前回の続き・・・。
遅くに宿に着いた私は、チエックインするためにフロントにいる男性に声を掛けた。
どうやら、先ほど電話を受けた男性らしい・・・。
私:「先ほど、電話した佐々田です。」
スタッフ(以下:ス):「どうもすみませんでした。まだ、慣れていないで・・・。」
なかなか流暢な日本語である。
私:「いえいえ、大丈夫ですよ。取りあえず、辿り着けたし・・・(笑)。ところで、どちらの出身ですか?」
ス:「タイです。」
私:「へ~っ。日本語お上手ですよね。」
ス:「ありがとうございます。」
私:「日本に来て何年くらいになるんですか?」
ス:「1年と少しくらいです。」
私:「へ~っ。1年ちょっとでそれだけ喋られるようになるんですか?」
ス:「いえ。タイで勉強してきたんです。」
私:「そうなんだ・・・。いやいや、それだけ話せれば十分ですよ。」
ス:「ありがとうございます。これがお部屋の鍵で、お食事は7時からになっています。7時になったらここに来てください。」
迷いに迷ったため、私が宿に着いたのはまもなく7時になろうとしていた。
私:「先に風呂に入りたいんだけど、大丈夫ですか?」
ス:「ああ、大丈夫ですよ。玄関を出て左側に露天風呂があるんですが、ただ、左側のお風呂は地震で使えないので、右側を使ってください。」
私:「わかりました。じゃあ、先にちょっと入ってきます。」
ス:「はい。お待ちしています。」
なかなか趣のある風呂に入り、長時間運転の疲れを癒す・・・。
風呂から上がり、食堂へ向かう・・・。
女性が一人で食事をしており、先ほどのスタッフと話をしていた。
良く聞いてみると、タイ語のようだ・・・。
今宵の晩餐は、“スッポン鍋”・・・。
湯布院で、何故、スッポン鍋なのだろうと思いながらも、予約の時に迷うことなく、スッポン鍋を予約した私・・・(笑)
旅館提供の写真より・・・。
食事をしつつ、女性客に興味があったので、話しかけてみた・・・。
声:「決して、ナンパじゃないですよ・・・。」
勿論、タイ語でなく、英語である・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
私:「タイからですか?」
女性客(以下:女):「はい。どうして判ったんですか?」
私:「いえ、旅館のスタッフと話されているのを聞いたもので・・・。」
女:「ああ・・・。」
私:「何故、地震で大変な時期に湯布院に来たんですか?」
女:「湯布院が好きで何度も訪れているんです。地震があったと聞いて、とりあえずやって来ました(笑)。」
私:「今回は、如何でした?」
女:「人が少ないのでビックリしました。お仕事ですか?」
私:「はい。被災地を回っています。」
女:「私も、昨日、熊本に行ってました。こちらの方ですか?」
私:「いえ。大阪から来たんですが、出身が長﨑なんです。長﨑ってわかりますか?」
女:「はい!私の兄が長﨑で働いていて、明日、長﨑に行くんです。」
私:「そうですか~。気をつけて行ってくださいね。」
その後も、しばらく談笑したのだが、海外から、日本の地震を知り、わざわざ訪れてくれていることを知り、なんだか心が温かくなった・・・。
少し脱線しすぎたが、次回へ・・・。