「真実の口」2,286 サバイバー ㊷

前回の続き・・・。

家内と会話しているところへ看護師さんが入って来た。

看:「ササダさ~ん。如何ですか?」

家:「こんにちわ~。」

看:「ああ。こんにちわ~。奥様がいらっしゃっていたんですね~。」

私:「はい。」

看:「後にしましょうか?」

私:「いいえ。大丈夫です。」

看:「じゃあ、ちょっとチェックしますね~。」

私:「はい。」

看:「はい。大丈夫です。もう少し、ベッドを起こしたりできますが、どうされますか?」

私:「はい。お願いします。」

看:「これで良いですか?」

私:「はい。」

看:「このコントローラーで動かせますので、ご自身で調整してください。」

私:「はい。すいません。スマートフォンとかがまだ返ってないんですけど・・・。」

看:「えっ?そうなんですね??すぐ持って来ますね~。」

私:「よろしくお願いします。」

スタッフステーションに取りに行った看護師さんが戻って来た。

看:「こちらで間違いないですか?」

私:「はい。ありがとうございます。」

文明の利器を取り戻すことが出来た。

看:「何かあったら呼んでくださいね~。」

私:「はい。」

この後、 15 分ルールを破り、 1 時間程度家内と過ごす。

家内も帰り、少しの快適さを得て、退屈しのぎの配信アプリを観ていると・・・。

医:「ササダさ~ん。」

私:「はい。」

医:「如何ですか~?」

私:「はい。取り敢えずは・・・特には・・・。」

医:「奥様にもお伝えしましたが、腫瘍部はきれいに取りきれました。安全域まで取って、特に、浸潤も確認できませんでした。」

私:「はい。」

医:「切除部は縫合していますので、若干の違和感はあると思います。」

私:「はい。」

医:「ちょっと、診ますね~。」

私:「はい。」

医:「お口を開けて下さい。」

私:「はい。」

医:「はい。大丈夫です。」

私:「はい。」

医:「では、明日も診に来ます。」

私:「はい。」

先生が出て行ってすぐに看護師さんが入って来た。

看:「ササダさ~ん。夕方から担当します #$ です。よろしくお願いします。」

私:「はい。」

看:「点滴の交換をしていきますね~。」

私:「はい。」

2024/11/27・D

絶食中の、晩御飯らしい・・・。

看:「痛みとかは無いですか~?」

私:「はい、大丈夫です。」

( ^o^)☎トゥルルルル…

携帯電話が鳴った・・・。

液晶には、登録されているヤ〇ト運輸のドラーバーさんの携帯が表示されている。

事務所に掛かって来た電話は、不在の場合、私の携帯電話に転送するように設定している。

私:「すいません。ちょっと良いですか?」

看:「どうぞ。」

私:「はい。もしもし・・・。」

配達員さん(以下:配):「ヤ〇ト運輸ですが、お荷物をお持ちしたんですが・・・。」

私:「事務所の方ですか?」

配:「えっ?」

私:「香里新町の方ですか?」

配:「はい。」

私:「メーターボックスに入れといていただけますか?」

配:「はい?」

私:「メーターボックスに入れといていただけますか?」

配:「はい?生ものなんですけどどうしたら良いですか?」

私:「じゃあ、自宅に転送してもらって良いですか?」

配:「はい?」

私:「メッセージを入れます。」

配:「はい?」

私:「後で家内から連絡させます。」

配:「はい?」

私:「連絡します。」

配:「はい・・・?」

埒が明かないと思ったのか、向こうが電話を切ったので電輪を切ったが、情けないことに、電話では、私の話は通じないようだった。

私:「なんか、通じなかったぽいです。」

看:「そうですね~。直接、話していると分かりますけど、電話は分かりづらいかもしれませんね~。」

私:「そうかぁ・・・。」

看:「大丈夫ですよ。徐々に慣れていきますから。」

私:「はい。」

看護師さんが部屋を出ていき、携帯電話と LINE を確認したら、入院前日と入院当日にヤ〇ト運輸がお歳暮を届けていたらしく、生ものなので受け取ってもらわなければいけないので、送り主にも連絡が入っていたようだ。

そこから、送り主から、事務所、私、そして本社に電話が入っていたようだ。

しかし、入院のことは伏せていたので、本社からも不在としか伝えられなかったらしい・・・。

結局、 SMS を入れていたのだが、意思が伝わらなかったようで、折角、送って頂いたお歳暮は返却されことになったようだ。

申し訳ない・・・m (_ _)m

看護師さんは徐々に慣れると言ってはくれたが、抗酸化のことを伝えるのが私の仕事なのに、大丈夫だろうかという一抹の不安を感じた一件だった。

術後、一日目の舌部はこんな感じである。

術後一日目

画像向かって右側が切除した部分である。

若干の舌が削られているのは分かると思う。

裏の縫合部は、流石にえぐいので公開は避ける。

自身でも見た目では、そんなに腫れていないのは分かるのだが、舌で軽く噛んでみると、舌に芯があるような違和感があり、それが 3 倍にも 4 倍にも感じてしまう。

鏡を見ながら発声練習をしてみる。

あ~・・・。
い~・・・。
う~・・・。
え~・・・。
お~・・・。

“い”の音が発声しづらい。

続いて、子音を試してみる。

あ~・・・。
か~・・・。
さ~・・・。
た~・・・。
な~・・・。
は~・・・。
ま~・・・。
や~・・・。
ら~・・・。
わ~・・・。

“か行”と“た行”と“ま行”が発声しづらいようだ・・・。

それ以外にも、濁音、半濁音が発生しづらい・・・。

これらも多く話すことで克服できるらしいのだが、元に戻るのか・・・?

次回へ・・・。