「真実の口」678 食の安全に関する再考④

前回の続き・・・。

前回、少しゾッとする話しを寄稿したが・・・。

そもそも、食品添加物とは何ぞや?

以前にも寄稿した記憶があるが、少しお復習(さら)いをしてみよう・・・。

食品添加物とは、食品衛生法第4条で、『食品の製造過程または食品の加工や保存の目的で、食品に添加、混和などの方法によって使用するものと定義されている』、また、第10条に、『厚生労働大臣が定めたもの以外は、使用等が禁止されている』と定義づけられている・・・。

また、厚生労働省HPには、食品添加物の安全性について、食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めており、また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めていることになっている・・・。

さて・・・?

果たして、この文言をそのまま受け取って良いのだろうか・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

因みに、日本の食品添加物は、以下のようになっている・・・。

《指定添加物》・・・439品目
安全性と有効性が確認され、国が使用を認めたもの。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/407593771b8750e94925690d0004c83e?OpenDocument

《既存添加物》・・・365品目
我が国においてすでに使用され、長い食経験があるものについて、例外的に使用が認められている添加物。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/c3f4c591005986d949256fa900252700?OpenDocument

《天然香料基原物質》・・・約600品目例示
植物、動物を起源とし、着香の目的で使用されるもの。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/b949aef970492f0b4925684600083647?OpenDocument

《一般飲食物添加物》・・・約100品目例示
通常、食品として用いられるが、食品添加物として使用されるもの。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/58c1b6daef61dfa04925684600097831?OpenDocument

これは、2014年4月改正分のデータだが、これによれば、約1,500種類の食品添加物が使用されていることになっている・・・。

しかし、食品添加物の扱いは、本当に複雑である・・・。

それは、香料のカウントにある・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

指定添加物の香料の中で、類または誘導体で指定されている18品目の香料については“18類香料リスト”として、更に、具体的な品目があり、その数は3,100品目に及ぶ・・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

更に、“天然香料”については、天然物質から着香を目的として添加される場合は、基原物質として約600品目があるのである・・・(*-゛-)う゛~ん

つまり、先の“指定添加物”と“18類香料リスト”と合わせると、香料だけで、実に、3,800品目に及び数になるのである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

ということは、一般的に言われている、約1,500種類という数字は、鼻で笑える程度の数字と言うことになるのではないだろうか・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

では、諸外国はどうだろう・・・?

インターネットで調べてみると・・・(「  ̄ー ̄) ドレドレ・・・

『食品添加物の種類は今や日本が一番!』

『びっくり!日本の食品添加物数』

等々の情報が蔓延(はびこ)っている・・・

諸外国における食品添加物の認可数が掲載されているものをピックアップすると・・・

アメリカ・・・133品目
ドイツ・・・・・64品目
フランス・・・・32品目
イギリス・・・・21品目

この数字を、アチコチで見ることが出来る・・・(´へ `;) う~~ん

これだけ見ると、日本は何という食品添加物大国なんだと驚く人がいるかもしれない・・・。

そして、この数字だけで、日本の食品添加物の使用量は異常だという観点から、恐怖を煽る輩が後を絶たないようだ・・・。

残念ながら、この数字自体も、〇司〇夫というフードジャーナリストの著書による引用であって、全く真実ではない・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ

はっきり言って、この方の著書は読むに値しないと思っているので、悪しからず・・・。

このグローバル化された時代であるにも関わらず、食品添加物について、日本の基準と諸外国の基準は、全く、統一されていない・・・。

つまり、これらの数字は全くアテにならないのである・・・σ(・ω・*)ンート…

例えば、アメリカの場合、食品添加物のルールがかなり複雑である・・・(@・Д・@)??

アメリカでは、『「Food Additives(食品添加物)」は、米国食品医薬品化粧品法(The Federal Food, Drug, and Cosmetic Act)によって定義づけられ、安全性と有効性についてFDA(米国食品医薬品局)が認可したものが使用できる』ことになっている。

一見、日本の指定添加物制度に似ているようだが、着色料は含まれていないので、日本の食品添加物の範囲とは異なることになる。

アメリカについて、もう少し掘り下げたいので、次回へ・・・。