10月1日、東京地検は、新築マンションを購入した女性が、シックハウス症候群に罹ったとして、販売者の「ダイア建設」を相手に購入費や慰謝料など約8,800万円の賠償を求めた訴訟で、同社に約3,700万円の賠償責任があると認定した。
これは、シックハウスによる健康被害を認めた初めての判決となる。
シックハウス問題に詳しい関根幹雄弁護士は「非常に画期的な判決。同種訴訟で敗訴しそうになると、和解に持ち込み公表を避ける業者が多いので、勝訴判決は珍しい。業者の不法行為(ずさんな説明)やシックハウスのみならず化学物質過敏症の健康被害を認定したのも初めてだろう」と述べている。
以下、新聞にも職業及び名前が出ているので、あえて、そのまま書かせていただく。
イラストレーターの岡谷さんは、‘00年1月マンションを購入。
‘00年7月に転居。
入居後、すぐに息苦しさや異臭を感じた。
‘02年4月以降は、動体視力が落ち下痢にも悩まされるようになった。
その後、倦怠感や痛みからペンを握ることもできなくなり、イラストレーターとしての仕事も出来なくなり、収入を得る道を閉ざされた。
‘02年12月、やむを得ず転居。
しかし、そのような物件が他に転売できるわけはなく、ローンの支払いがずっと続いている。
また、同じ日に、厚生労働省と経済産業省の外郭団体・財団法人医療情報システム開発センターは、電子カルテシステムや電子化診療報酬明細書(レセプト)に使われる病名リストに「化学物質過敏症」(CS)を登録し、「詳細不明の物質の毒作用」に分類したことを明らかにした。
「化学物質過敏症」(CS)は、これまで精神疾患や気のせいと診断されていたが、中毒の一症状と公式に認められるようになった。
シックハウス、化学物質過敏症が認められ、今まで、悩んでいた人たちには一筋の光明を見いだしたことと思う。
しかし、今回の原告の岡谷さんは、昨日の会見場にも、帽子にマスク、そして手袋姿で表れ、「外見上は分かりにくいので、理解してもらえないのがつらい」と語っている。
また、「うれしいが生活は変わらない」と声を震わせた。
私は、このニュースを毎日新聞(大阪)の一面トップで読むことが出来た。
しかし、岡谷さんは、この勝訴の記事さえも自身で手にして読むことが出来ないのはないのだろうか?
もしかすると、化学物質過敏症の方に多く見られる電磁波過敏症を併発していたら、
テレビでさえも見ることが出来ないのではないだろうか?
「うれしいが生活は変わらない」という言葉が表すように、裁判に勝訴しようが、これからの苦しい生活は何も変わらないのである。
もし、岡谷さんが抗酸化工法のことをどこかで知ることを願う。
私達には、このような被害者を出さない、そして救っていく責務がある。
先日、弊社の役員会で、抗酸化工法の施工店でありながら、新築の依頼が来たときに、抗酸化工法のことを一言も話さないという会社があることを聞いた。
施主に話した上で、施主が抗酸化工法を選択しないのであれば、それは致し方がない。
しかし、最初から最後まで、抗酸化工法に触れることが無く、もし、自分が建てた家で病人が出たらどうなのだろう?
ご主人がガンで亡くなった。
子どもがアトピーになった。
Etc・・・。
そういう声を後で聞いたときに後悔しないのだろうか?
抗酸化工法は、今、問題になっている医療や年金さえも変える可能性を持っている。
現施工業者には、現在、もっと抗酸化工法を勧めやすくするシステムを構築中なので、今しばらく待っていただきたい。
そして、シックガウスや化学物質過敏症で悩んでいる方、あるいは、そのような方を知っている方、是非、我々の話を一度聞いてみるように進めて欲しい。
きっと、未来が開けると思う。