「真実の口」1,968 新型コロナウィルス・・・454

前回の続き・・・。

東京都医師会の尾崎治夫会長は、 1 月 10 日の定例会見で、現在の感染状況について「年末年始の休みの影響があす以降に出てくると思うが、まだ油断できない状況だ。行動制限のない社会の一方で、医療や救急、介護の現場は非常に厳しい状況が続いている。(感染者数を減らすための対策として)予防の柱はワクチン接種だ。ただ、コロナのワクチン接種の予約は今月に入ってから減ってきている。若い人をはじめ、打っていない人は今からでも遅くないので、少なくとも 3 回は接種してほしい。」と訴えた。

相も変わらずである・・・┐( -”-)┌ヤレヤレ…。

昨年 9 月 5 日、高知大学医学部皮膚科学講座の山本真有子助教と佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が、ワイリー社のオンライン雑誌『 Journal of Cutaneous Immunology and Allergy 』に掲載された。

本研究チームは、 mRNA ワクチン(ファイザー社製、BNT162b )の初回接種から 2 週間後に発症した成人水痘が、 3 週間後の 2 回目接種に伴ってさらに増悪し、 3 ヶ月間に渡って遷延した症例を経験した。

この皮膚症状は水疱とともに有痛性の皮膚血管炎を伴っており、抗ヘルペス薬内服を使用することで治癒した。

COVID-19 の mRNA ワクチン接種後には水痘帯状疱疹ヘルペス感染症が多く報告されているが、自験例のように 3 ヶ月も遷延持続した症例は非常に稀である。

また、その皮疹部を調べると COVID-19 のスパイク蛋白検出されたことから、ワクチンの副作用として mRNA がコードするスパイク蛋白が皮膚病態に関与している可能性を示唆した。

本研究は皮膚での検討だったが、今後臓器で発現するスパイクにおいても同様に証明することができれば、mRNA ワクチンによる臓器別副作用の証拠となりうるかもしれない。

<論文名>
Persistent varicella zoster virus infection following mRNA COVID-19 vaccination was associated with the presence of encoded spike protein in the lesion

<和 訳>
新型コロナワクチン接種後に生じた遷延性水痘帯状疱疹ヘルペス感染症の皮疹部にワクチン mRNA がコードするスパイク蛋白が存在した。

厚生労働省によると、 21 年の国内死亡者の確定数は戦後最多となる 143 万 9,856 人で、前年から 67,000 人以上増えている。

東日本大震災が起きた 2011 年の死者数は前年比 56,054 人増だったが、これを大きく上回っている。

日本では緊急事態宣言も実施されたコロナ禍 1 年目の 20 年の死者数は、11 年ぶりに前年を下回っていたが、 21 年、 22 年とワクチン接種が進むなかでも死者数は増加している。

医学会は、この現実をどう受け止めているのだろうか?

先週木曜日の感染動向を追う。

1 月 5 日(木曜日)

次回へ・・・。