「真実の口」2,021 新型コロナウィルス・・・503

前回の続き・・・。

第 8 波のピークを越え、感染も減少傾向にあったが先々週位から各地で上昇傾向になりつつある。

新規感染者の 1 週間移動平均でも、 3 月 22 日(水)に 6231.72 人を底に徐々に上昇へと転じている。

昨日、 4 月 9 日(日)には、 7796.72 人と 3 月 22 日に比べて、約 25% の増加となっている。

4 月 5 日(水)に開かれた新型コロナウィルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合
でも、新規感染者数は全国的に下げ止まりとなっていて、今後、東京などでは増加傾向になると見込まれると分析している。

感染者数は去年夏の感染拡大前より少ない状況が続いているものの、年度替わりで感染リスクが高まる場面が増えることによる影響などに注意が必要だとしている。

専門家会合は、現在の感染状況について感染の第 7 波が始まる前の去年夏の水準を下回る状況ではあるものの、全国的に下げ止まりとなっていて大都市部など直近で増加している地域も多く見られるとしている。

ただ、重症者数や亡くなる人の数は減少傾向が続いているとしている。

今後の感染状況については大都市部で 20 代の感染が増加していることから感染者数が増加に向かう可能性があり、短期的には横ばい傾向が続くか、東京など一部の地域では増加傾向となることが見込まれるとしている。

名古屋工業大学の平田晃正教授のグループは、 3 月 29 日までの感染者数などのデータを元にさらに感染力の高い変異ウィルスが現れず、人出がコロナ前の水準まで緩やかに戻るといった想定で、今後の感染状況を AI を使って試算している。

その結果、東京都の 1 週間平均での 1 日あたりの感染者数は 5 月上旬から中旬にかけて大型連休などの影響で増えると見込まれている。

● 80% の人がマスクをしない場合・・・約 8,300人
● 50% の人がマスクをしない場合・・・約 4,600人
●これまでどおりの着用状況が続く場合・・・約 2,600人

マスク着用を緩和した場合の新規感染者試算

私は、残念ながら、甘すぎる試算だと思う。

東京の第 7 波のピークは、 40,406 人( 7/28 )であり、第 8 波のピークは 22,063 人( 12/27 )となっている。

感染力の高い‟ XBB.1.5 ”は全国各地で増加傾向にある。

果たして、マスク着用が緩和されていく中、第 9 波はどのくらいの高さに及ぶのだろうか?

先週、前半の感染動向を追う。

4 月 3 日(月曜日)

4 月 4 日(火曜日)

4 月 5 日(水曜日)

次回へ・・・。