前回の続き・・・。
今日から、新型コロナウィルスが「 5 類」へ移行する。
それに伴い「全数把握」が「定点把握」に変わり、全国約 5,000 の医療機関が、 1 週間分の感染者数を翌週にまとめて報告するようになり、 1 つの医療機関当たりの患者数の増減を見ながら感染状況を把握するようになる。
当 Blog でも 2020 年 2 月 3 日に初めて取り上げて以降、 3 年以上にわたり追いかけてきた。
ただ、「 5 類」への移行に伴い、どのような形で厚生労働省が公表していくのかも不明なので、各自治体からの詳細な情報は今週で最後になることと思う。
GW は観光地が賑わい、ホテルや交通機関もコロナ前の水準を回復しつつあるようだ。
人の動きが活発になる中、変異株‟ XBB.1.5 ”は、 4 月 23 日時点で、過半数の 54% の検出割合を占めると推定されている。
「 5 類」移行に伴い、診療費も自費負担になる為、以前のように、安易に病院にいくという若い人たちは減るだろう。
定点把握では、感染者が増えているかどうかの傾向をつかむことはできるのだろうが、毎日の増減といった微細な変化をつかむことは難しいうえ、データの更新が 1 週間に 1 回になるため全数把握とはスピード感も異なることになる。
1 人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数の推定や、感染者数の推移の短期的な予測などをリアルタイムに分析するのは難しくなると考えられる。
医療がひっ迫したり、新しい変異ウィルスが流行し始めた時、どのような対応をしていくのかを見極めなければいけない。
更に、この 3 年間を経て、何が正しくて、何が間違っていたのかを再検証する必要がある。
緊急事態宣言は正しかったのか?
まん延防止措置は正しかったのか?
休校は正しかったのか?
マスクの着用は正しかったのか?
手洗い・うがいの推奨は正しかったのか?
ワクチン接種は正しかったのか?
色んな角度から検証する必要がある。
新型コロナウィルス感染症だけではなく、来るべき‟ネクストウィルス”対策を考える上でも・・・。
先週、前半の感染動向を追う。
次回へ・・・。