前回の続き・・・。
翌日から、出来るだけ早く平常運転に戻すべく体力回復のため、事務所への生き帰りは歩いて行った。
ただ、前回の入退院後より、明らかに体力が落ちていた。
歩く速度も、通常の 半分程度に落ちていたのだろうか?
事務所までの通勤時間も 2 倍まではいかないまでも、結構、時間を要した。
そして、前回は朝から夕方くらいまでは体力が保ったのだが、今回は昼過ぎには仕事を納め、帰宅し安静にしていた。
退院した水~金はこんな感じで一日を過ごした。
月曜が 天皇誕生日の振替休日になっていたため、 3 連休となり、ゆっくり養生することが出来た。
外に出ることもなく、一日をリビングとベッドの往復という過ごし方だ・・・(笑)
翌週、火曜日になり、いつものように事務所へ向かう。
3 日間、ゆっくりと養生したおかげか、身体もずいぶん楽になり、この日は夕方まで体が保った。
この週は、かなり身体も軽くなり、仕事にも左程支障が出なくなった気がする。
事務所までの往復は、体力回復のため、徒歩で行っているが、車の運転を再開。
左右確認、後方確認の際に、左首が突っ張り、若干の支障を来すことに気付く。
3 月 3 日(月)・・・。
この週から、事務所の往復を自転車で行くようにした。
楽だ・・・(笑)。
3 月 6 日(木)・・・。
退院してから、 2 週間経過。
初の検診である。
口腔外科の診察の前に 11 時 30 分から歯科検診が入っていたので、 11 時過ぎに病院に着くように向かう。
この歯科検診は、本来であれば、舌癌除去手術の診察の序に行われる予定のものだった。
それが、リンパ節転移が発覚したため、かなり先延ばしにされたものである。
受付を済ませ、 2 階 22 ブロックの歯科口腔外科へ向かう。
歯科での受付を済ませると、待つことなく、ディスプレイに番号が表示され診察室へ入る。
コンコンコン♪
私:「おはようございます。」
医:「おはようございます。」
診察台へ座る。
医:「ちょっとお時間が空きましたが、お変わりありませんか? 」
私:「特には・・・。」
医:「はい。それでは、口を開けて下さい。」
私:「はい。」
医:「大丈夫そうですね~。」
私:「はい。」
医:「仕上げに衛生士にブラッシングしてもらってください。今回で終了ですので、今後は、かかりつけの歯科医飲に行ってください。」
私:「はい。」
歯科口腔外科の診察を終え、頭頚部外科 2 階 23 ブロックへ向かう。
頭頚部部外科の受付を済ませソファで待つ。
この日は、珍しく多くの人が並んでいた。
待っている人の中には、『電気式人工喉頭』を使って話されている方もいらっしゃった。
『電気式人工喉頭』とは、喉頭がん、咽頭がん、⾷道がんなどで喉頭を摘出された⽅が、代⽤発声として使⽤いする発声補助器具である。

これはYOURTONE(ユアトーン)と言う器具である。
顎の下周辺に当て、振動を⼝の中へ響かせ、⼝や⾆の動きで振動⾳を⾔葉にして発声することができる。

声帯を全摘されたミュージシャンのつんく♂さんは、「食道発声法」という手法で声を取り戻している。
「食道発声法」とは、肺でなく胃にためた吸気を逆流させ、食道の一部を振動させるもの。人為的に出したゲップを声にする発声法らしい・・・。
自身ががんに罹る前は、重く受け止めていなかったのだが、自身が同じ病気になると、がんに罹患し、日常生活を取り戻そうとしている人を見ると自身の励みになる。
しばらくすると、私の番号が点灯し、呼び出しのアナウンスが入った。
コンコンコン♪
私:「失礼します。」
◆ :「こんにちは~。佐々田さん。」
私:「こんにちは。」
◆ :「如何ですか~?」
私:「はい。特に、変わったことは・・・。」
◆ :「はい。じゃあ、少し診せて下さいね。」
私:「はい。」
◆ :「ちょっと正面を見て頂けますか?」
私:「はい。」
◆ :「歯を合わせたまま、口を開けて頂けますか?」
私:「はい。」
◆ :「はい。ありがとうございます。次に、閉じてもらえますか?」
私:「はい。」
◆ :「はい。ありがとうございます。次に、左にへの字に曲げられますか?」
私:「はい。」
◆ :「はい。ありがとうございます。次に、右にへの字に曲げられますか?」
私:「はい。」
◆ :「まだ、少し麻痺が残っているようですが、時期に落ち着いてくると思います。」
私:「はい。」
◆ :「今度は左を向いてもらえますか?
私:「はい。」
◆ :「次に右を向いてもらえますか?」
私:「はい。」
◆ :「左側が少し向けにくいですか?」
私:「そうですね~。」
◆ :「これは、どうしてもリンパを取っているんで、残ってしまいますね~。」
私:「ああ・・・。車の運転の時に、左右や後方を確認する時に違和感があるんですよね。」
◆ :「ああ、そうかもしれませんねぇ。」
私:「はい。」
◆ :「完全には元通りにはならないと思いますが、慣れてくれば軽減はすると思います。」
私:「はい。」
◆ :「次に、口の中を診せてもらえますか?」
私:「はい。」
◆ :「少し舌を抑えますよ。」
私:「はい。」
◆ :「え~っって声を出してもらえますか?」
私:「え~っ。」
◆ :「はい。次に、息を吸ってもらえますか?」
私:「はい。」
◆ :「はい。ありがとうございます。順調でしょう。」
私:「はい。」
◆ :「病理解剖の結果の結果も出ているのでお伝えしますね。」
私:「はい。」
PC のカルテにある画像を見せながら・・・。
◆ :「リンパを 36 個取ったんですが、がん細胞は一つだけでした。」
私:「はい。」
◆ :「本当に初期の初期で見つけられたので、他には広がっていなかったようです。」
心の中でガッツポーズをした・・・( *˙ω˙*)و グッ
私:「ありがとうございます。」
◆ :「まだまだ、経過を診ていかなくてはいけませんが、とりあえずは良かったです。」
私:「はい。」
◆ :「次回の検診は、一ケ月後の 4 月10 日にとっておきますね。」
私:「はい。」
◆ :「はい。お大事にして下さい。待合室でお待ち下さい。」
私:「はい。」
次回へ・・・。











