩けないでしょうね~。」
私:「先ほどの看護師さん( A )には、伝えたんですけど、元々、痛風の発作があるんで、薬でコントロールしていたんです。」
B :「はい。」
私:「ただ、今回は、いつもであればムズムズして予兆があるのが、あっという間に腫れてしまって薬も全く効かなかったんですよね。」
B :「薬?」
私:「先ほどの看護師さん( A )にも伝えたんですけど、コルヒチンです。」
B :「コルヒチンですね。分かりました。」
私:「はい。」
B :「血液検査の結果がまだ出ていないのでもうしばらくお待ちくださいね?」
私:「はい。」
声:「今度は意思疎通が出来たようだ・・・(笑)。」
それから更に 30 分経過し、時刻は 1 時 15 分・・・。
私:「掛かりすぎじゃないかなぁ?」
家:「うん。聞いて来てみる。」
家内が受付に確認に行く。
受付の声も聞こえるが・・・。
血液検査の結果が全部出ていないらしい・・・?
声:「ややこしい病気なのか・・・ドキ(・・)ドキ」
それから、更に、時間が流れ、ようやく呼ばれたのは、 1 時半を少し回った頃だった・・・。
B :「佐々田さ~ん。こちらの診察室へどうぞ・・・。」
私:「はい。」
診察室で待っていたのは、女医さんだった。
車椅子のまま女医さんの前へ・・・。
女医(以下:医):「患部を見せて頂けますか?」
私:「はい。」
医:「わ~。これは痛いでしょう?」
私:「はい。」
医:「少し触りますね?」
私:「はい。」
医:「(足首の一番腫れている部分を押しながら)ここは痛みますか?」
私:「ウグッ・・・。はい・・・。」
医:「(かかとを押しながら)ここは痛みますか?」
私:「いいえ。」
医:「(足首の正面部分を押しながら)ここは痛みますか?」
私:「グッ・・・。はい・・・。」
医:「(親指付近を触りながら) ここは痛みますか?」
私:「いえ。そこはあまり・・・。」
医:「少し動かしますよ~。」
私:「はい。」
医:「(足首を少し捻りながら)これはどうですか?」
私:「ア゛ア゛ア゛~。」
医:「アッ、ゴメンナサイ。(爪先を下に押しながら)じゃあ、こちらはどうですか?」
私:「ウッ・・・。まあ、まだ大丈夫です。」
医:「多分、偽痛風ですね。」
私:「偽痛風?」
実は、前回、捻挫から痛風のように晴れが拡がった時に、この病名は調べていたのだ。
医:「はい。これが血液検査の結果なんですけど、この CRP という項目が異常に高いんです。」
私:「はい。」
医:「 CRP は体内に炎症が起きたり、組織の一部が壊れたりした場合、数値が高くなるんです。」
私:「はい。」
医:「通常だったら 0.14 以下なんですけど、 15.61 になってますから・・・。」
私:「え~っ!」
医:「それと WBC という項目でも白血球が多くなっていますが、これも炎症が原因です。」
私:「ああ~。」
医:「この治療法は、患部を冷やして、薬で炎症を抑えるしかないんです。」
私:「湿布ですか?」
医:「いや。氷水でキンキンに冷やしてください。お風呂等もダメです。」
私:「えっ?アルコールは・・・?」
医:「駄目ですよ(笑)。」
私:「昨日は痛さを誤魔化すのに飲んでました・・・(笑)。」
医:「それは火に油を注ぐようなもんですよ・・・(笑)。絶対、駄目です・・・(笑)。」
私:「分かりました。」
医:「あと、寝る時も、座っている時も、出来るだけ足を高くしてください。」
私:「はい・・・?」
医:「足を上げることにより、結晶を一部に集めず、散らすことが出来るんです。」
私:「ああ~。わかりました。」
医:「じゃあ、お薬を出しときますね。」
B :「先生、写真撮っておかなくていいですか?」
医:「そうですねぇ・・・(笑)。写真大丈夫ですか・・・?」
私:「えっ?そんなに珍しいんですか?」
医 & B :「ここまで見事に腫れているのは滅多にないです。」
私:「じゃあ、どうぞ。サンプルに・・・。佐々田って分かるようにしといてください(笑)。」
医:「ありがとうございます(笑)。一応、偽痛風だとは思うんですが、ウィルス性の可能性もあるので、経過観察のために土曜日にもう一度来ていただけますか?もし、それまでにもっと痛むようでしたら、その前でも結構です。」
私:「分かりました。ところで、先生、歩けそうにないので、松葉杖の貸し出しとかありますか?」
医:「ああ。そうですね。では、その手配もしておきます。」
私:「ありがとうございます。」
次回へ・・・。