「真実の口」496 本当は怖い身近な症状・・・③

前回の続き・・・。

傍目には体重も安定し、検査でも血糖値は正常な数値を保ち、渡辺さんが50歳になったある日のこと・・・。

舞台の公演後、共演者やスタッフと打ち上げ会場に向かっていた。

皆で食事に行くことが、何より楽しみな渡辺さんは、通常であれば、先頭を切って店に向かうのだが・・・。

自身はいつも通り歩いているつもりでも、知らず知らずのうちに、皆より遅れて、置いて行かれてしまっていた・・・(@・Д・@)??

以降、こんなことが頻繁に起こるようになってきた・・・(lll-ω-)ズーン

リバウンドが原因の病・・・①歩くのが遅くなる。

それだけではなく、階段を少し上がっただけで、息切れが・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

3階にある稽古場まで上がるのに、10分以上もかかってしまうようになっていた・・・ヾ(0д0∥)ノ

リバウンドが原因の病・・・②息切れ。

しかし、渡辺さんは、仲間に心配を掛けまいと、息切れのことをひた隠しにして、元気に振る舞っていた。

更に、古くから付き合っているテレビ局のプロデューサーから、「顔色が悪いから、アップはやめといってお願いしておいたよ。大丈夫?」と声を掛けられた。

自身はおくびにも出していないにも関わらず、そんなことを言われて、愕然としたという・・・(((((((((ヘ( ̄ω ̄|||)ヘマヂッ!?

リバウンドが原因の病・・・③血行不良。

体調の悪さを隠しきれない状況にまでなってしまった渡辺さんに、妻の郁恵さんは、仕事を休んで、精密検査を受けるように勧めた。

しかし、翌月に主演の舞台を控え、2年先までスケジュールが詰まっていた渡辺さんは、とても長期休養など、取れる余裕はなかった・・・。

それでも、夫の身を案じる郁恵さんは、マネージャーや事務所のスタッフに、渡辺さんを休ませるように懇願したのである。

渡辺さん自身は、皆に迷惑が掛かるため、郁恵さんに対して、「余計なことをするな」という思いだったらしい・・・。

しかし、郁恵さんに、「お父さんは休んだ方が良い」と、必至の形相で、詰め寄られて、渡辺さんは、断腸の思いで、主演舞台の降板を決意した。

30年の役者人生で初めて事だったという・・・。

休養を決めた渡辺さんだが、病院に行くこともせず、「自宅で静養していれば治るだろう」くらいに、楽観視していた・・・オイオイ・・ (;´д`)ノ

すると、更なる異変が、渡辺さんを襲いだしたのである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

リバウンドが原因の病・・・④食欲不振。

リバウンドが原因の病・・・⑤不眠。

リバウンドが原因の病・・・⑥胸焼け

舞台降板から数日後、次から次と、自身に襲いかかる異変に、不安を覚えた渡辺さんは、ようやく重い腰を上げて、近所の病院で診察を受けることにした。

それでも、心の中では、「まだ、大したことはない。」と信じていたという・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ

しかし、医師から告げられた言葉は、「今すぐ処置しなければ、非常に危険な状態です。」という予想外の宣告だった。

渡辺さんは、「一旦、家に帰って支度を・・・」と告げたのだが、医師から返ってきたのは、「何を言ってるんですか!今すぐ、救急車を呼びますから、それで行ってください。」という、想像を超えた、それほど急を要する言葉だったのである・・・ガ—(((((∑(°Д° )))))—ン

念のために訪れた近所のクリニックから、大学病院へと緊急搬送されたのである。

そして、大学病院での診断は、「心臓にある冠動脈という大事な血管が、完全に詰まっている状態」で、“虚血性心疾患”というものだった・・・ヾ(0д0∥)ノ

“虚血性心疾患”とは、心筋梗塞や狭心症などの総称で、心臓に充分、血液が行き渡っていない状態のことである。

この時、渡辺さんの状態は、心筋を動かす大切な血管である冠動脈3本のうちの1本が、完全に詰まってしまっていた状態だったという・・・(||||▽||||)ヒエエエエ…

そのため、心臓は血液が行き渡らず、壊死寸前で、いつ心筋梗塞を起こしてもおかしくない緊急状態だったらしい・・・。

しかし、渡辺さんの場合は、奇跡的に、隣の冠動脈から毛細血管が発達し、詰まった冠動脈を補い、かろうじて、心筋梗塞寸前の状態をキープしていたのである。

ここ数年、体重も安定し、検査でも血糖値は正常な数値を保っていたはずの渡辺さんが、心筋梗塞になった原因は・・・?

次回へ・・・。