ソウルから安東市に移動した。
ソウルのホテルでは、Foreigner No.(?)なるものが必要なホテルでネット接続ができなかったが、地方都市はつなぎ放題だった。
前回、塩分が原因で高血圧になっている人は、1~2%に過ぎないという話をした。
にもかかわらず、医者は高血圧になると、減塩指導する。
これが本当に正しいのか?
塩に含まれるナトリウムは我々の身体にどのような働きをするか考えてみたい。
細胞の形を維持。
体液の総量を調整。
栄養の吸収。
腎臓が尿を作る。
筋肉の収縮を助ける。
胃液などの成分となって働く。
これら全てが“ナトリウム”が必要になってくる。
つまり、医者の言うように過度の減塩を行えば、バランスが崩れてくるのは明らかである。
ナトリウムが不足すれば神経系までダメージを受ける。
日本人は、味噌、醤油、そして塩と非常に塩分を摂取する民族である。
そのため、昭和40年代から、医療機関や行政は盛んに減塩を叫んでいる。
確かにその効果もあって、40年程前から比べると、日本人の塩分摂取量は半分以下になっている。
にもかかわらず、高血圧症患者は減っていない。
逆に増えている。
現在、高血圧症患者は約3,000万人。
4人に1人は高血圧なのである。
このことを取っても、高血圧→減塩→血圧の正常化という図式は間違っているということである。
更に、医者は減塩指導しても血圧が正常にならず、数値が標準以上であれば、血圧降下剤を投与する。
これは、どうなのだろう?
日本で投与される血圧降下剤の中で一番多いのが利尿剤である。
前回、塩に含まれるナトリウムは、体内に水分を保持させる働きがある。
その濃度が高くなると体液が増え、その結果、血管を通る血液の量も増えて血圧が高くなるということを書いた。
つまり、この利尿剤投与というのは、血管を通る血液の量が多すぎるので、体内の水分を外に出して、血液量を減らしてしまえ!という強引な手法である。
確かに、尿をたくさん出すことにより血液中の水分は減る。
でも、ここでよく考えれば解ると思うのだが、血液は水分だけで成り立っているわけではない。
血液は、血球成分(細胞性成分)と血漿成分(液性成分)から成り立っている。
比率は、45対55である。
血球成分は赤血球96%、白血球3%、血小板1%で構成される。
血漿成分は水分96%、血漿蛋白質4%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成される。
利尿剤によって排泄されたのは、液体部分である血漿成分ということになる。
全体量は減ったとしても、その他の分は、残るわけだから、当然、濃くなって残留する。
味噌汁を煮詰めたものを想像してほしい。
辛くて飲めたものではない。
つまり、利尿剤を投与する前より、煮詰まった味噌汁のような、濃い血液が出来上がっていると言うことではないだろうか?
濃い血液は、脳血栓、心筋梗塞の原因では無かったろうか?
医者に減塩指導されている方は、是非、血管を作るタンパク質の摂取を先に試みてみては如何だろう?
良質のタンパク質・・・
確か、いきいきペールで味噌ができたような・・・