前回の続き・・・。
私:「結構、大きいんだね?」
看:「はい。 12 室あります。」
私:「へ~っ。」
看:「突き当りのブースで問診を行います。」
私:「はい。」
看護師さんと手術室のスタッフさんがやり取りをしている。
看:「ササダキョウイチさんです。」
ス:「はい。」
細かいやり取りは忘れてしまった・・・(笑)。
看:「私はここまでですので病棟でお待ちしています。」
私:「ああ・・・。はい。ありがとうございました。」
ス:「ササダさん。こちらにお掛けください。」
私:「はい。」
ス:「ネームタグをお願いします。」
私:「はい。」
名前と生年月日の確認があったが省略する。
ス:「問診票に回答して頂いておいて良いですか?」
私:「はい。」
アレルギーや病歴等、身に何もつけていないか等のチェックである。
私が回答している間もスタッフは慌ただしく作業をしていた。
ス:「回答出来ましたか?」
私:「はい。」
ス:「チェックしますね~。」
私:「はい。」
ス:「はい。大丈夫です。ネットを頭に付けて頂けますか?」
私:「はい。」
ス:「はい。それでは手術室に案内します。」
私:「はい。」
ス:「A の ◎ の手術室です。」
私:「はい。」
ス:「こちらへどうぞ。」
朝一の手術で、ほとんどの手術室に予定が入っているのだろうか、大勢の人が動く中、手術室へと歩を進めた。
あくまでイメージである(笑)。
看:「こちらが手術室である。」
私:「はい。」
扉があく・・・。
中には、主治医の ◆◆ 先生が見えた。
看:「ササダキョウイチさんです。」
◆:「おはようございます。」
私:「おはようございます。」
中には 5 ~ 6 人いたのだろうか?
オペ看 :「まず、こちらにお掛けください。」
手術台に座らされる。
◆ :「執刀医の ◆◆ です。」
私:「はい。」
◆:「お名前を確認します。」
私:「ササダキョウイチです。」
◆ :「生年月日もお願いします。」
私:「 1964 年 3 月 17 日です。」
◆ :「今日は何の手術ですか?」
私:「舌がん腫瘍部の切除です。」
◆ :「はい。ありがとうございます。それでは、ササダキョウイチさんの舌がん部分切除術を行います。」
私:「はい。」
◆ :「スタッフを紹介します。」
麻酔科の医師(以下:麻):「麻酔科医の□□ です。よろしくお願いします。」
オペ看護師 A (以下: A ):「 $$ です。よろしくお願いします。」
オペ看護師 B (以下: B ):「 %% です。よろしくお願いします。」
ここから先は流れ作業のように四方から声を掛けられていくのでよく覚えていない(笑)。
A :「はい。眼鏡をお預かりしますね~。」
私:「はい。」
B :「少し上のほうになるように横になってください。」
私:「・・・。」
A :「点滴等の準備をしていきますね~。」
私:「・・・。」
A :「痛くはないですか~。」
私:「いいえ・・・。」
B:「血圧計を巻きますね~。」
私:「・・・。」
B :「パルスメーターを付けますね~。」
私:「・・・。」
私の周りで一斉に動き出して、色んな器具が取り付けられていく。
返事をする間もなく、なすがままである(笑)。
こんな感じと思う・・・。
A :「少し体が温かくなってきます。薬剤の影響なので安心してくださいね~。」
私:「・・・。」
麻:「酸素マスクを付けますね~。」
私:「・・・。」
麻:「ゆっくり呼吸をしてください。」
私:「・・・。」
麻:「まだ、麻酔は入っていません。ゆっくり呼吸をしていてくださいね~。」
私:「・・・。」
麻:「麻酔を入れていきます。」
私:「・・・。」
麻:「今から眠たくなりますよ~・・・・。」
A :「#$%&#%%#&&%$&&”#&%。」
B :「 ‘%&$’$&#%%#&$%$&&%$。」
看護師さんたちの声がだんだん遠のいていく。
次に、こんな感じで目が覚めた・・・。
◆ :「・・・ダさん。」
私:「・・・。」
◆ :「・・・サダさん。」
私:「・・・。」
◆ :「ササダさん。」
私:「・・・。」
◆ :「終わりましたよ~。」
私:「・・・。」
◆:「腫瘍は除去出来ました。」
私:「・・・。」
麻:「ササダさん。身体の機能を確認していきます。リラックスしていてくださ~い。」
私:「・・・。」
ここで脱線するが、麻酔科医の話である。
医療系のドラマではほとんどの場合、外科医がメインである。
麻酔科医って何をしているのだろう?
麻酔科医は、手術中、色んなモニターとにらめっこしながら患者の状態を観ているらしい
◆ 心電図・・・心拍数を測り、不整脈や狭心症、心筋梗塞の発生を見張る。
◆ 血圧計・・・血圧を測り、全身に十分血液が巡っているかどうかを判断する。
◆ パルスオキシメーター・・・血液中の酸素化の割合を見張る。
◆ 呼気炭酸ガスモニター・・・十分に呼吸しているかどうかを見張る。
◆ 体温計・・・体温が維持されているか確認する。
◆ 尿量測定・・・腎臓の機能を見張る。
◆ 中心静脈圧・・・身体内の血液、水分量を推定する。
これらが主なモニターらしいが、必要に応じて、更にいろいろなモニターを使って、患者さんの状態を見張るそうだ。
こんな感じらしい・・・。
患者が眠った後・・・。
全身麻酔により、呼吸が止まり、心臓の鼓動は弱くなり、血圧が下がる。
当然ながら、患者の生命維持活動は、麻酔科医のコントロール下に置かれることになる。
一般的に手術の麻酔には、鎮静(意識をとる)、鎮痛(痛みをとる)、筋弛緩(筋肉をゆるめる)という 3 要素が必要で、麻酔科医はこれらの 3 要素を、麻酔薬やその他の麻酔法(筋膜外麻酔などの局所麻酔法)を組み合わせることにより、患者の痛みやストレスを緩和しているそうだ。
こぼれ話だが、手術入院する前の飲酒等で手術を受けることが出来なくなる患者が年に数例あるらしい・・・。
因みに、大阪国際がんセンターでも、昨年も ? 例あったらしい。
術前の数値で、手術の禁止が言い渡されるのだが、その役割も麻酔科医らしい。
手術に際して、麻酔科医は様々な準備をしていくのは想像が出来る。
そのため、病棟看護師や担当医はメチャクチャ怒られるらしい・・・。
手術が一度飛ぶと、次に予定を組むのは至難なことらしい。
執刀医の予定、麻酔科医の予定、病院全体のスケジュール、 etc 、・・・。
一刻も手術をしたほうが良いのに大変なことになる。
お酒やタバコが好きな方は要注意である。
話を戻そう。
麻酔科医は、術後、呼吸や血圧、心拍数が安定しているかどうかをチェックする。
この確認が出来ない間は、手術室から出ることは出来無い。
安全が確認された後、麻酔科医から指示が出ると、移動が可能になる。
寝ている私には感覚がないので知る由もないのだが、家内に言わせると、手術が終わったと連絡されて、約 1 時間くらい経過したのち運び出されたようだ。
看:「佐々田さん。それでは病棟に移動していきます。」
私:「はい。」
次回へ・・・。