「真実の口」739 食の安全に関する再考54

前回の続き・・・。

前回、脈絡もなく食のテーマにデング熱感染の話題を投稿した・・・。

些か、疑問に思われた方も多いと思うのだが、ちゃんと繋がっていくのでご安心を・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

因みに、9月19日12:00現在の感染者数は141人。

先週寄稿した時より10人増えている・・・。

感染場所は、以下のようになっている。

代々木公園周辺(121人)
新宿中央公園(9人)
代々木公園周辺または新宿中央公園(1人)
神宮外苑または外濠公園(1人)
千葉県千葉市(1人)
外濠公園または都立青山公園(1人)
東京都台東区(1人)
外濠公園(1人)
不明(5人)

日本では、厚生労働省を初め、東京都の会見では、デング熱に対して、いたずらに恐怖心を煽らないように努めているようだが・・・。

国際的には、デングウイルスによる感染症であるデング熱は、熱帯病としてマラリアの次に世界で警戒されている・・・( Д) ゜゜

元来、熱帯や亜熱帯の全域で流行する感染症で、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生があり2009年に米国フロリダ州、2010年にはフランスでも国内感染が認められ、米国やヨーロッパでも注意喚起されだしている。

現在、最も被害が多い国はブラジルだそうだ・・・。

昨年は、140万人が感染し、603人が死亡したらしい・・・Σ(・ω・ノ)ノ

更に、今年も659,051人が感染し、249人が死亡しているらしい・・・(lll-ω-)ズーン

このニュースソースは、訳があって後述するが、ブラジル政府も様々な対策を練っている・・・。

デングウイルスに対する治療薬はなく、対症療法が中心であることから、基本的な対策は、蚊を発生させないという殺虫剤散布と住民への啓発活動の二本柱になる。

しかし、散布できる範囲には限りがあり、効果は一時的であることから、ブラジル政府は、蚊が産卵する水たまりの排除に力を入れ、ボウフラ(蚊の幼虫)を発生させた民家に厳罰を科すという・・・Σ(゚Д゚;エーッ!

各自治体では、空き缶や古タイヤ、植木鉢の受け皿などに水を残さぬよう住民に促し、民家の敷地でボウフラが見つかった場合、家主に高額の罰金を科すケースも・・・∑(□゜/)/キャー!

更に、中西部マトグロソ州では、罰金の最高額が約1,000万円、商業施設なら営業停止処分という厳しい自治体も・・・w( ̄△ ̄;)wおおっ!

その一方で、古タイヤなどを廃品回収に出すと、くじ引きでタブレット端末やテレビなど豪華景品が当たる自治体もあり、アメとムチを使い分けているというのだから、如何にもサンバの国ブラジルらしい・・・。

ここで、前述のニュースソースである・・・!

Biotech firm’s GM mosquitoes to fight dengue in Brazil

タイトルを訳すると、『ブラジルでデング熱と闘うためのバイオテク農場のGM蚊!』・・・( ゚ Д ゚!)・・・・マヂカッァァァ

ここでの詳細は省略する・・・。

GM蚊を開発したのは、イギリスOxitec 社・・・。

同社は、オックスフォード大学が所有するISIS Innovation Ltd.から2002年に独立した昆虫コントロールによる健康と農業のための解決を専門とするベンチャー企業である。

同社が開発したGM蚊「OX513A」は、2つの遺伝子を追加された雄の蚊で、一つの遺伝子は、特定の酵素を蓄積させて蚊を殺し、この遺伝子を持つ蚊が成長するためには酵素の蓄積を止めるテトラサイクリン系の抗生物質が必要となる。

「OX513A」は、抗生物質を与えられながら研究所で育てられるが、野外に放出された「OX513A」が野生の雌蚊と交尾し、そこから生まれた幼虫は、この遺伝子を移されるが抗生物質がないので、成長することができずに死んでしまい、数日で、GMされた雄の「OX513A」も、その子孫たちも死ぬことになるという・・・。

勿論、環境へのリスクが考えられて、現実的な導入はされていないのだが・・・。

この感染症への対策の遅れは、デング熱の発生地域の多くが、赤道を中心とする発展途上国であり、先進国ではないため多額の研究費が投じられないという側面があるのだと思う・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

遺伝子組み換えの怖い側面を見るニュースであることは間違いない・・・!

次回へ・・・。