前回、無垢材を使おうが、本当に安心は出来ないと言うことを寄稿した。
また、最近は、仕上げ材に、有害物質やウィルスを吸着させる目的で、多孔質の物が利用されている。
珪藻土、貝殻、備長炭、木炭、竹炭、ゼオライト、シラス(火山噴出物)、セラミック系、etc・・・
多孔質とは、読んで字の如く、細かい孔(あな)がたくさん集まって出来ているもので、表面積が大きくなり、様々なものを吸着できる。
確かに、上に上げた仕上げ材は、多孔質なので吸着する力はある。
しかし、吸着にはいずれ限界が訪れる。
では、多孔質の孔が満タンになったらどうなるのだろう?
今まで、散々吸着し続けた有害物質、ウィルス、カビ、ハウスダスト、バクテリア、etc・・・。
これらが、混じりに混ざって、きっと良い具合に熟成されるであろう???
腐敗環境を整え、熟成されたこれらのものは、後は放出するしか他ないのである。
満タンになる時期がいつになるのかは知らないが、気付いたときには後の祭りである。
分かり易く解説すれば、よく家の隅やトイレ、あるいは冷蔵庫に備長炭を置いている人がいる。
多分購入する際に、どのくらいかの頻度で水洗いし、天日干しするようにと言われていると思う。
そして、数回、天日干し等で使用したら、後は、1年程度で、吸着力が無くなるので交換するようにと言われているのではないだろうか?
では、炭を壁面や床に塗って、その後のメンテナンスはどうしてくれるのだろう?
まさか施工業者が、3ヶ月に一度、訪問して、壁や床を剥がして、ザブザブと水洗いして、天日干ししてくれるのだろうか?
もちろん・・・無料で( ̄ー ̄)ニヤリ
炭は吸着の限界が来たら、水で洗い、天日で干すということは、結構、誰もが知っていることではないだろうか?
何故、住宅に使うときだけ、都合良く、度外視されるのだろう?
その理屈についていけない・・・
ちなみに、珪藻土を住宅に使う方が増えているが、これを一番最初に住宅に用いたのは、誰を隠そう会田氏である。
かれこれ20数年?いやもっと前か・・・?
もちろん、珪藻土の持つ吸放湿性を考えてのことである。
ただ、珪藻土は、所詮、土である。
珪藻土そのままを塗った壁がどうなったか想像して欲しい。
乾燥してクラックが入り、剥離してしまったのである。
もちろん、会田氏は、これを自腹で補修したのは言うまでもない。
これらの失敗を元にして、今のいきいきコート用の焼成珪藻土があるのである。
ちなみに、色んなメーカーが珪藻土を出しているが、会田氏と同じように塗っているにも関わらず、剥離しない。
何故なのだろう???
答は簡単である。
樹脂で固めているのである。
σ( ̄、 ̄=)ンート・・・
樹脂で固めたら、折角の多孔質の吸着という性質が阻害されてしまうのではないか?
正解!
巷で施工されている珪藻土は、見た目だけということである。
まあ、自然素材と言って、消費者にアピールしても、所詮は本質のないものばかりである。
気をつけよう・・・( ̄ー ̄)ニヤリ