「真実の口」1,971 新型コロナウィルス・・・457

前回の続き・・・。

厚生労働省の専門家会合で示された資料によると、 10 日までの 1 週間の新規感染者数は、全国では前の週と比べて 1.28 倍と増加し、すべての都道府県で前の週より感染者数が増えている。

【首都圏・ 1 都 3 県】
▽東京都 1.13 倍
▽神奈川県 1.16 倍
▽埼玉県 1.23 倍
▽千葉県 1.26 倍

【近畿・ 3 県】
▽大阪府 1.35 倍
▽兵庫県 1.35 倍
▽京都府 1.22 倍

【東海・ 3 県】
▽愛知県 1.29 倍
▽岐阜県 1.32 倍
▽三重県 1.23 倍

【それ他の県】
▽徳島県 1.53 倍
▽石川県 1.51 倍
▽鹿児島県 1.51 倍
▽沖縄県 1.51 倍
▽静岡県 1.46 倍
▽山口県 1.44 倍

西日本を中心に増加の幅が大きくなっていて、すべての都道府県で前の週と比べて増加している。

【人口 10 万当たりの直近 1 週間の感染者数】
▽宮崎県 1,897.76 人(全国最多)
▽佐賀県 1,701.29 人
▽山口県 1,541.06 人
▽鳥取県 1,505.40 人
上記と併せて、 22 の県で 1,000 人を超えている。

▽東京都 729.19 人
▽大阪府 905.71 人
▽全国 934.24 人

第 8 波において、先行して感染が拡大した北海道、東北、甲信越では、直近 1 週間の感染者数移動平均を見てみると、年明けにボトムを見て、再度、拡大傾向へと転じている。

そして、オミクロン株派生型‟ XBB.1.5 ”が、 1 月 10 日時点で 4 件確認されたことが厚生労働省から発表された。

更に、 1 月 12 日(木)、東京都から、‟ XBB.1.5 ”が、先月 1 日以降、都内で 15 件確認されたと発表された。

‟ XBB.1.5 ”は、オミクロン株の下位系統の中でも最新のもので、 11 日現在、 38 ヶ国で感染例が保健当局に報告されている。

昨年 8 月にインドで発見された‟ XBB ”が、その後他国に拡散する過程で変化したもう一つの下位系統にあたる。

アメリカで主に拡散しており、感染者の 82% アメリカで確認されている。

アメリカのある研究チームは、昨年 10 月下旬に米国に上陸したこの変異株の実効再生産数を 1.6 と推定しており、つまり、 1 人の感染者が 1.6 人を感染させ得るということだ。

一部の科学者がこの変異株に“クラーケン”というあだ名を付けるほど感染力が強いという。

“クラーケン”は北欧のスカンジナビア半島の神話に登場する恐ろしい海の怪物である。

UMA・クラーケン

世界保健機関( WHO )のマリア・ヴァン・カーコブ博士は、‟ XBB.1.5 ”はこれまでに発見されたオミクロン系統の変異株の中で最も感染力が高いとしている。

第 8 波は終息する間もなく、大きなうねりを見せるのは必至である。

先週、日曜日の感染動向を追う。

1 月 8 日(日曜日)

次回へ・・・。