「真実の口」1,945 新型コロナウィルス・・・434

前回の続き・・・。

東高西低の感染拡大が続く中、北海道では、 15 日(火)に新規感染者が初めて 1 万人を超え 10,906 人が報告され、続いて 16 日(水)に 11,112 人が報告された。

また、死者も 16 日(水)に 34 人を数え、 17 日(木)と 20 日(日) にも 23 人が報告されている。

何故、北海道だけが突出して感染拡大が続いているのだろうか?

専門家は以下のように見ている。

北海道医療大学・塚本容子教授:

「この時期の感染拡大には 3 つの要因がある。去年も同じ解説をしたが、 1 つ目の要因は、そもそもコロナウィルスは、インフルエンザと違って、少し寒い気温、 5℃ から 15℃ になると活発化するウィルス。 2 つ目は寒さで換気が難しくなる。さらに乾燥しているので、飛沫が飛びやすくなる。 3 つ目は学校行事、修学旅行など宿泊を伴う行事で、感染が広がりやすくなる。この 3 つの要因が考えられる。」

厚生労働省アドバイザーリーボード・脇田隆宇座長:

「気候の影響も北海道はあって、既に気温も下がってきているので。換気がされにくい状況も影響している可能性がある。」

医療現場はどのような状況なのだろうか?

旭川赤十字病院 牧野 憲一 院長:

「かなり大きな影響を受けています。 26 床がこの病院のコロナ患者用のベッドですが、11 月 14 日には 25 床が埋まっていました。 11 月に入ってから大幅に増えてきています。もう一つの大きな問題は、スタッフが足りなくなってきています。 11 月 16 日現在で、 25 人の陽性者がいて勤務できない状況です。今週、消化器内科の医師 3 人が続けて新型コロナ陽性になりました。消化器内科の診療に関しては、今週は入院や救急患者の受け入れに一部制限をかけています。必要なスタッフが確保できないことも起こってきています。全診療科にわたる診療制限をしようか、迷っているところ。かなり深刻です。この病院の使命として、救急医療だけは絶対に止めたくない。今まで大きな波があった時には、それなりに人流を抑制する対策を打つ方向性が見えていましたが、今回はそれがどこになるのかよくわからない。現状以上に厳しい状況を予測して、それに向けた対応を取らなくてはいけない。非常に苦労しているのが現状です。」

これから全国的に寒くなってくる。

各自治体の医療現場は、第 8 波に耐えうるのだろうか?

先週前半の感染動向を追ってみよう。

11 月 14 日(月曜日)

11 月 15 日(火曜日)

11 月 16 日(水曜日)

次回へ・・・。