前回の続き・・・
前回、前兆現象の数々を紹介した。
眉唾ものばかりのようだったが、地震予知学者が未だに縋りつく学説がある。
それは、“スロースリップ”という現象だ。
地震学の用語で、普通の地震によるプレートのすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する滑り現象のことだそうだ。
‟スローイベント”、‟スロー地震”、‟ゆっくりすべり”、‟ゆっくり地震”、‟ぬるぬる地震”とも呼ばれることもあるようだ。
海溝などの沈み込み帯ではよく見られる現象らしい。
あるいは、 1 つのプレートの中に存在する断層の面でも発生するそうだ。
スロースリップ(Slow Slip)に対して、大地震のことを Fast Earthquakesと呼ぶ学問もあるようだ。
スロースリップと大地震の違いを図解で見てみよう。
地震調査研究推進本部・広報誌「地震本部ニュース」平成 30 年( 2018 )年秋号より
このように、スロースリップは、発生しても大きな揺れを伴わないので、私たちが生活の中でその発生に気づくことはないそうだ。
しかし、地震予知学では、スロースリップの発生を捉え、その進行状況を監視することいおり、プレート運動によって生じたひずみエネルギーの蓄積と解放の仕組みや巨大地震発生との関連性の解明などのために重要だと考えているようだ。
スロー地震には、低周波地震、低周波微動、超低周波地震、短期的スロースリップイベント、長期的スロースリップイベントなど、多様な時定数をもつ低速な断層すべり現象が含まれ、以下のような相関図が成り立つらしい。
・・・と言われても、何が何やら分からない(笑)。
ただ、ここにも地震予知の多額な予算がつぎ込まれていそうだと言うことは想像に難くない。
国土地理院では、全国約 1,300 ケ所に電子基準点( GNSS 連続観測点)を設置して、常に地表の動き(地殻変動)を 1cm レベルの精度で監視しているそうだ。
電子基準点は、約 20km 間隔で設置され、設置場所は多岐にわたり、富士山や、南鳥島、沖ノ鳥島などにも置かれているそうだ。
主に、学校や公園に設置されているそうだが、こんな感じのものらしい。
形やサイズは統一されたものかと思ったが、違うらしい(笑)。
ここにもコストが掛かってるε=ε=ε=ε=(∠≧3)
国土地理院によると、電子基準点は、ステンレス製で、ポールのような形状をしており、高さは 5m 。
ポールの上部には、 GNSS 衛星から電波を受信するアンテナが搭載され、内部には、 GNSS 受信機、通信装置、温度計、ヒーターなどが格納されている。
また、停電時の対策として、 UPS 、バッテリーなども搭載されている。
近年は、電源供給にバッテリーだけでなく、ソーラーパネルを利用したものもあるそうだ。
基礎部には、電子基準点付属標と呼ばれる金属標があり、トータルステーション等を用いる測量にも利用される。
国土地理院では、全国のどこに設置されているかが閲覧できる。
ちょっと面白いので遊んでみた。
☞ クリック 地理院地図リンク
実際の地図ではこんな感じらしい。
これ以上拡大すると分からなくなるのでズームサイズ 7 をUP した。
私の住む大阪辺りでは・・・。
隣の市の交野市にあるようだ。
大阪府交野市森北1-25-1 交野市立岩船小学校内にあるそうだ。
当たり前だが、私の故郷・五島にもあった(笑)
遊びすぎたので次回へ・・・。