前回の続き・・・。
2021 年 12 月 31 日現在、 WHO に報告された COVID-19 の確定数は、全世界で 2 億 8,700 万人を超えている。
死者数は、約 542 万人となっている。
超過死亡について、 WHO の William Msemburi 氏らのグループの推計を見てみよう。
https://pmc.carenet.com/?pmid=36517599
・全世界の ’20～’21 年における COVID-19 流行による超過死亡数(不確定区間[ UI ])は、 1,483 万人( 1,323 万～ 1,658 万)であり、この推定値は COVID-19 死報告件数 542 万人と比較して 2.74 倍であった。
・全世界の COVID-19 流行による超過死亡数( UI )は、 ’20 年が 447 万人( 391 万～ 507 万)であったのに対し、 ’21 年には 1,036 万人( 906 万～ 1,197 万)に増加した。
・ ’20 ～ ’21 年の超過死亡数の多い国は、インド( 474 万人)、ロシア連邦( 107 万人)、インドネシア( 103 万人)、アメリカ合衆国( 93.2 万人）などであった。
・ ’20 ～ ’21 年の超過死亡率(超過死亡数 / COVID-19 が発生しなかったと仮定した場合の予測死亡数)の高い国は、ペルー( 97% )、エクアドル( 51% )、ボリビア( 49% )などであった。
・ WHO の定める 6 地域別の ’20 ～ ’21 年の超過死亡率は、アメリカ 22% 、南東アジア 22% 、ヨーロッパ 17% 、東地中海 12% 、西太平洋 0%であった。
スペイン風邪以来、約 100 年ぶりの全世界的なパンデミックとなっている COVID-19 だが・・・。
日本の状況は、以下のリンクで確認できる。
日本では2020年の超過死亡はなく、逆にマイナスだった。
これは COVID-19 感染拡大により、感染対策や厳しい行動制限によって例年に流行するインフルエンザなどの呼吸器感染症が減ったためではないかと言われている。
’21 年以降は、日本でも超過死亡はプラスになった。
’20 年 1 月～ ’22 年 9 月までの日本の累積の超過死亡は 5 ～ 14 万人と推計されている。
他の先進国と比較すると少ないかもしれないが、多くの人が亡くなっていることには変わりはない。
先週、水曜日、木曜日の感染動向を追う。
次回へ・・・。
