前回の続き・・・。
今回は挑戦者となる中谷潤人選手の経歴を見てみる。
元 WBO 世界フライ級王者。
元 WBO 世界スーパーフライ級王者。
元 WBC・IBF世界バンタム級統一王者。
世界 3 階級制覇王者。
ボクシング・エリート人生まっしぐらの井上選手とは違う異色の経歴を持っている。
小学 3 年から極真空手を始めるも、体が小さかった為連戦連敗で、一度も試合で勝てず、小学 6 年の時、両親が営んでいたお好み焼き屋の常連客に体重別のボクシングを勧められて見たボクシングの試合で興味をもちボクシングに転向。
中学 1 年の時、元 OPBF 東洋太平洋スーパーバンタム級王者の石井広三氏が会長を務めていた KOZO ジムに入門。
中学 2 年に 32.5kg 級・ 3 年生の時に 40kg 級で U-15 大会を連覇。
中学校を卒業後、高校に進学せずに単身アメリカへ留学し、トレーナーだったルディ・エルナンデス(※注 1 )から指導を受ける。
(※注 1 ) 元 WBA 世界ミドル級王者・竹原信二、元 WBA 世界スーパーフェザー級、世界ライト級二階級制覇王者・畑山隆則、元 WBO 世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪、実弟の元 WBA / WBC 世界スパーフェザー級王者ヘナロ・エルナンデス等を育てた名トレーナー。
16 歳の時に、 M.T ボクシングジムに入門。
2015 年 4 月 26 日、岐阜商工会議所で糸賀純一とミニマム級 4 回戦を行い、 1R 1 分 33 秒 TKO 勝ちを収めプロ・デビュー。
2016 年 12 月 23 日、東日本フライ級新人王として、西軍代表の矢吹正道(※注 2 )を相手に 4R 3-0 ( 39 – 38 、 39 – 37 × 2 )の判定勝ちを収め全日本新人王を獲得。
(※注 2 ) 現 IBF 世界フライ級王者。元 WBC ・ IBF 世界ライトフライ級王者。世界 2 階級制覇王者。
2017 年 8 月 23 日、後楽園ホールでユーリ阿久井政悟と初代日本フライ級ユース王座決定トーナメント決勝戦を行い、 6 R 2 分 1 秒 TKO 勝ちを収めて初代日本同級ユース王座を獲得。
2018 年 10 月 6 日、後楽園ホールで行われた「第577回ダイナミックグローブ」にて日本フライ級 2 位の小坂駿と日本同級挑戦者決定戦を行い、 8R 3-0 ( 80-71 × 2 、 79 – 72 )の判定勝ちを収めて王者の黒田雅之への挑戦権を獲得。
2019 年 2 月 2 日、日本フライ級王者黒田雅之の王座返上に伴い、日本フライ級 2 位の望月直樹と日本同級王座決定戦を行い、 9R 23 秒 TKO 勝ちを収め日本王座を獲得。
2019 年 7 月 23 日付けで、日本フライ級王座を返上。
ここまでの戦績は、 19 戦 19 勝( 14 KO ) 無敗だが、著名な選手との試合は、前述で注記を入れた矢吹正道くらいである。
2020 年 11 月 6 日、後楽園ホールで、新型コロナの影響で延期されていたジーメル・マグラモととの WBO 世界フライ級王座決定戦を行い、8R 2 分 10 秒 KO 勝ちで王座を獲得。
2021 年 9 月 10 日にアリゾナ州ツーソンにて、元 WBO 世界ライトフライ級王者で指名挑戦者の WBO 世界フライ級 1 位アンヘル・アコスタと対戦し、 4R 32 秒 TKO 勝ちを収め初防衛に成功。アメリカでの初防衛成功は日本人史上初となった。
2022 年 4 月 9 日、さいたまスーパーアリーナにて、 WBO アジア太平洋フライ級王者で WBO 世界フライ級 2 位の山内涼太と対戦し、 8R 2 分 20 秒 TKO 勝ちを収め 2 度目の防衛に成功。
