前回の続き・・・。
前回の続き・・・。
椅子に腰かけて、しばらくすると、看護師が呼びに来た。
看:「こちらへどうぞ~。」
私:「はい。・・・。」
看:「そちらへお掛けください。」
私:「はい。」
看:「前回もお聞きになられていると思いますので、お分かりかと思いますが、改めて、入院、手術に関するお願いと注意事項を説明しますね。」
私:「はい。」
看:「手術の日程はまだですが、決まり次第、連絡が入ります。」
私:「はい。」
以下、説明の内容である。

『身体抑制・行動制限に関する説明書及び同意書」

『同種血同輸血説明文書』

『特定生物由来製品についての説明』

『診察の際に採取される各試料の取り扱いに関する説明文書』


前回と変わらないので、説明は省略する。
看:「何かご質問はありますか?」
私:「いいえ・・・。」
看:「奥様は大丈夫ですか?」
家:「はい。」
看:「今日は以上です。」
私:「ありがとうございます。」
診察室を出る。
私:「何かバタバタするけど悪いな。」
家:「うん。仕方ないよ。」
私:「まあ、病気ばっかりは抗えんしな・・・。」
家:「うん。」
・・・と、こんな風な会話をしつつ家路につく。
家に帰り・・・。
家:「晩御飯どうする?」
私:「そうなあ、入院したら食べられんようになるし、入院まで、酒を飲んではダメとは言われてないし・・・(笑)。」
家:「・・・。」
私:「魚でも買ってくるわ。」
家:「うん。わかった。」
・・・と言うわけで、その晩は、魚をアテにゆっくり過ごした。

私の心の動き・・・。
前回は、ガンがわかり、翌日には、各所に連絡を入れたが、今回はすぐには連絡しなかった。
リンパ節転移を重く受け止めていたということがあるのだろう・・・。
リンパ節転移は、ガンが発生した部位から離れ、リンパ系を通じて他の部位に広がることが想定され、ガンの進行が進んでいることを示す重要なサインだからだ。
自身の覚悟が決まっていなかったこともある・・・。
少し詳しく解説してみよう。
以前、ガンの生存率に関しては寄稿したと思う。
今回、もう少し、生存率に関して詳しく解説してみよう。
生存率は、計算方法によって意味合いが異なり、代表的な 3 つの生存率がある。
【 実測生存率 】
ガンと診断された人のうち、一定期間生存している人の割合を単純に示した数値。
この生存率の特徴は、「がん以外の原因で亡くなった人」、例えば事故や自殺、その他の病死も含まれるため、ガンの影響だけを示す数値ではない。
≪ 例 ≫
5 年実測生存率が 70% の場合
➡ 100 人中 70 人が 5 年後に生存(ただし、死亡の原因は問わない)
【 相対生存率 】
ガンと診断された人の生存率を、同じ年齢層の健康な人の生存率と比較した割合。
実測生存率よりも、ガンがどれだけ生存率に影響を与えているのかがわかる。
≪ 例 ≫
ガン患者の 5 年生存率が 80% 、ある年齢層の健康な人の 5 年生存率が 95% の場合
➡ 5 年相対生存率は約 84% ( 80/ 95 )
【 ネット・サバイバル(純生存率) 】
ガン以外の死亡要因を除いた生存率。
この数値には、交通事故やほかの病気が原因で亡くなったケースが入らないため、ガンそのものが生存にどれほど影響を与えたかを測定するために使われる。
≪ 例 ≫
5 年ネット・サバイバルが 60% の場合
➡ 100 人中 60 人が 5 年後に生存(ガン以外の死因は含まない)
更に、進行度によって変わってくる。
限局
➡ガンが原発臓器に限局しているもの(浸潤や転移がない状態)
領域
➡所属リンパ節転移(原発臓器の所属リンパ節への転移を伴うが、隣接臓器への浸潤がないもの)
➡隣接臓器浸潤(隣接する臓器に直接浸潤しているが、遠隔転移がないもの)
遠隔
➡遠隔転移(遠隔臓器、遠隔リンパ節などに転移・浸潤があるもの)
| がんの進行度 | 5年相対生存率 |
|---|---|
| 限局 | 86.6% |
| 領域 | 53.5% |
| 遠隔 | 13.9% |
・・・で、私はステージ Ⅲ の“領域”というわけである。
これららを以前調べていたので、前回と違い、現実と向き合うことが出来なかったのである。
悟りが足らん・・・(笑)。
次回へ・・・。











