前回の続き・・・。
猛威を振るう変異株だが、インド型について、新しい情報が入って来たのでお伝えする。
世界保健機関( WHO )は、 4 月 27 日、インド株を「 VOI (注目すべき変異)」に分類し、更に、 5 月 11 には、一段上の「 VOC (懸念すべき変異株)」に分類変更した。
日本の国立感染研究所でも、インド株は VOC に分類された。
それに基づく厚生労働省の対応を見てみよう!
• 2/10 ~ 5/6 の期間に報告された症例のうち、変異株症例 15,451 例(変異株群)と、 N501Y-PCR 検査が陰性であった 4,490 例(変異株 PCR 陰性群)等について、発生届における「症状」等を比較。
• 性別、年齢、報告週、都道府県、重症化リスク因子となる疾患の有無について補正すると、変異株群は、変異株 PCR 陰性群と比較し、診断時に肺炎以上の症状を有しているリスクが 1.4 倍であった。
• ただし、発生届における「症状」は医師が診断した時点の情報でありその後の経過に関する情報はない等の制約により、本結果のみから変異株の重症度について結論づけることは困難。
インド株とは・・・?
我が国では、 5/10 時点、70 例(国内 4 例、検疫 66 例)が確認され、 4/20 には国内 1 例目が確認されていることになっている・・・。
どのような水際対策を行っているのか?
現状を見てみると・・・。
ザルのようにインド、パキスタン、ネパールから入っているような気がするが・・・(笑)。
日本政府が本腰を入れたのは、5 月 7 日・・・。
しかも、措置開始は 10 日から・・・┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレ
9 日の時点では、インド等 3 カ国の入国者も国が確保する宿泊施設で入国後 3 日間とどめてウイルス検査を行い、陰性の場合のみ自宅などでの待機に移ることができる。
その後は・・・。
◆ 14 日間自宅待機中のフォローアップ体制を位置情報アプリ等活用し、強化している。ビデオ通話による状況確認、 3 日以上連絡が取れない場合等に見回りを実施している。
◆ 14 日間待機中の注意事項について入国時に誓約書の提出を求めており、誓約に違反した場合は氏名等公表・検疫法上の停留・在留資格取消等の対象となる。
これを見て、誰が、国の言うとおりに行動するのだろうか?
電話を置いて、外に出れば分からない。
ビデオ通話も、事前に背景を撮っていれば、誤魔化しはきく。
事実、これらのお約束後を無視して、外出している人たちがワンサカいたようだ・・・(笑)
10 日(月)の参院予算委員会で、田村厚生労働大臣は、「(連絡が 4 日間付かない入国者は 1 日当たり「 300 人いる」と語っている。
私は空港検疫をずっと追っているが、成田、羽田、関空、名古屋にかなりの数のインド、パキスタン、ネパールからの入国者が降り立っている。
さあ、我が国は、インド株から逃れることは出来るのだろうか?
先週後半の感染動向を追ってみる。
次回へ・・・。