2022 年 10 月 27 日、スーパーフライ級転向のため WBO 世界フライ級王座を返上。 WBO 総会で行われたランキング委員会で WBO 世界スーパーフライ級 1 位にランクされることが全会一致で決定。
2022 年 11 月 1 日、さいたまスーパーアリーナにて、元 IBF ・ WBO 世界ミニマム級統一王者で WBO 世界スーパーフライ級 3 位・ IBF 同級 4 位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアとスーパーフライ級 10 回戦を行い、 3 – 0 ( 97 – 92 、 98 – 91 、 99 – 90 )の判定勝ちを収める。
2023 年 5 月 20 日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスの MGM グランド・ガーデン・アリーナにて、同級 2 位のアンドリュー・モロニーと WBO 世界スーパーフライ級王座決定戦を行い、 12R 2 分 42 秒 KO 勝ちを収め王座を獲得。日本人男子では 17 人目となる世界二階級制覇を達成。
この試合で、中谷は 2R と 11R にダウンを奪い圧倒的展開で試合を有利に進めていたが、最終 12R 試合終了まで残り 30 秒となった時、最後の最後まであきらめないモロニーが前に出た瞬間、腰を落とした中谷が右に頭を沈め、頭と対角線上のポジションから左拳を振り抜き、この左フックでモロニーは大の字になる。

中谷選手が注目されるようになったのは、この一戦からだろうか?
2023 年 12 月 14 日、バンタム級に転向するために WBO 世界スーパーフライ級王座の返上を表明。
2024 年 2 月 24 日、両国国技館にて、 WBC 世界バンタム級王者のアレハンドロ・サンティアゴと対戦し、 6R 1 分 12 秒 TKO 勝ちを収め世界 3 階級制覇に成功。日本男子 7 人目の世界 3 階級制覇達成。
2024 年 7 月 20 日、両国国技館にて、 WBC 世界バンタム級 1 位の指名挑戦者ビンセント・アストロラビオと対戦し、 1R 2 分 37 秒 KO 勝ちを収め初防衛に成功。
2024 年 10 月 14 日、有明アリーナで WBC 世界バンタム級 1 位で ABCO バンタム級王者のペッチ・ CP フレッシュマートと指名試合を行い 6R 2 分 59 秒 TKO 勝ちを収め 2 度目の防衛に成功。
2024 年 12 月 27 日、ここまで「愛の拳士」よいうニックネームで戦ってきた中谷がとしてきたが、 30 戦目を前に、「ビッグバン」という新愛称が決定。
2025 年 2 月 24 日、有明アリーナにて、 WBC 世界バンタム級 6 位のデビッド・クエジャルと対戦し、 3R 3 分 4 秒 KO 勝ちを収め 3 度目の防衛に成功。
2025 年 6 月 8 日、有明コロシアムにて、 IBF 世界バンタム級王者の西田凌佑と王座統一戦を行い、 7R 開始前に西田が右肩脱臼により試合続行不可能になったため、 6R 終了 TKO 勝ちを収め WBC 王座 4 度目の防衛と IBF 王座の獲得に成功。
2025年9月18日付けで、WBCとIBFの両王座返上に加え、スーパーバンタム級転向を発表。
2025 年 12 月 27 日、リヤドのモハメド・アブド・アリーナにて、 WBC 世界スーパーバンタム級 10 位のセバスチャン・エルナンデスとスーパーバンタム級 12 回戦を行い、 12R 3-0 ( 118 – 110 、 115 – 113 × 2 )の判定勝ちを収める。
ここまでの戦績は、 32 戦 32勝 ( 24KO ) 無敗。
そして、運命の日、2026 年 5 月 2 日、日本人同士の無敗対決『 The Day – やがて、伝説と呼ばれる日 -』を迎えるのである。
次回へ・・・。











