前回の続き・・・。
11 月 27 日(水)
夜中に何度か目は醒めたが、快調であった。
朝 6 時前に最後の水を胃に届ける。
6 時、病棟の照明が一斉点灯した。
しばらくしてノックがした。
コンコンコン♪
看:「おはようございま~す。」
私:「おはようございます。」
看:「よく眠られましたか?」
私:「はい。」
看:「ネームタグをお願いします。」
毎度、ネームタグで本人を確認する作業があるのだが、以降は省略する。
私:「はい。」
看:「先に体温と酸素濃度を測りますね~。」
私:「はい。」
体温計を渡されオキシメーターを人差し指に挟まれる。
看:「体温、酸素濃度共に大丈夫です。」
私:「はい。」
看:「次に、血圧を測りますね~。」
私:「はい。」
看:「上が #$% 、下が %& です。普段、こんなもんですか?」
私:「はい。」
私の血圧は、普段は、上が 130 台、下が 80 台である。
ただ、白衣恐怖症の私は、病院等になると、上が 140 ~ 150 台、下が 80 ~ 90 台となる傾向がある・・・・(笑)。
最近の医療関係者は、 WHO や厚労省の差し金(笑)からか、これを高いと表現する。
私は意に介していないので、以降は、この不毛なやり取りも省略する。
看:「胸の音とお腹の音を聞かせてください。」
私:「はい。」
聴診器で胸の音とお腹の音を聞く。
看:「はい。異常なしです。」
私:「はい。」
看:「今日は 9 時から手術です。 6 時からはお水は飲んでいませんね?」
私:「はい。」
看:「だいたい 8 時 30 分位に看護師が声を掛けに来ます。」
私:「はい。」
看:「そのくらいに術衣に着替えてください。」
私:「はい。」
看:「お荷物はまとめていらっしゃいますか?」
私:「はい。」
看:「チェックしますね~。」
私:「はい。」
看:「冷蔵庫や棚も空ですね?」
私:「はい。」
看:「主術の後に部屋の移動があったら、お荷物は移しておきます。」
私:「はい。」
看:「手術室に持っていくのは、この紙袋ですね?」
私:「はい。」
看:「これは私たちが持っていきますのでこのまま置いておきます。」
私:「はい。」
看:「今日は奥様が見えられるんですよね?」
私:「はい。」
看:「奥様が下に着かれましたら、スタッフステーションに伝えてください。」
私:「はい。わかりました。」
看:「それでは、後しばらく、安静に過ごしておいてください。」
私:「はい。」
看護師さんが病室を出た後、歯磨きを念入りにする。
7 時過ぎ、家内から家を出た旨の LINE が入る。
実に、まな板の鯉ではないが、手持無沙汰である・・・(笑)。
8 時過ぎ、髭剃りをする。
準備は万端である。
8 時 26 分、家内から 4 階に着いた旨の LINE が入る。
スタッフステーションにその旨を伝えに行く。
私:「すいません。 4 階に家内が到着したと連絡がありました。」
看:「それでは、着替えましょうかね。」
私:「はい。」
病室に戻り、術衣と着圧ソックスを身に付ける。
コンコンコン♪
看:「失礼しま~す。」
私:「はい。」
看:「着替え出来ましたか?」
私:「はい。」
看:「ソックスも大丈夫そうですね?」
私:「・・・?初めてなので分かりませんけど・・・?(笑)」
看:「大丈夫そうです(笑)。」
私:「はい。」
看:「もう。どこかに連絡するところはありませんか?」
私:「はい。」
看:「それでは、この袋の中に携帯や貴重品を入れてください。」
私:「はい。」
看:「最後に封をしますので、封のところにサインをしてください。」
私:「はい。」
看:「これで、手術が終わるまで誰も開けられません(笑)。」
私:「あ~・・・。そういうこと(笑)。」
看:「はい。もう少しお待ちくださいね。後で、手術室までの案内に来ます。」
私:「はい。」
しばらくしてノックがした。
コンコンコン♪
看:「佐々田さん。行きましょうかね?」
私:「はい。」
看:「じゃあ、案内します。」
私:「はい。」
いつもの入り口とは違う方向に進み、スタッフステーションをぐるりと迂回して、別のエレベーターで階下に降りた。
4 階家族控室へ行く。
数組のご家族がいらっしゃった。
一斉に目が集まり、視線が痛い(笑)。
看:「奥様はいらっしゃいますか?」
私:「え~っ、ああ、あそこに・・・。」
家内が気付いて手を振る。
看:「おはようございます。」
家:「おはようございます。」
看:「これから手術に入ります。予定では 2 時間半程度になっていますが、状況はお伝えしますので、出来るだけ控室にいらっしゃるようにしてください。」
家:「はい。」
看:「手術が終わりましたら、外の通路でお顔を見ることは出来ます。」
家:「はい。」
看:「麻酔が効いているので、会話ができるかどうかは分かりません。」
家:「はい。」
看:「その後に、執刀医から説明室で説明があります。」
家:「はい。」
看:「何もなければそのまま病室に戻られる予定になっていますが、面会時間内であれば面会も出来ます。」
家:「はい。」
私:「まあ、今日は良いさ。多分、術後に会話できると思うから明日で良いよ。」
家:「う~ん。でも、時間潰して来るよ。」
私:「うん。ありがとう。」
看:「それではよろしいですか?」
私:「はい。」
家:「よろしくお願いします。」
看:「行きましょうか?」
看護師さんに案内されて中央手術室へと向かう。
あくまでイメージである(笑)。
中に入るとだだっ広い空間が広がっていた。
次回へ・・・。