前回の続き・・・。
18 日から始まった秋のシルバーウィーク。
案の定、政府が緊急事態宣言解除やら行動制限の緩和を示しだした途端、人出が増えたようだ。
緊急事態宣言下にある東京都内では、秋分の日前日の 22 日夜、飛び石連休のスタートを前に、空港や新幹線の駅などで大きく増加したようだ。
午後 8 時台の人出は、前の週と比べ、羽田空港第 1 ・第 2 ターミナル駅周辺では 29.2% 増加、東京駅周辺では、 28.4% 増加となった
また、繁華街の人出も、秋葉原駅周辺で 21.4% 増加、渋谷センター街で 13.0% 増加となったようだ。
ただ、その一方、新宿歌舞伎町で 10.4% 減少、お台場で 13.0% 減少という地域も見られたようだ。
都内全体の人出としては、データが公開されている 22 地点のうち 15 地点で増加したそうだ。
また、地方では、札幌市すすきの駅周辺では 15.0% 増加、名古屋駅周辺では 25.7% 増加、尾坂北新地駅では 9.5% 増加、福岡市中洲川端駅では 16.8% 増加と人出は増えていたようだ。
この理由の一つとして、ワクチン接種率の上昇による警戒心の薄れがあるようだ。
テレビの街頭インタビューを聞いていると・・・。
ワクチン 2 回接種済みの学生( 20 代)
「羽田から北海道に」
ワクチン 2 回接種済み会社員( 20 代)
「ワクチン 2 回打つということで大丈夫かなと」
ワクチン 2 回接種済みの看護師( 20 代)
「東京から大阪に帰ります。東京にライブで来てて。緊急事態宣言がもう意味をなしてないなって感じます」
中にはマスク無しであるいている人も散見された。
22 日(水)放送のフジテレビめざまし 8 内の放送であるマスクをしない言い分が紹介されていた。
マスクをしてない男性 A :
「ワクチン打ったからです。 2 回打ちました。そうですね。(マスクをつけるのは)電車に乗る時ぐらいしかしないです。日本ぐらいですからね、ワクチン打ってこれだけまだマスクしろって言うのは。他の国は全然してないですからね」
マスクをしてない男性 B :
「 2 回ワクチンも打ってますし、そもそもマスクでコロナ防げないよねっていう。飛沫防げるけど、こんなことやってるの日本だけでしょっていう。バカかなみたいな感じで。」
彼らはどこからの情報を元に、判断しているのだろうか・・・(笑)。
今、日本で主流となっているデルタ株の感染力は、中国の武漢で広がった従来の新型コロナウィルスの 2 倍強であることは知られている。
韓国の中央防疫対策本部(防対本)は 8 月 24 日、以下のような結果を含めた変異株発生現況を公開した。
防対本は、デルタ変異株感染患者の初期伝播力を調べるために、症状発現日以後のデルタ変異株感染患者の呼吸気検体 1,848 件と既存の新型コロナウィルス患者の呼吸気検体 22,106 件を比較分析した。
その結果、デルタ変異株感染患者の検体からは、症状発現当日に既存のウィルス患者の検体より約 300 倍多いウィルスが検出された。
その後、症状発現 4 日目には 30 倍、 9 日目には 10 倍以上などとなり差が小さくなり、 10 目日以後には差がなくなった。
これは、デルタ変異株の場合には症状発現初期に伝播の可能性がはるかに高いことを示唆する。
発表前 1 週間に韓国の地域社会で発生した新規感染者のうちの 26.2% を分析した結果、主な変異株の検出率は 90.4% で、前週( 86.9% )に比べ 3.5% 増え、デルタ変異株の検出率は 89.6% を示し、前週( 85.3% )に比べ 4.3% 増えた。
韓国の市中感染者の 10 人に 9 人はデルタ変異株に感染していることになる。
防対本は「デルタ変異株による感染が流行中の現在の状況で伝播を遮断するためには、新型コロナの症状が疑われる場合には直ちに検査を受け、他人との接触と集まりへの出席を避け、マスクを常用するなどの基本防疫規則を順守することがいつにもまして重要だ。」としている。
また、アメリカ疾病対策センター( CDC )でも、ワクチン接種を完了した人も再びマスクを着用するようにとの勧告を出している。
