「真実の口」628 不思議の国・中国⑪

前回の続き・・・

それからしばらくして、更に図々しい要求が来た・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ

前回、訪中時に建築用の抗酸化溶液を、500ccだけお渡ししていたのだが、もう少し、分けて欲しい・・・。

更に、自分たちでテストでゴミ箱を作りたいので、抗酸化溶液を添着したペレットを分けて欲しい・・・。

声:「おいおい、どこまでエスカレートするんだ・・・?」

とりあえず、合弁企業設立に向けて、協力姿勢を残すためにも、少量の抗酸化溶液とペレットは送ることにした・・・( ̄▽ ̄;)

8月に入り、B社より、契約書の見本が届いた・・・。

一通り、目を通したのだが・・・ナント!∑( ̄□ ̄;) 絶句!

新しい合弁企業が、無断で1社増えていることにも驚いたのだが・・・工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工

一度の面識も無い会社の方が、我々より出資比率が高いのである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

流石に、呆れ果てて、各項目に対する私の見解を送った・・・。

それから、数日・・・。

遅々として、話しが進まないことに、業を煮やしたのか、再度、会長が来日して、最終確認をしたいという連絡が入った・・・。

我々としては、急いては事をし損じるという思で、慎重に事を運びたいのだが・・・。

更に、B社から、日本語のできる人間を抗酸化事業のチームリーダーにしたので、会長が来日する前に、一度、来日したいという連絡が入ってきた・・・。

仮にK氏としておこう・・・。

K氏は、日本人の奥さんを持ち、既に日本に帰化し、20年ほど、日本とのビジネスをしていたらしい・・・。

そのK氏の話では、かなり急を要するとゆうことで、早いうち会いたいというものだった。

この時期の私は、例のごとく、出張付けの日々を送っていたので・・・。

大阪の事務所にいて、時間を作れるのは、連絡を取り合った翌日しかなかったのだが・・・。

何とか都合を付けて、その日にやってくるというのだ・・・( ゚д゚)ポカーン

しかも、当日は、海外向けの出荷準備があって、午前中は、それに時間が取られるため、関空まで迎えに行けないと伝えたのだが・・・。

8月某日。

事務所で仕事をしていると、K氏から連絡が入った。

とりあえず、関空について、今からリムジンバスで事務所に向かう所だという・・・。

海外向けの出荷準備を無事にこなし、待っていると、最寄り駅に着いたという電話がK氏から入ってきた。

駅まで、迎えに行くと、なかなか流暢な日本語を話される方だった。

事務所について、K氏の話しを聞いてみると、ある程度、納得のいく内容だった。

まず、会長がK氏をリーダーに抜擢したのは、言語の違いから、双方に誤解があるのではないかということらしかった・・・。

確かに、話してみると、微妙なニュアンスが理解できるようだ。

具体的な話しを進めていくと、驚愕の事実が発見された。

最初に会長が来日した際に、誤訳されていて、それがずっと、ベースにあったらしいのだ・・・。

出資比率の件・・・。

抗酸化溶液の提供の件・・・。

技術供与の件・・・。

これらが、すべて、違った形でB社に伝わっているのだから、双方の話しに歩み寄りができないのは致し方ない・・・。

結局、私とK氏は、全てを白紙に戻した上で、再構築していこうということで話しを終え、その日は、重要な客人をもてなすために連れて行く和食の店で会食をして、有意義な一日を終えることが出来た。

しかし・・・。

次回へ・・・。