「真実の口」2,287 サバイバー ㊸

前回の続き・・・。

11 月 28 日(木)。

午前 6 時、一斉に病棟に明かりが点く。

コンコンコン♪

看:「おはようございます。」

私:「おはようございます。」

看:「今日は、まず、採血させて頂きますね~。」

私:「はい。」

看護師さんは淡々と仕事をこなしていく。

看:「はい。次に、体温と酸素濃度、血圧を測ります。」

私:「はい。」

看:「特にお変わりはないですか?」

私:「はい。」

看:「今日は、この後、 10 時 30 分くらいから先生の処置がありますので、処置室の前に椅子が並んでいるのでそちらでお待ちください。」

私:「はい。」

看:「それと、先生から、今日も絶食の指示が出ていますので点滴を交換しますね~。」

私:「え~っ!今日から全粥の予定じゃないの~?(笑)」

看:「先生から指示が出ていますので・・・。抗生剤と一緒に交換しますね~。」

私:「はい・・・。」

看:「明日からはお食事できるようになると思いますので・・・(笑)。」

私:「はい・・・。」

これが朝食らしい・・・。

2024/11/28・B

家内に LINE を入れる。

LINE(私):「今日も絶食🤤」

LINE(家):「あれ?そうだったか。そりゃお腹すくねぇ。」

LINE(私):「予定では今日から全粥だったけど、切除の状況で明日からになったらしい。」

LINE(家):「そうか。痩せるなv」

1 時間ほどして、看護師さんがやってきた。

コンコンコン♪

看:「ササダさん。午前担当の &# です。よろしくお願いします。」

私:「はい。」

看:「抗生剤、外しますね~。」

私:「はい。」

2024/11/28*朝

しばらく、配信ドラマ等を観ながら時間をつぶす。

10 時半になったので、処置室へ向かう。

既に、 5 人の患者さんが椅子に座っていた。

私は、それに続いて、一番最後の椅子に腰かける。

どうやら、処置は術後の経過を診るだけのようですぐに自分の順番になった。

コンコンコン♪

私:「おはようございます。」

医:「ササダさん。如何ですか~?」

病棟担当の ◇◇ 先生だった。

私:「はい。特には・・・。」

医:「ちょっと診ますね~。」

私:「はい。」

医:「お口を開けて下さい。」

私:「はい。」

医:「はい。術創は問題ありません。」

私:「はい。」

医:「血液検査も問題ありませんでした。」

私:「はい。因みに、何倍くらいに腫れているんですか?」

医:「どうしてですか?」

私:「昨日、電話があったんですけど、向こうに伝わらなくて・・・。」

医:「ああ。」

私:「なかなか自分の舌の厚さを確かめることは無いですけど、上の歯と下の歯で挟んでみたら、何か 3 倍くらいに感じて・・・(笑)。」

医:「本人が思うほどは腫れては無いですよ(笑)。」

私:「まあ、自分でも鏡で見ると、そんなに腫れている感じはしなかったんですけど・・・。何か、舌の中に芯があるような違和感があって・・・。」

医:「縫合しているので、どうしても違和感は出ると思います。」

私:「はい・・・。」

医:「ただ、会話も分かりにくいってほどじゃなく、ちゃんと分りますよ。」

私:「そうですか~。」

医:「まあ、最初は違和感がありますけど、徐々に慣れていきますから・・・。」

私:「はい。」

医:「今日は絶食にしましたが、明日からは、食事も摂れるようになります。」

私:「はい。」

医:「最初はお粥と軟菜食から慣らしていきます。」

私:「はい。」

医:「徐々に慣らしていって、食事がきちんと出来るようになったら退院です。」

私:「はい。」

医:「ただいたい、 1 週間を目安にしています。」

私:「はい。」

医:「何かありましたら言ってください。」

私:「はい。」

医:「失礼します。」

私:「ありがとうございました。」

部屋に戻り、しばし仕事をこなす。

うたたねをしていると、昼になっていた。

コンコンコン♪

看:「ササダさん。午後担当の &# です。よろしくお願いします。点滴を交換しますね~。」

私:「はい。」

2024/11/28*昼食

看:「体温と酸素濃度測りますね〜。」

私:「はい。」

看:「はい。 OK です。血圧測りますね〜。」

私:「はい。」

看:「はい。 OK です。」

私:「はい。」

カテーテルの先の採尿バッグを確認しながら・・・。

採尿バッグ

看:「オシッコはどうですか?」

私:「どうと言われても・・・。」

看:「尿の量も正常のようなので、動けそうならカテーテル取りましょうかねえ?」

私:「はい(´∀`∩)↑age↑」

次回へ・・・。