ワクチンを 2 回接種しながらデルタ変異株に感染した人は鼻と喉に大量のウィルスを持つことが新たな研究で明らかになったからだ。
これは、従来型の新型コロナウィルスに感染した接種完了者には見られなかった現象で、これまで接種を済ませた人は大部分において他人に感染させることはないと考えられてきたが、そうした前提が崩れてしまったのだ。
ワクチンを 2 回接種してから 2 週間以上たったあとに感染が確認されたいわゆる“ブレイクスルー感染”を起こした人々は、たとえ無症状であったとしても、未接種の人々と同じくらい感染を広げるおそれがあるということだ。
一例として、マサチューセッツ州プロビンスタウンで起きた集団感染では、 7 月 4 日の独立記念日のお祭り気分が引き金となり、 7 月 29 日時点で 882 人の感染が確認され、うち 4 分の 3 近くは接種を済ませた人たちだったという。
日本でも、22 日(水)、群馬県伊勢崎市の病院で 25 人が新型コロナウィルスに感染したことが新たに確認され、クラスターが発生し、このうち 24 人は“ブレイクスルー感染”だったということが報道された。
群馬県によると、 20 日から 22 日までに入院患者 17 人と職員 8 人の合わせて 25 人の感染が判明。
25 人は 10 代から 80 代の男女で、このうち 1 人はワクチンの接種が 1 回だったが、残りの 24 人はワクチンを 2 回接種してから 2 週間以上が経っていた。
また、 23 日(木)、福井県越前市の介護老人保健施設「シルバーケア藤」で 32 人の感染が確認され、その全員が“ブレイクスルー感染”だったということが報道された。
職員 1 人の感染が 21 日に確認されたことを受けて、入所者や職員など 189 人に検査を行ったところ、 70 代~ 90 代までの男女 20 人の入所者と、越前市や鯖江市に住む 20 代~ 70 代までの職員 12 人の合わせて 32 人の感染が確認された。
福井県によると、この施設で感染が確認された人は、全員が優先接種の対象となって今年 6 月ごろまでに 2 回のワクチン接種を終えていたということで、“ブレイクスルー感染”でクラスターが発生したとしている。
ある研究によると、デルタ株に感染した未接種者のウィルス量は、従来株に感染した場合の 1,000 倍になることもあると報告されている。
私のように単純に考える人間にとっては至極当たり前のことなのだが・・・。
ワクチンを接種し、抗体が出来る。
☟
ウィルスが侵入する。
☟
抗体が結合する。
こういう流れなのだろうが・・・。
本来、人間には、免疫機能が備わっており、異物が体内に侵入したら、免疫で異物を攻撃し、身体を守るという自然免疫システムというものがある。
まあ、これを超えてしまえば獲得免疫での対応になるわけだが・・・。
ワクチンを打つことによって、自然免疫でのウィルスの攻撃が行われないため、感染直後のウィルス増加、韓国の機関によれば 300 倍、アメリカの機関によれば 1,000 倍のウィルスが体内で増殖することになる。
“ブレイクスルー感染”は、症状が軽いことが多く、未接種の人が感染した場合、殆どの人が発熱していたのに対し、接種済みの人は、のどの痛み程度とほぼ無症状に近いと言われている。
本人自体は、重症化は防げるかもしれないが、その分、ウィルスを自然放出しながら周囲に拡散していることになる。
山口県では、“ブレイクスルー感染”が、 8 月 1 日 ~ 9 月 16 日に 192 人確認され、この期間に感染した 2,172 人の 8.8% にあたることを公表している。
しかし、実際は無症状の人間も考えられるので、この数字の数倍を想定しておいて良いだろう。
ワクチン接種により、ノーマスクで歩き回る姿を夢見ている方も多いかもしれない・・・。
しかし、ワクチン頼みのコロナ対策に限界が来ていることに気づいたほうが良いと思う。
ここにウィルスを無効化する方法があるのだから・・・(笑)。
近いうちに抗酸化溶液が何故、ウィルス対策になるのかを私なりの見解を発表したいと思う。
次回へ・・・。