前回の続き・・・。
前回まで、「地震は予知できる！」の著者・早川正士氏の会社である株式会社早川地震電磁研究所に掲載されている早川氏のレポートを紹介した。
著書に書かれていることとほぼ同じだと思う。
現実的に、地震予知は出来ているのか？
早川地震電磁研究所のデータサービスを利用した個人向けの有料サイトがあるので紹介する。
【サービス概要】
・サービス名称：「予知するアンテナ」
・URL： https://yochisuru-antenna.jp/
・サービス開始日： 2016 年 9 月 1 日(木)
・利用料金：月額 500 円(税抜)※地震予知サービス利用のみ
・利用方法：「予知するアンテナ」（https://yochisuru-antenna.jp/pip/1202/index.html）よりユーザー登録
・観測エリア：東京都(※小笠原諸島除く)、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県(※佐渡含む)、山梨県、長野県、静岡県、宮城県、山形県、福島県
・機能一覧：-地震予知サービス配信 ※月額 500 円(税別)にて提供
・配信スケジュール：週 2 回(火曜日・金曜日)地震のない場合の配信はございません。
※上記以外の緊急配信もあり
・配信方法：「予知するアンテナ」会員ページに掲示、またはメール配信
ここは有料だったので、同じように早川地震電磁研究所のデータサービスを利用したメールマガジンがあったので、 5 月上旬にこちらに登録してみた。
地震解析ラボが配信している『47 都道府県「週刊地震予測」』である。
初月は無料である( ´∀｀ )
毎週火曜日に、翌水曜日から次週火曜日までの 47 都道府県の地震予知が届けられる。
［◎］M5.8 以上
［〇］～最大 M 6.0
［△］～最大 M5.5
［＊］余震が続く可能性あり。
［－］予測情報なし
その週の予測では地震予知があったのは以下の通りであった。
【北海道地方】
予測範囲：上川地方から釧路沖、根室沖、千島列島にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 3
対象：北海道
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
【東北地方】
予測範囲：岩手沖から宮城にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 4
対象：岩手・宮城
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
【関東地方】
予測範囲：茨城沖から茨城北部、栃木、群馬、埼玉、東京湾
千葉北西部にかけて［△］を発表しました。
最大震度予測： 4
対象：茨城北部、栃木、群馬、埼玉、東京、神奈川
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
【関東・中部地方】
予測範囲：伊豆大島周辺から神奈川西部、駿河湾、山梨、長野にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 4
対象：山梨、長野、静岡
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
【中部地方】
1 月 1 日に発生した M7.6 の石川県能登地方の地震以降、この地域では引き続き地震活動が続いております。十分にご注意下さい。
対象：新潟、富山、石川
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ |
【近畿・四国地方】
予測範囲：大阪から兵庫、奈良、和歌山、香川、徳島、紀伊水道、和歌山南方沖にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 4
対象：大阪、奈良、兵庫、和歌山
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | – | – | – | – | – | – | – |
【中国地方】
新規の発表はありません。
【近畿・四国地方】
予測範囲：大阪から兵庫、奈良、和歌山、香川、徳島、紀伊水道、和歌山南方沖にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 4
対象：徳島、香川
| 日付 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | – | – | – | – | – | – | – |
【九州・沖縄地方】
新規の発表はありません。
2024.5.6 発表のメルマガではかなりの広範囲で地震の発生確率が高いことが予知された。
ただし、被害が拡大するほどの地震発表ではなく、実際に起きた震度 3 以上の地震は以下の通りだった。
| 発生時刻 | 地域 | 地震の規模 | 最大震度 |
|---|---|---|---|
| 5 月 10 日 18 時 50 分頃 | 石川県能登地方 | M3.8 | 3 |
| 5 月 11 日 5 時 43 分頃 | 京都府南部 | M3.4 | 3 |
5 月の地震予知では思った以上の成果が得られなかったので、なくなく月会費を支払い 6 月も経過観察することにした。
一週々々見ていくと焦点がぼやけるので、 M5.5 及び最大震度 4 以上の地震に注目する。
| 発生時刻 | 地域 | 地震の規模 | 最大震度 | |
|---|---|---|---|---|
| ① | 5 月 21 日 9 時 39 分頃 | 父島近海 | M6.0 | 4 |
| ② | 5 月 31 日 4 時 46 分頃 | 熊本県熊本地方 | M4.6 | 4 |
| ③ | 6 月 1 日 4 時 2 分頃 | 豊後水道 | M4.5 | 4 |
| ④ | 6 月 3 日 6 時 31 分頃 | 石川県能登地方 | M6.0 | 5 |
| ⑤ | 6 月 3 日 6 時 40 分頃 | 能登半島沖 | M4.8 | 4 |
【検証】
① 【関東地方】
予測範囲：八丈島周辺から八丈島東方沖、鳥島、小笠原諸島にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 2
対象：東京諸島部
| 日付 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
② 【九州・沖縄地方】
予測範囲：奄美大島から沖縄本島、与那国南方にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 2
対象：熊本
| 日付 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | – | – | – | – | – | – | – |
③ 【九州・沖縄地方】
予測範囲：奄美大島から沖縄本島、与那国南方にかけて［△］を発表。
最大震度予測： 2
対象：大分
| 日付 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | – | – | – | – | – | – | – |
③【四国地方】
新規の発表はありません。
対象：愛媛
| 日付 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | – | – | – | – | – | – | – |
④及び⑤ 【中部地方】
1 月 1 日に発生した M7.6 の石川県能登地方の地震以降、この地域では引き続き地震活動が続いております。十分にご注意下さい。
| 日付 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
| 予測 | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ | ＊ |
これらはたかが 2 ヶ月間のデータでしかない。
予知が当たっているのか当たっていないのかの判断は貴方に委ねる。
今回、 50 回にわたり寄稿してきたが、地震は何時、何処で起きても良いように常日頃から地震に備えておいた方が良いということを最後に伝えて終わりにする。
