私はトマトジュースを良く飲む。
ホテルでの朝食バイキング、飛行機の空港ラウンジ・・・
置いてあれば必ずと言う程2杯は飲む。
こんな仕事をしているからか、私がトマトジュースを飲んでいるのを見て、「健康に気を遣っているんですか?」と同行している人に良く聞かれる。
私は、「トマトジュースが好きだから飲んでいるだけで、決して健康のために飲んでいるわけではないですよ。ましてや、健康のためにトマトジュースや野菜ジュースを飲んでも意味はないですよ。」と答える。
すると、多くの方が、「えっ!?」という反応を示す。
もし、健康の為に飲んでいるのであれば、タバスコをどぼどぼと垂らし、レモンもどぼどぼと垂らし、最後に塩を加えて飲まない。
巷には、健康ブームのためか野菜ジュースが溢れている。
その多くが、“厚生労働省が推進する「健康日本21」は野菜を1日350g以上摂ることを推奨しています。”という台詞を決まり文句のように書いている。
そして、野菜ジュースを1杯あるいは缶・紙パック1本飲めば、1日分の不足野菜を取れるかのように勘違いさせている。
私は、普段からシンプルシンキングをモットーにしている。
自分でジューサーミキサーやフードプロセッサーに野菜や果物を入れてジュースにしたら、絶対、市販の野菜ジュースや果汁ジュースのようにサラサラにはならない。
必ず、ドロっとしたような固形物は残る。
じゃあ、このドロっとした固形物は市販の飲み物ではどこに消えたのだろう?
単純に濾しているとしか思えない。
じゃあ、搾って残った食物繊維やらその他の栄養分も残留物と一緒にポイっということではないだろうか?
つまり、同量の野菜とジュースでは、同じ成分は取れないと言うことである。
名古屋市消費生活センターが、野菜ジュースについて平成18年11月~平成19年2月にわたり、35銘柄を調査・報告しているので参考にして欲しい。
http://www.seikatsu.city.nagoya.jp/test/shibai/yasai.pdf結論としては、必要摂取量1日分どころか野菜1皿分も摂れないということである。
もちろん、私は、基本的にこの必要摂取量と言うこと自体も信じていないし、今の地球環境の野菜や果実を食しても何ら意味はないと再三言っている。
企業のCMを鵜呑みにしないで、皆で、家庭菜園で環境回復農法を行い、自身の食を守ることの方が大切である。